2017年5月15日月曜日

5/14 明治安田生命J1リーグ第11節 VS サンフレッチェ広島 @ キンチョウスタジアム

第11節
2017年5月14日(日)15:03KO 金鳥スタ

スタジアムキンチョウスタジアム主審西村 雄一
入場者数14,351人副審唐紙 学志、川崎 秋仁
天候 / 気温 / 湿度晴 / 27.1℃ / 32%第4の審判員大塚 晴弘
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
サンフレッチェ広島広島
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 森保 一
セレッソ大阪C大阪
広島サンフレッチェ広島
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪サンフレッチェ広島セレッソ大阪サンフレッチェ広島
FK9111216
CK3346
PK0000
シュート16111113
警告/退場0/00/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
サンフレッチェ広島 森保一監督

セレッソ大阪 茂庭選手、清武選手、丸橋選手、山下選手、山村選手
サンフレッチェ広島 森﨑選手

サンフレッチェ広島 水本選手(Jリーグ公式)

リーグ戦前節でおよそ2ヶ月ぶりの敗戦を喫したセレッソ大阪。連敗は避けたい中で迎えた本拠地キンチョウスタジアムでの明治安田生命J1リーグ第11節、サンフレッチェ広島戦は先に失点を喫してしまうものの、杉本、ヨニッチの2ゴールを含む今シーズン最多の5ゴールを奪い5-2で勝利となりました。

■メンバー

セレッソ大阪の先発メンバーは前節と全く同じ。ベンチメンバーの入れ替えも最小限で、前節から丸岡が外れ、ルヴァンカップ広島戦での交代時の態度で前節はメンバーから外されたリカルド・サントスがベンチに戻っています。

一方のサンフレッチェ広島は、5/3のルヴァンカップで病気から復帰した森﨑和幸がリーグ戦で初先発。GKの林から、最終ラインの塩谷、千葉、水本、中盤の青山、両サイドのミキッチ、柏と、現時点の広島にとってベストメンバーとも呼べる布陣。ここまで1勝3分6敗と16位と苦しんでいる広島にとってはこの試合で勝利はもちろんですが、不調から脱却するきっかけを掴む為にも少なくとも勝ち点は持って帰りたい所でしょう。


■立ち上がりの両チームから広島が先制

マッチアップ
例によってボールを持った時は森﨑が最終ラインに入る4-1-5に変形する広島。
それに対してセレッソは4-4-2。キックオフの時点では前線からアプローチをかけにいかず杉本と山村の2トップ/守備の1列目は青山の所でステイ。広島はビルドアップで最初にまず相手がどういった出方をしてくるのかを伺うので千葉と森﨑、さらに両SBになる塩谷と水本はかなり低い位置に下がるのでセレッソの1列目はいつもの「自陣でブロックを作る」よりも高い位置にいますが、千葉と森﨑のCBに対してどうこうというのはありません。
しかし、そうなると広島は低い位置で最終ラインでひたすら横パスを繋ぐ。
これは広島にとって相手が出てきてくれた方が縦パスを入れるコースが増えるからで、そこから4バックに対して前線の5枚と数的有利を活かす前後分断させるための誘いでもあります。
セレッソの守備
なのでセレッソはそれに対してアプローチをかける。
とはいえ無理にいくとバランスを崩してしまい広島の思うツボなのでじっくりと。4バックの中央2人に対して1列目の2人でアプローチをかける。慌てていってしまうと青山がフリーになってしまうのでボランチの1人がここを捕まえに行くのとセットです。そしてCBからSBにボールを出させてそこに対してSHがアプローチをかけるという流れになっています。

この流れに対して最初のアプローチで青山のミスから山口がボールを奪い、清武が一気にカットイン、そこに対して青山がファール気味のタックルを仕掛けますが判定はノーファール。しかしそのこぼれ球からセレッソが最初のチャンスを掴みます。

前後分断
ただこの状況は先程の広島が狙っている前後分断の状況でもあります。
この直後にはセレッソが少しアプローチをかけた所で空いたスペースにアンデルソン・ロペスが降りてきてボールを受ける。ここから一気に逆サイドの柏を走らせる長いボールを蹴り出すという形が見られました。
こういうのが典型的な広島との試合という感じです。

セレッソは前から行くとこのような前後分断の状況を作られるので、基本的にはステイしてブロックを作る。2トップの関係も2人同時にCBにアプローチをしかけるのではなく、1人が行って1人が青山を捕まえておくという形がベース。
それに対して広島は、4バックに対して前線5人なので必ず余ることができる両サイド、特に柏から1対1での勝負をベースに仕掛けていくという展開になっていきます。
青山があけばそこから、あかないなら外から運んで柏の1対1というのが広島の形。これは広島にとってリスクが少ない形でもあります。
しかしこの展開の中でセレッソが開始早々の1分だけではなく、4分、8分、9分、11分とチャンスを作っていたのですが、試合を動かしたのは広島。
塩谷から逆サイドのシャドゥへのパスを山口がインターセプトを狙うも、こぼれて大外の柏へ。これで少しアクシデント的にセレッソは守備のバランスを崩してしまうのですが、その後元に戻すことが出来ずに柏がボールを持った時にはボランチが最終ラインに吸収されてしまうことに。
その結果バイタルエリアに遅れて入ってくる青山が完全にフリーにしてしまい、セレッソの右サイドを崩され、最後は柴崎の折り返しをアンデルソン・ロペスが決めて13分に広島が先制します。
一気にスピードアップしたところからの崩しの形は、どこに誰がいなければならないかがかなりシステマチックに決まっている広島ならではの形でした。

■セレッソの連続ゴール

先制した時の広島の強さには定評があります。5-4-1で人数をかけた撤退守備でゴール前を守り、攻撃では相手の前線の選手が奪いに来ると最初に書いた形で青山がフリーになりやすくなるので前後分断から一気にスピードアップを狙いやすくなる。とはいえ、相手はビハインドなのでボールを奪いにいかないわけにはいかない。奪いに来ないと延々と後ろでボールを繋ぎ続けます。こういった形で人数をかけた守備から擬似カウンターに持っていくのが広島のパターンで、この試合でも先制後に森﨑が試合のテンポをコントロールしながら、チャンスを伺い、25分には浮いた青山から柏を使い柴崎がシュートを放つ場面を作ります。
しかし、ここまで、これはキックオフの時点からずっとだったんですが、広島の守備には安定感がありませんでした。
5-4-1への変化
広島は守備の時に4-1-5から5-4-1に変化します。
両サイドに大きなスペースが
しかしセレッソはボールを奪った時に両SHが中央に入り中央でボランチとボールを繋ぐ。そして横幅をSBにとらせる形を取っていたのでミキッチ、柏の両WBは、マッチアップの対象になるはずの清武と柿谷を捕まえられない状態に。また柿谷、清武とソウザ、山口でボールを繋ぐのでアンデルソン・ロペスと柴崎のシャドゥも中央に。その結果両WBはセレッソのSBを見ている形になり、結果的に広島の3バックの両脇に大きなスペースが出来ます。
また広島の3バックのうち、両サイドの水本、塩谷はマンマーク気味に山村と杉本を捕まえているので例えば山村が中央に走るとこの3バックのサイドのスペースはさらに大きくなります。
去年も書いたので覚えている方もいるかもしれませんが5-4-1に対しての4-2-2-2の形です。
ここから清武がその空いたスペースに飛び出したのがまずは4分の清武の折り返しに柿谷が合わせた場面。反対サイドで起こったのが23分の丸橋から杉本へのクサビをスルーして山村が落とし杉本が抜け出した場面も同じです。
そして29分に、中央でボールを受けた山村が開いているサイドのスペースへドリブル。ここで不用意に飛び込んだ青山を外し、水本もカバーのポジションが取れていない中で余裕を持って折り返すと杉本が流し込んだボールが千葉にあたってネットを揺らします。

これで試合は立ち上がりの状況に戻る事になるのですが、そのわずか4分後の33分、青山が一旦浮きかけてボールを受けますが、そこに山口とソウザ、さらに清武が挟み込む形で青山からボールを奪うと一気にカウンター。山村が運んだボールを左に開いた杉本へ渡すと、中央から走り込む柿谷へスルーパス。
柿谷には早い段階からボールを奪われた青山がついていたのですが、スピードで振り切られてしまい柿谷がシュート。このシュートはポストに跳ね返りますが、逆サイドに走っていた清武が難なく流し込みセレッソは一気に逆転します。
青山がボールを奪われたのは立ち上がりから2回目。ここでボールを奪われると一気にこういう形になってしまうのは必然です。青山にとって悔しい失点となってしまいました。

ビハインドとなった事で、広島は動かないといけなくなった時の数少ない形の1つ。塩谷がドリブルで運んでいく形を見せますが、追加点を奪ったのはまたもセレッソ。ソウザの打った本人も少し笑みが漏れてしまうぐらい強烈なミドルシュートで得たCKで、丸橋の入れたボールをニアでヨニッチが合わせ43分に3-1とリードを広げます。
このCKはおそらく狙っていた、トレーニングしていた形なのでしょう。ヨニッチは丸橋のキックのタイミングでストーン役のアンデルソン・ロペスの前に入るというシンプルな形ですが、ヨニッチのマーカーだった塩谷はそのアンデルソン・ロペスがスクリーンになってしまって競ることができず、シュートはネットに吸い込まれます。

■試合を決定づける一発

後半に入ると、マイボールの時に前半の途中から動き出していた塩谷に続いて森﨑も動き出す場面が見られるようになります。
これも何かを起こさないといけない時の広島の持っている形の1つです。
ただ、セレッソは柿谷とソウザの間が守備ではちょっと守備で怪しい所ではあるんですが、そもそも2点リードしているので、あまり無理はする必要はないという事で試合はそこまで動かす事が出来ていませんでした。
しかし56分、ミキッチが大きくサイドチェンジしたところからの展開で、柏が上げたクロスのこぼれ球をミキッチが豪快に蹴り込みゴール。この試合に限った事ではなく全ての試合、全ての状況でミキッチはこういう場面になると思い切ってシュートを狙います。それはほとんどの場合は枠に飛ばないんですが、ここではそれが綺麗にミートしいわゆる「年一ゴール」が決まります。
これをきっかけに勢いをつけたい広島は、森﨑がほぼ中盤に上がりっぱなし、そしてさらにセレッソを押し込むと千葉までもが上がってきます。
ただ、セレッソにとってはこの失点でもそこまで焦ることは無かったのかもしれません。
上がってきた千葉から山村がボールを奪うと杉本に出して一気にカウンター。杉本が自陣からドリブルで前線に進むと千葉も青山も追いつかず、また残っていた水本も全くコースが切れていないのでそのまま一気にゴール前まで侵入、最後はシュートフェイントでスピードを落として水本を倒して逆サイドにシュートを流し込むという素晴らしいゴールで、58分にセレッソが4点目。4-2と再びリードを広げます。

■5バックに

58分〜
そしてこのゴールでセレッソは山村を最終ラインに落とし5-4-1に。
この試合に限って言えば守備固めというよりも、マッチアップをあわせるという意味合いの方が大きいでしょう。
広島の4-1-5に対して4-4-2は最終ラインのスライドが必須。という事は守備時の負担が結構あります。しかし一方で前半に書いたような4-2-2-2で選手を中央に集める事でボールを持って攻める時のメリットもあります。
なのでここまで守備の負担を承知で4-4-2で戦ってきましたが、4-2となればその負担を追わずとも相手が出てくる所をカウンターで狙えば良い訳です。あとはキックオフ時点で30℃という気温の事もあったでしょう。
65分〜
セレッソのシステム変更を受けポジショニングの優位性がなくなった広島は65分に森﨑に代えてフェリペ・シウバを投入。青山のワンボランチ気味の布陣にします。
しかし中央で渋滞が起こっていてチャンスらしいチャンスは作れません。
73分〜
そこで73分、広島は工藤に代えて皆川を投入。高さがあるので横からのボールを入れたいという事なのでしょうか。
しかしその直後の76分、柿谷のミドルシュートで得たCKで、丸橋が入れたボールをニアで杉本がフリックし、ヨニッチが押し込みゴール。セレッソが5-2とさらにリードを広げます。
この場面は43分の3点目とほぼ同じ形。先程はニアでヨニッチがそのまま決めましたが、ここでは杉本がフリックするという違いだけで、狙い所は同じでした。
またリードしているこの時間ではSBがわざわざ逆サイドのCKを蹴りに行く必要も無く、またソウザがキッカーとして行きかけたんですが、それを制止して丸橋に蹴らせているので、尹晶煥監督とすればかなり自信があったのでしょう。

広島は最終ラインが3枚の3-1-6なのですが、さらに塩谷が右SB的なポジションに入り前に上がってくるというかなりリスクを追った形なのですが、右サイドからの攻撃はほとんどなく、左サイドでも松田が粘り強く対応するので、いい形でボールが入れられず、皆川が入った効果がほとんどない状態。
逆にセレッソは丸橋が自陣からドリブルでカウンターを見せます。
83分〜
そして83分にセレッソは山村に代えて茂庭、広島はミキッチに代えて高橋を投入。どちらもそのままのポジションです。
気温がかなり高かったので、ポジションを変えてハードな仕事をやり続けていた山村、さらにピッチ内で最もベテランのミキッチを入れ替えるという決断です。
まあもうこうなってしまうと仕方ないのですが、広島がボールをもって攻めあぐね、セレッソがカウンターという展開は変わらず、ソウザがひとり旅を見せるも惜しくもシュートはポスト。
92分〜

さらにアディショナルタイムの90+1分には杉本に代えて木本を入れ、柿谷と清武の2トップ+中盤をソウザ、山口、木本の3人にした5-3-2に変更。
また90+2分には松田に代えて田中を入れる形にしてそのまま試合終了。
5-2でセレッソの快勝に終わりました。

■その他

序盤はいつもの様にチャンスがありながら点が奪えず、さらに先制を許したのは反省すべき点ですが、現段階のチームとしては狙いが上手くいった快勝と言える試合でした。
試合を通じてのスタッツもポゼッション率、パス数で下回り、走行距離で上回る、これは普通の対広島という数字で、広島は勝っても負けてもいつもこんな感じの数字になっていますが、セレッソはCK3本で2点を決めており、3本目の清武が蹴った分もニアでセレッソの選手が触っています。これだけ確率が高いと試合展開はかなり楽になりますね。
茂庭照幸選手、J1 300試合出場おめでとうございます。


一方の広島にとっては厳しい試合でした。
何かに失敗したとか、ハメられたとか、自滅したとかって感じでも無いのが余計に。




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