2017年5月12日金曜日

5/10 YBCルヴァンカップBグループ第5節 VS アルビレックス新潟 @ キンチョウスタジアム

JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第5節
2017年5月10日(水)19:03KO 金鳥スタ


スタジアムキンチョウスタジアム主審福島 孝一郎
入場者数5,361人副審穴井 千雅、小椋 剛
天候 / 気温 / 湿度曇一時雨 / 19.4℃ / 69%第4の審判員渡辺 康太
追加副審吉田 哲朗、中野 卓

スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
アルビレックス新潟新潟
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 片渕 浩一郎
21歳以下の選手を1名以上先発に含める(決勝を除く)ことが大会方式として決められている。※1

※1 但し、以下の場合は出場義務を負わない。
・対象選手1名以上が日本代表試合または日本代表活動(A代表、U23、U20)に招集され、試合日に不在の場合。
・対象選手が試合エントリー後の怪我等のやむを得ない理由により出場ができない場合。
セレッソ大阪C大阪
新潟アルビレックス新潟
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪アルビレックス新潟セレッソ大阪アルビレックス新潟
FK13101213
CK6654
PK0000
シュート7789
警告/退場2/01/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
アルビレックス新潟 片渕浩一郎監督(暫定)

セレッソ大阪 丸橋選手、舩木選手、木本選手、田中選手
アルビレックス新潟 河田選手

アルビレックス新潟 山崎選手(Jリーグ公式)
アルビレックス新潟 森選手(アルビレックス新潟公式)

YBCルヴァンカップ第5節、セレッソ大阪は本拠地キンチョウスタジアムでアルビレックス新潟と対戦し、1-0で勝利。プレーオフ進出圏となる3位以内が確定となりました。

■メンバー

週末のリーグ戦でおよそ2ヶ月ぶりの敗戦を喫したセレッソ大阪。離脱中のメンバーや、この試合の結果で決勝トーナメント進出へのプレーオフ圏内となる3位以内が確定するとあって、リーグ戦に出場しているメンバーも多くメンバー入り。
前回のルヴァンカップ広島戦から藤本と秋山がメンバーから外れ丹野がベンチスタートとなり、先発にはヨニッチ、山口、キム・ジンヒョンを起用。さらにベンチには丸橋、松田、山下、清武、ソウザ、柿谷が入っています。
21歳以下の先発は左SBに入る舩木翔のみとなりますが、U-20ワールドカップに出場するメンバーとは別にこの日から行われている合宿に山根永遠が招集されている為、2人とカウントされます。

一方のアルビレックス新潟は、週末のリーグ戦で完敗し公式戦4連敗、今シーズンのリーグ戦で1勝2分7敗となったことで今シーズンから就任した三浦文丈監督の休養を発表。この試合から昨シーズンもシーズン終盤に指揮をとった片渕コーチが暫定的に監督を務める事になっています。
片渕監督が初采配となるこの試合で選んだメンバーは、やはりリーグ戦でのサブ組が中心ですが、シーズン途中からポジションを掴んだソン・ジュフン、開幕戦でスタメンだった守田、大野が先発入り。右SBには昨シーズンは清水でプレーしていた川口、左SBには札幌から加入した堀米、ボランチには新加入のジャン・パトリックと帰ってきた本間、左右のSHには関西学院大学から加入した森俊介と端山、2トップには平松と成岡が入っています。
ちなみに先発に21歳以下の選手はいませんが、U-20ワールドカップに出場するメンバーとは別にこの日から行われている合宿で長谷川巧が招集されている事もあって免除。
しかしベンチには酒井兄弟の一番下酒井高聖と、舩木とともに-20ワールドカップ日本代表に選ばれている原が入っています。

■これまでの試合に比べるとボールを持つ時間が長かった新潟

リーグ戦でのデータですが、今シーズンの新潟はボールポゼッションが42.1%で18位、パス本数が335.7本/試合で18位、攻撃回数は132.7回/試合で3位、30mライン侵入回数が32.0回/試合で17位となっており、ボールを持てない、ボールを失う回数が多い、アタッキングサードに侵入できないという状況を表す数字になっており、その結果が得点数は16位、失点数は17位。リーグの成績は1勝2分7敗。ルヴァンカップでも1分3敗。こうやってみると監督交代も致し方なしという結果になっています。そして暫定的にこの試合で指揮をとったのはこれまでコーチを務めていた片渕氏でした。
この今シーズンこれまでの数字を踏まえてこの試合を振り返ると、この試合は前半から比較的新潟がボールを持つシーンが目立った試合になったと言えるでしょう。
それが、試合終了後の監督会見にある記者からの「今日の試合ではこれまでにあまり見られなかった、ボールを動かしながら相手をはがしていくということが、この短期間の準備期間のなかでも、できていたと思います。どこを徹底して準備されましたか。」という質問に繋がったのでしょう。
実際にこの試合の序盤、セレッソは高い位置から守備をしようという姿勢は感じられるものの、4-4-2の陣形の1列目と2列目の守備が開く場面が多く、リカルド・サントスと福満が行っても両サイドのポジショニングが悪くセンターの2人は押し上げられないという場面が続いていました。その結果セレッソが自陣で守備陣形を整えるという形で守るしかなくなり新潟がボールを持つ場年が増える事となります。
セレッソの守備
しかし、新潟はボールを持ってもセレッソのブロックの中にボールが入れられない。ボールはある程度保持しているものの。そのほとんどの場面でゴール方向に向いてボールを持つことはできていませんでした。
その中でも唯一可能性を感じさせたのは、右SHに入った森がドリブルで仕掛ける場面ぐらい。その森は鎌田大地と共に東山高校で関西学院大学で1年先輩の呉屋らと共に総理大臣杯に優勝したメンバー。大学時代も右サイドからどんどん仕掛けてくる選手でしたので、当時のプレーそのままとも言えます。
最初はマッチアップすることになっていた舩木が結構手こずる場面も見られ、13分には山口のパスミスから早いタイミングで左足で巻くようなシュートをキム・ジンヒョンがなんとか触ってクロスバーに直撃するというセレッソにとってヒヤッとする場面も見られましたが、前半新潟に可能性を感じたのはその1本だけ。しかし新潟はそれまでボールを持つことが出来ない、パスの本数もリーグワーストでしたからある意味改善されたと言ってもよいのかもしれませんが、先に書いたようにゴール方向を向いてボールを持つ選手はほとんどいない状況でしたので、基本的にはボールをただ持っているだけでしかありませんでした。

■攻撃はまだまだ整備されていないセレッソ

一方の新潟も4-4-2で守備をします。新潟の4-4-2はセレッソよりも全体的に少し高い位置にあり、守備でのアプローチのタイミングも速い。また人への意識もセレッソよりも強く、4-4-2と4-4-2でマッチアップがあってるのでその対面の相手に早めに捕まえに来ます。
これに対してセレッソは、福満が真ん中から両サイドに出ていったり、両SHが縦にという形でボールを運びますが、これまでの試合同様に個々の奮闘に頼るという感じ。
リカルド・サントスが10分、30分と裏に抜け出したように、新潟の守備は隣のポジションの選手との関係が薄いのですが、あまりそれをどうこうという様な形は無く、13分の木本のシュートや34分の舩木のフリーキックに繋がった福満が受けたファールなどリカルド・サントスに当ててからのプレー、45分の舩木の折り返しを福満がヘディングで合わせようとした場面などでゴールに迫るもゴールネットを揺らすまでには至らないという形で前半を終えます。
攻撃でもボランチ2枚とリカルド・サントス、福満がちょっと離れすぎているので、コンスタントに相手ゴールに迫るというところまでは至っていませんでした。
22分〜
ちなみに新潟は22分に成岡が負傷により山崎に交代。成岡は16分に木本にファールをした際に既に違和感を感じている様な仕草を見せていました。

■清武と丸橋で動く試合

後半に入るとセレッソは清原と関口の両SHをボックスの横にまで侵入させようという意図が少し見えますが大きな変化はなし。
65分〜
ここれ63分セレッソは、清原に代えて清武を投入。清武がトップ下、福満が左SHになります。
また同じタイミングで新潟はジャン・パトリックに代えてU-20日本代表にも選出された原を投入。原はそのまま同じ右ボランチに入ります。
さらにセレッソは続けて65分に舩木に代えて丸橋を投入します。
この試合の舩木は時々面白いプレーを見せるものの、全体的にまだまだ少し不満の残る内容。守備面でまだまだ手一杯のところもあるんでしょうが、もう少し早いタイミングで前に出て、清原の近くにいることができれば、もう少し左サイドの攻撃も活性化できたかもしれません。
また、個人的にはできればこの日のメンバーでいうと自分の前のポジションに福満と清原と動ける選手がいるので、彼らのスグ後ろでもう少しこの2人を動かすようなプレーができるようになって欲しい所です。U-20日本代表のチームメイトとなる舩木と原が同じピッチに立ったのはわずか2分ほどでした。

セレッソは清武と丸橋が入った事で少し攻撃が活性化します。
清武は前のリカルド・サントス、後ろの山口、木本の間で、状況によってどちらに近づけば良いのかという事を切り替えながらポジショニングすることができるので、ボランチと前線が離れてしまっていたという問題点を解消。これによって山口と木本も少し前にでて攻撃に関われるようになります。
また丸橋は前に出ることで左サイドの攻撃が厚みを増し、福満が中に動いて空けたところに丸橋が入ってくるという形も見られるようになっていきます。
79分〜
ここで新潟は79分に端山に代えて河田を投入。セレッソU-15出身の河田は前線に入り、山崎が左SHに移動します。

しかしその直後、意外な形でゲームは動きます。
キム・ジンヒョンからのゴールキックを受けた丸橋が自陣で顔をあげると、リカルド・サントスと清武が一気に裏のスペースにスプリント。丸橋の蹴ったボールにこの2人が走り込みますが、特にリカルド・サントスは後1歩の所であわず、しかしこの丸橋の蹴った裏へのロングボールがGK守田の前でワンバウンドするとそのまま守田の頭上を抜きゴール。79分にセレッソが先制点を奪います。
この場面はワンバウンドで被ってしまった守田にとってもかなり苦しい形となってしまいましたが、その守田以上に残念だったのが新潟の最終ライン。
これまで何度も狙われてきた裏にスペースにもかかわらず、丸橋からのボールに抜け出そうとするリカルド・サントスと清武に対応したのがソン・ジュフン1人だけ。大野は2人共を見失っており、川口と堀米のSB2人も見送るだけで何も出来ていません。
守田にしてみれば、リカルド・サントスが後1歩の所でボールに触ることができるような状況だったので、あそこからもう1歩前にでるのは難しい。かと言って後ろに残る事も出来ない。という難しい状況でした。
84分〜
セレッソは84分に福満に代えて柿谷を投入。
これは先制する少し前から福満にはちょっと疲れが見えていて、守備で正しいポジションに入りきれなくなっており、ブロックの中にボールを入れられる場面が見られるようになっていたので妥当な所でしょう。

そして試合はそのまま終了。セレッソが1-0で勝利しYBCルヴァンカップグループBで3位以内を確定させました。

■その他

内容としてはそんなに充実したものではありませんでしたが、リーグ戦で思わぬ形で失点に絡んだ丸橋が思わぬ形で得点するという試合になりました。
この試合だけでなくこれまでもずっとそうなんですけど、攻撃に関してはやっぱりまだまだです。ただこれについては、もちろん良くなって欲しいところですが、開幕前から組織的な守備についてばかりずっとやってきた訳ですし、今後もまずはそれからなので、ある程度はしょうがないんじゃないかなとも思っています。

一方の新潟についてですが、呂比須ワグナー氏の就任が正式に発表されました。
リーグ戦の次節から指揮を取れるのかどうかはわかりませんが、三浦文丈氏は辞任となるようですので、そこからどこまでやり直せるかという所でしょうか。
片渕氏にしても指揮を取るようになって数日でしたので正直どうもこうも出来ないでしょうからしょうがないですが、この試合に関して言えば確かにボールは持っていたもののそれはセレッソの守備がそうさせたわけで、また終盤になるまで結局ほとんどブロックの中にボールを入れられないままだったので、ちょっと厳しい試合だったと思います。




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