2017年9月10日日曜日

9/9 明治安田生命J1リーグ第25節 VS FC東京 @ 味の素スタジアム

第25節
2017年9月9日(土)19:03KO 味スタ

スタジアム味の素スタジアム主審村上 伸次
入場者数36,635人副審中野 卓、武田 光晴
天候 / 気温 / 湿度晴 / 25.1℃ / 77%第4の審判員蒲澤 淳一
スターティングメンバー
FC東京FC東京
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • 篠田 善之
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
FC東京FC東京
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目FC東京セレッソ大阪FC東京セレッソ大阪
FK1391612
CK4355
PK0100
シュート717812
警告/退場2/01/01/01/0

<監督・選手コメント>

FC東京 篠田善之監督
セレッソ大阪 尹晶煥監督

FC東京 橋本選手、吉本選手
セレッソ大阪 杉本選手、ソウザ選手、柿谷選手、松田選手、水沼選手

FC東京 高萩選手、ピーター・ウタカ選手、東選手(Jリーグ公式)
FC東京 ピーター・ウタカ選手、永井選手(FC東京公式)

日本代表がロシアワールドカップ出場を決めた国際Aマッチウィークあけとなる、明治安田生命J1リーグ第25節。公式戦で5試合勝利から遠ざかっているセレッソ大阪が、敵地味の素スタジアムで公式戦4連敗中のFC東京との一戦は、1-4でセレッソ大阪が完勝。
FC東京はリーグ戦3連敗、公式戦5連敗となったこの敗戦で、翌9月10日に篠田監督の退任を発表した。

■メンバー

国際Aマッチウィークでは、FC東京は高萩とチャン・ヒョンス、セレッソ大阪は山口、杉本、キム・ジンヒョンがそれぞれ日本代表と韓国代表としてチームを離れていた両チーム。この5人のうちメンバーから外れたのはウズベキスタン戦で負傷交代したチャン・ヒョンスのみ。4人は全員スターティングメンバーに名を連ねた。

FC東京のメンバーは、3バックにルヴァンカップと同様、徳永、吉本、丸山。両サイドは柳と小川。中盤には高萩、橋本ともう1人にはこれまで務めていた米本ではなく東。前線で大久保とコンビを組むのはこれまでリーグ戦3試合続けていた前田でも、ウタカではなく、永井が入っている。
米本に代わって東が先発メンバー入りとなっていたため、ダブルボランチの3-4-2-1かとも思われたが、フォーメーションはサマーブレイク以降の3-1-4-2と変わっていなかった。

一方のセレッソは、いつもの布陣。1つ変わっていたのはCBで、ルヴァンカップセカンドレグで途中交代となった山下が外れ、木本が先発メンバー入り。ベンチには山下の他、田中、秋山、福満、関口、澤上が入っている。

■セレッソの先制ゴールまでに起こっていた流れ

この試合は前半11分にセレッソが先制する。

水沼が松田をWB裏に走らせようとして浮き球を出すがタイミングが合わず、そのまま林がキャッチするかと思われたのだが、身体を入れていたはずの小川がすり抜けられ、松田がキャッチに来た林とも入れ替わる形になり、無人のゴールに流し込んだ。
なのでシンプルにミスが直接の原因だったのだが、ここまでの流れも東京にとってかなり厳しい状況だった。
東京の立ち上がりの守備
東京の立ち上がりは、高い位置から守備で追い回すということではなく、センターサークルの敵陣側ぐらいに2トップがいて、そこから3-5-2で並んでいる状態。自分のエリアに入ってくるとそこにアプローチをかけようと狙っていた。
なのでボールサイドにスライドするし、ボールサイドのセレッソのSBに対してはWBが前に出てくる場面も多かったが、ボールを中心にゾーンでブロックを作るというよりも人を中心にした守備の形になっていた。
それに対してセレッソは、CBには来ないんだということを把握してまず最初に見せたのは木本から前線へのロングボール。杉本と山村の2人の距離を近づけ、1人は競って1人はこぼれ球、そしてそこで収まると判断すればSHがスプリントで前に出るといういつもの形だった。
東京のビルドアップの狙い
そして東京がボールを奪うとビルドアップで狙っていた形はおそらくこういうものだったのだろう。
ポイントにしようとしていたのは高萩と3バックの両サイド。
まず東京はボールを奪うとWBが前に出る。なのでちょうどインサイドハーフの2人とWBの2人で、前線の形は4-4-2で言うところの前の4-2にの様な形になり、このインサイドハーフとWBの4人でセレッソの4-4-2の2列目、SHとボランチのところにぶつけてくる。
特に重要なのはインサイドハーフの2人で、この2人でセレッソのダブルボランチを止めるという計算だったのだろう。ここでボランチが止められると高萩がセレッソ4-4-2の4-2の間で自由にボールを受けることができるという計算があったのだと思われる。
そしてもし仮にセレッソの2トップのうちの1人がこの高萩のところを見るような形を取るようなら今度は3バックのサイドが空く。
すると、その3バックのサイドから前に出た逆サイドのWBに対角の長いボールを入れる。
セレッソの4-4-2はボールを中心に守るので、ボールサイドにスライドして逆サイドを捨ててくるので、ここは必ず空いているはずだからだ。
実際にこの対角のロングボールは立ち上がり早々の4分に3バックの左にいる丸山から右WBの柳へと送られていた。

ただこの東京が狙っていたビルドアップは機能しなかった。どこでいつ奪いに行くのかがはっきりしていたセレッソの守備は切り替えのスピードが速く、東や橋本で止めるはずの山口とソウザが高萩にところにまでアプローチに来る。その東京のスローインからだったが2分の水沼のシュートと山村のボレー、6分の山村のパスから杉本がスルーして柿谷のシュートと立て続けにビルドアップのところで東京はボールを奪われ、セレッソにチャンスを作られる。
インサイドハーフが降りてくる
ビルドアップが機能しないことで5分過ぎごろからインサイドハーフの主に東が、そして時々橋本もしくは両方が高萩のラインにまで降りてきてビルドアップを助ける様になる。
そうなるとセレッソはいつもの様にミドルゾーンで4-4-2のブロックを作る。
こうなると東京は人数をかけた分ビルドアップでボールを奪われることは減ったが、ビルドアップに人数をかけすぎていてブロックの中にボールを入れられず、2トップが孤立してしまう様な状態になる。まだ3バックのサイドからの対角ロングボールは使え、9分にはそこから丸橋と柳の競り合いのこぼれ球がごちゃごちゃっとなって永井のクロスに逆サイドの小川が飛び込むというWBならではの形でビッグチャンスを作ったが枠外。その形もセレッソの4-4-2のスライドの前にこぼれ球がごちゃごちゃっとしない限り作れないような偶発的なものでしかなかった。
CBにまでアプローチに行き始める永井
永井はこのままじゃまずいと思ったのか、立ち上がりはセンターサークルの敵陣側でとどまっていたのだが5分過ぎからセレッソのCBにまでアプローチをかける場面が見られるようになる。

先制までの10分間はこんな感じで進んでいた。

■アンカー脇にスペースを作る東京

先制点を奪われた東京は3バックの両サイドに入る丸山、徳永もサイドを上がってくるなど前半から人数をかけた攻撃を見せてくる。
ただ守備に大きな欠陥があり、ペースはセレッソが握り続けていた。
アンカー脇にスペースができる東京
その欠陥とはアンカー脇にスペースを作ってしまうこと。
これはセレッソの先制前、永井がCBにまでアプローチをかけ始めた頃から見えていた部分で、永井がCBにアプローチに行って外された時にアンカーの脇に杉本や山村が降りてくると簡単にそこでボールを受ける事ができていた。
押し込まれると中盤3人が横並びになって5-3-2の形になるのだが、守備のスタート時点ではインサイドハーフは前を伺っている。ということは3バックの前は高萩1人しかおらず、その両脇は使い放題になっていた。
7月の対戦の時から東京はフォーメーションは変わっているが、プレスが連動しないという問題はそのまま。トップだけでなく、WBやインサイドハーフは人への意識は強い。むしろ7月よりはその部分は高まっていたと言えるだろう。がしかしこのスペースに対するケアが驚くほどチームとして全く無い。なので行けば行くほどスペースを開けてしまうというやっているピッチ上の選手にとってかなり難しい状態になっていた。

攻撃では高萩と東がポジションを入れ替え、高萩がセレッソのボランチとSHの間に立ったり、また大久保が下がってきてボールを受けようと個人レベルでなんとかしようとしている努力は見られる。そして代表クラスの選手が多く揃う様に、個々の能力は高い。なのでなんとかチャンスらしい形をつくるものの、チームとしての成熟度の低さはいかんともしがたい。

その結果、東京の守備は5-3がラインを下げて引きっぱなしになり、セレッソは3と2の間を使い放題。44分に柿谷が決めたセレッソの追加点は時間の問題だった。

実際のゴールシーンを見ると、水沼のボールの質も素晴らしく、柿谷の動き出しもパーフェクト。しかし東京の守備の5-3が下げられすぎてほぼワンラインになってしまっていた。

■3-4-2-1に

後半開始〜
後半開始から、選手交代は無かったが東京のフォーメーションが3-1-4-2から3-4-2-1へと変わっていた。永井の1トップは固定で大久保と東の位置は流動的。またさらに高萩もフリーマン的に動くかなり前がかりになる形だった。

後半立ち上がりに高萩から永井へのスルーパスでチャンスを作る東京。さらにどんどん前がかりになる。東京の守備の問題点は基本的に変わっていないのでセレッソも敵陣にボールを運べるが、個の能力の高い選手が前掛かりになっているのは厄介だった。
56分〜
さらに56分、東京は東と小川に代えてウタカと太田と投入。3-4-2-1は変わらないが選手を入れ替え。ただ入った選手はさらに強烈な選手だ。
これに対してセレッソも同じタイミングで山村を下げた5-4-1に変更する。

セレッソは5-4-1にするということで東京とマッチアップがあう。ということは例えば前半にあったごちゃごちゃとした中でファーサイドのWBを誰も見ることができずに余っていしまうという場面は基本的になくなる。
ただ、前線が2人から1人になる。その結果守備のスタート地点という概念が薄くなり、簡単にファーストラインは越えられる。なので4-5で守る事になるのだが、この4もどこから守備をするのかというのがはっきりしない。4-4-2の時だと2が最初に制限をかけることで、そこをきっかけにとどまることができていたのだが、スルスルっと1列目を越えてくるのでどのタイミングで行けば良いのかがわからなくなり、ブロック全体が下げられる事になる。

下げられたところで、東京の守備はバラバラなので67分に柿谷が抜け出しかけたり、その直後に水沼がポスト直撃の決定的なシュートと東京ゴール前までボールを運べるしチャンスも作れていたのだが、ただ下げられるとゴールに近づく分危ない場面もできる。
この辺りは難しいところだが、結局71分にボックス内でウタカに決められ1-2とされた。

東京は1点を返した後、勢いに乗ってより高い位置から追いかける場面も出てくる。
がしかし、東京の守備は全く連動していないので、キム・ジンヒョンへのバックパスに対してウタカと大久保が2人でアプローチをかけたものの、その間を通されて左サイドの丸橋にボールをつながれてプレスが空転。さらにこのボールを杉本に運ばれ、柿谷から飛び出してくる丸橋にスルーパス、ボックス内で右足でシュートを放つ決定的な形をセレッソが作った。
正直これは東京の選手にとってはかなり厳しい状況だったと思う。しかし1点を奪い返したし、直近のルヴァンカップで大敗をしたしという事もあって、リスクをかけた攻撃は続けていた。それにはセレッソが5-4-1である程度まではボールを運べるという事も影響していただろう。
そんな状況だった77分に丸山のクロスを柿谷がインターセプト。この時、後ろでは杉本と吉本が1対1の状態になっており、柿谷は一気に杉本を走らせるボールを出すとボックス内で杉本と吉本が1対1。この状態で吉本が不用意なファールで杉本を倒してしまいPK。

これを杉本本人が決めて79分にセレッソが追加点。1-3とリードを広げた。
82分〜
この失点の後、82分に東京は永井に代えて前田を投入。前田はそのままワントップのポジションに入る。
もうここからは東京は個人で勝手に追っかける人、追っかけない人とバラバラ。中盤はスッカスカになっていた。

そして85分、ソウザのCKから杉本がニアで合わせてゴール。
ソウザの低くて速い落ちるボールに、ストーンの高萩の後ろから吉本を振り切って見頃に前に入り、ニアで合わせてみせた。
93分〜
セレッソはここから89分にソウザに代えて秋山、90分に水沼に代えて関口、90+3分に柿谷に代えて澤上を投入してそのまま試合終了。
セレッソが1-4で勝利した。

■その他

久々に快勝となったセレッソ。敗れた鹿島戦も2試合共に引き分けとなったルヴァンカップの準々決勝も内容的には悪くは無かったので、結果に必要以上に引っ張られず勝ちきれたのは良かった部分だろうか。
5-4-1になって失点した部分については途中にも書いたように難しい問題で、4-4-2の時はボール中心に守っているが、どうしても1トップになると守備のスタート地点が曖昧になりズルズルと下がってしまう。シーズン序盤はこの守備のスタート地点の問題だと思うが、最初から5-4-1にするのではなく5バックにすると同時に柿谷を前に出して5-3-2にして2トップのままにする場面もあったのだが、それがあまり上手くいかなかった印象もあってか最近はすぐに5-4-1にするようになっている。今ならもう少し5-3-2でも規制ができるかもしれないんじゃないかと思ったりもするが、どうだろう。

東京はこの試合に1-4で敗れ、公式戦5連敗。1-5で敗れた先週のルヴァンカップ準々決勝セカンドレグも合わせると2試合で9失点というかなり厳しい結果となった事もあって、翌9月10日に篠田監督の退任が発表された。
ずっと追いかけている訳では無いので断片的な感想でしかないが、攻守に置いてグループとしてのルールが全く徹底されていない。個々が勝手に判断してやっているので、誰かがアプローチに行っては穴ができる。人数は揃ってるけど組織として成り立っていないという様な状態に見えた。
そしてそれは前回対戦した7月も同じで、その時から表面的にはフォーメーションに代表されるように色々手をくわえていたが根本的な部分は変わっていなかった。おそらくもうそういう事が徹底できる状況じゃなかったんだろう。
なので、仕方ないだろうなというのが正直な感想だ。
しかしこれで今シーズン中の監督交代は7チーム目。ちょっとビックリの多さだ。




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