2018年3月9日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第3節 vs 柏レイソル プレビュー

2018年3月10日 15時00分:三協フロンテア柏スタジアム

予想スタメン

明治安田生命J1リーグ第3節はミッドウィークにAFCチャンピオンズリーグを戦った両チームによる対戦。セレッソ大阪は今季から三協フロンテア柏スタジアムと名前を代えた敵地で柏レイソルと対戦する。


■柏レイソル

昨季は開幕時点での登録選手26人中10人が21歳以下、14名が下部組織出身という脅威のチーム構成で4位と好成績を挙げた柏レイソル。
セレッソが天皇杯に優勝したことで今季はAFCチャンピオンズリーグにも参加することから、登録選手が30人、下部組織出身者が13人と、他クラブからも選手を獲得したことで構成に若干の変更はあるが、根本的なクラブとしての考え方は変わっておらず、下部組織から監督キャリアを重ねてきた下平監督を中心に、昨季からの継続・上積み路線となっている。

今季開幕前の主な移籍は、チームを離れたのが、武富(浦和)、大津(横浜FM)、輪湖(福岡)、ディエゴ・オリヴェイラ(東京)、増嶋(千葉)ら。
加入が、江坂(大宮)、瀬川(大宮)、パク・ジョンス(横浜FM)、亀川(福岡)、山崎(新潟)、小泉(新潟)らとなっている。
チームを離れた選手で主力だったのは、武富、輪湖、ディエゴ・オリヴェイラ、大津あたりとなるが、江坂、亀川を獲得し、また昨季中盤以降に左SHに定着したハモン・ロペス、さらに手塚離脱後に獲得した元セレッソのキム・ボギョンもいる。そこにパク・ジョンスや小泉、瀬川をくわえている。
個人的には、昨季の柏はJリーグでも最もクオリティの高いサッカーを行っていたと思っているが、若さと選手層の薄さが中盤以降に勝ち点を積み上げきれない要因となっていた、
そんな中で、このオフシーズンの移籍市場は選手層を厚くし、弱点もカバーすることに成功したといえるだろう。

ここまでリーグ戦では1勝1敗、ACLでは1勝1敗1分(プレーオフを除く)となっている柏レイソル。
基本布陣は4-4-2。クリスティアーノと江坂の2トップに、右に伊東純也と左にハモン・ロペスのSH。ボランチに大谷とキム・ボギョン。DFラインは小池、パク・ジョンス、鎌田、ユン・ソギョン。GKに中村。というのが基本といえるだろう。
ただし、鎌田が前節マリノス戦で負った左ハムストリングの肉離れで離脱。開幕仙台戦で先発しながらもイエローカード2枚で退場となった中山がそこを埋めるという形になりそうか。

昨季も柏は4バックからCBの間にボランチが落ちる3バック化ビルドアップからのボール保持と、速い守備への切り替えからハイプレスという部分に特徴があったが、今季もそれは健在。
開幕戦の仙台はそれを警戒して普段の3-4-2-1から3-1-4-2に形を変えて対策してきていた。
ただし、柏の選手は相手を見ながらプレーすることに慣れているので、ボランチを下げるよりもSBがビルドアップに絡むことで対応。前半は対策を取ってきた仙台をむしろ上回る内容のゲームとなっていた。
この相手を見てプレー出来るということはチームに戦い方の幅も生むことにつながり、2節のマリノス戦では特徴的な戦い方をする相手に対して4-3-1-2で対応。
マリノスのCBとアンカーに対しては2トップ+トップ下を置き、狙ってくるハーフスペースに3ボランチを置く形で挑んでいる。前半途中からマリノスがこの柏の形に対してSBを中に入れない形でのプレーを見せ始めると今度はキム・ボギョンを左SHに回しいつもの4-4-2に戻し、3ボランチの一角として先発した小泉のゴールと完全に崩した末でのオウンゴールで2-0と勝利している。

そんな柏の戦い方で昨季から少し変わったなと感じさせるのがSHのポジショニング。
昨季は特に右SHの伊東はワイドにポジションを取ることが多かったが、今季はインサイドに入ってハーフスペースでプレーする機会も増えている。
その分江坂やクリスティアーノがサイドに流れる機会も増えており、また右SBに入るのが山口時代に強烈なインパクトを残した小池。昨季は伊東が開く分インナーラップの機会が多かったが、今季は中に外にと抜群のコンビネーションを見せており、さらに右サイドの迫力は増したといえるだろう。

■プレビュー

柏はミッドウィークのACL傑志戦で伊東、江坂、クリスティアーノ、小池、中山を先発から外しているので、今節はこの5人は間違いなく先発に入ってくるはず。クリスティアーノ、江坂の2トップに、ハモン・ロペス、伊東の両SH、大谷、キム・ボギョンのダブルボランチ。DFラインは小池、パク・ジョンス、中山、亀川でGKに中村という形になりそうだ。
中盤はマリノス戦のようにキム・ボギョンが左SHでボランチに小泉、左SBにユン・ソギョンということも考えられるが、ハモン・ロペスは使いたいだろうから前者の可能性が高いだろう。
あるとすると中山が左SBに入るという形。ACL天津でも見せた形だが、中山はインサイドに入ってビルドアップに参加できるのでキム・ボギョンを前に出しやすくなるというメリットがある。

一方のセレッソだが、ミッドウィークのACLブリーラム戦では先発11人全員を入れ替えているので、おそらく札幌戦の11人がそのまま入る形。杉本と柿谷の2トップに、水沼と高木のSH、ボランチにはソウザと山口、最終ラインは松田、ヨニッチ、木本、丸橋、GKにはキム・ジンヒョンとなりそうだ。
清武、福満と負傷離脱している中で柿谷と秋山にも負傷の情報があるが、柿谷に関してはそこまで大きなものになっていなさそうだ。
また、今週登録が済んだオスマルに関しては、いきなりの先発の可能性はもちろん低いが、紅白戦でもサブ組のボランチとして西本とコンビを組んでいた様で、今週は開幕するJ3、U-23で出場するとの情報もある。
実際のプレーはみたことが無いが、高さと強さは柏に対して大きなアドバンテージとなる部分でもあるので、メンバー入りをさせるのも面白いとは思うが、どういう決断を下すかに注目したい。

試合内容に関しては、柏の方が戦い方の幅が広いという部分はあるが、同じ4-4-2をベースにしているので、この2チームは比較的共通点も多い。
そんな中で柏にアドバンテージがあるのが、その戦い方の幅、そしてグループとしてボールを繋ぐ形。セレッソにアドバンテージがあるのは4-4-2の強度と高さというところだろうか。
柏は相手チームのビルドアップに対して同数でプレッシングに行く形を持っているが、セレッソは3バック化などはないので特に変える必要は無い。ただしその分長いボールの使い方や強さはセレッソの方にアドバンテージがある。

この両者の特徴ともいえるそれぞれのアドバンテージをどちらがより発揮できるか。
昨季の対戦がアウェイでは0-1、ホームでは2-1と拮抗していたように、この試合もかなり拮抗した試合になるだろう。

キム・ボギョンとようやく対戦できる機会に、彼の「zutto friend」が出場できないのは残念だが、2階から水をかける先輩がセーブし、すれ違いで一緒にプレーする機会のほとんど無かったストライカーと、彼のラストマッチで同点ゴールを決めたストライカーで勝負を決めてくれるはず。

ここで勝利することでブリーラム戦の嫌な空気を一変させたい。

2 件のコメント :

  1. 最後のくだり、誰が誰なんですか??
    当時を知らないので、教えてください!

    返信削除
  2. ニャータイ2018年3月10日 11:47

    ヨニッチっちさま

    私もキム・ボギョン選手がセレッソに所属した
    2011-2012年頃のことは知らないのですが
    ググッてみますと、当時一緒にラストマッチと
    なった2012.6.30 (土)ホームゲーム浦和戦で
    ①FCニュルンベルクに移籍したのが清武
    ⇒出場できない彼の「zutto friend」
    ②90+1分、キム ボギョンのミドルシュート
    をGKが弾いたところをゴールに流し込み
    同点としたはの柿谷選手。
    ③2階から水をかける先輩がセーブ
    ⇒GKのジンヒョンさんですよね。
    ④すれ違いで一緒にプレーする機会の
    ほとんど無かったストライカー
    ⇒2011年のみ一緒にセレッソでプレー
    した健勇選手。
    だと思います。
    更新が多くて大変だと思うAki様。
    あってますか?
    無理しないでくださいね。

    返信削除

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