2017年3月20日月曜日

3/18 明治安田生命J1リーグ第4節 VS サガン鳥栖 @ キンチョウスタジアム

第4節
2017年3月18日(土)15:03KO 金鳥スタ

スタジアムキンチョウスタジアム主審家本 政明
入場者数13,086人副審西尾 英朗、清水 崇之
天候 / 気温 / 湿度曇 / 12.6℃ / 31%第4の審判員野村 修
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
サガン鳥栖鳥栖
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • マッシモ フィッカデンティ
セレッソ大阪C大阪
鳥栖サガン鳥栖
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪サガン鳥栖セレッソ大阪サガン鳥栖
FK11141217
CK6444
PK0000
シュート11598
警告/退場0/00/00/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
サガン鳥栖 マッシモ・フィッカデンティ監督

セレッソ大阪 山村選手、丹野選手、木本選手、杉本選手、丸橋選手、秋山選手
サガン鳥栖 鎌田選手、ビクトル・イバルボ選手

ミッドウィークにYBCルヴァンカップを挟んでの中2日で迎える明治安田生命J1リーグ第4節は本拠地キンチョウスタジアムでのサガン鳥栖戦。尹晶煥監督にとって古巣との対戦となった一戦は山村のゴールで1-0の勝利となり、セレッソ大阪はJ1復帰後初勝利となりました。

■メンバー

ミッドウィークにルヴァンカップがあったとはいえセレッソはそこで前節から11人全員を入れ替えたので今節のメンバーは前節と全く同じ。山村をセカンドトップに置き、両サイドは清武と柿谷が入る4-4-2となっています。
ただ変化があったのがベンチ。茂庭と関口が外れ木本と丸岡のルヴァンカップで活躍した2人がベンチ入り。これは外れた2人がどちらもルヴァンカップに先発したベテランだという事もあるのでしょう。またCBがベンチにいないことになりますが、このメンバーの中で今シーズントレーニングでCBを務めているのは木本ですから木本がベンチ内のCB1番手となるでしょう。

一方の鳥栖も前節のメンバーがベースとなっていましたが、そこに3/15に加入が発表されたコロンビア代表のキャリアもあるビクトル・イバルボもいきなりの先発メンバー入り。とはいえ、ヨーロッパは現在シーズン真っ只中ですからコンディション的にも大きな問題はないでしょうし、トレーニングでも主力組に入っていたとの報道もありましたからイタリア人監督という事もあり、ある程度は予想された布陣です。
一方でここまで先発を続けていた富山とルヴァンカップで先発となったルーキー田川と今シーズン加入した元韓国代表のチョ・ドンゴン、そして尹晶煥監督時代のサガン鳥栖では重要な選手の1人であった池田圭がベンチ入り。さらに名古屋から加入の小川、そしてアルゼンチン人DFフランコ・スブットーニもベンチ入りし、青木剛、水野晃樹のベテラン2人はチームに帯同し大阪入りしたもののスタンドからの観戦となっていました。

■山下の負傷

7分〜
しかしこの試合で開始4分の豊田と山下が競り合ったシーンで山下が左ハムストリングを痛めた様で、いきなり7分に木本と交代。木本がCBに入ることとなります。

■ペースをつかみ始める要因となったセレッソの守備

わずか7分にして山下の交代というアクシデントがあったものの、試合はセレッソが徐々にペースをつかみ始めます。
そしてその要因となったのはセレッソの守備でした。
セレッソの守備ブロック
セレッソの守備はいつものように4-4-2でブロックを作る形がベース。この日はCBが後ろを向いたりバックパスを出したりした場合は追いかける事もありますが、基本的には2トップがアンカーに入る高橋義希の前にポジションをとりブロックを形成します。
そしてこの日のブロックで特徴的だったのが両SHのポジション。両SHがとったポジションはインサイドハーフに入る福田と原川とマッチアップする位置。裏に出ていく形に対してはついていかずSBに受け渡しますが、ビルドアップの為にインサイドハーフが落ちる動きを見せると2トップと同じ高さまでは付いて行く形となっていました。
SBにボールが出ると全体がスライド
こうなるとSBはフリーにすることになってしまいますが、SBにSHがアプローチをかけるのはあくまでボールが出た時のみ。この場合はブロック全体がスライドします。
そうなると鳥栖はロングボールを入れることになりますが、木本とヨニッチの2人がイバルボと豊田に制空権を奪われる事無く、またセカンドボールに対しても陣形をコンパクトにしている事で拾われる事が無い。
その結果、鳥栖はほとんど攻め手をなくす事となっていました。

■サイドに起点をつくろうとしたセレッソの攻撃

外側でボールを運ぶ
そしてセレッソは鳥栖の守備に対してボールを運ぶ場面も作り出します。
その方法としては外側を起点にしたボール前進。2トップとトップ下の3人、中盤の3人と鳥栖の陣形は中央を閉める形でそこからのスライドがベースになっていますので、SBを低い位置、SHを外側にポジションをとらせてインサイドハーフが出て来る前に縦に出す。またSトップの1枚もSHの前に流れさせる事で時間を作り、そこにボールサイドのボランチも絡んでいく事でサイドの高い位置に起点を作る。
これによりセレッソがボールを運ぶ事ができるようになっていました。
またサイドから外を縦に運ぶ様になるとCBやボランチから山村に直接入れる事ができる場面も見られる事に。そしてそうなると大きなサイドを使った展開も見られるようになりますが、しかしここから先どうやって崩すのかという部分は未整備なので守備を崩し切る場面までは作る事は出来ていませんでした。

■崩しきれない両チーム

とはいえおそらく前半最大のチャンスがあったのは鳥栖の方。26分に原川がボックス内で右足で狙った場面でしょう。この場面はシュートは枠を外れますが、この場面だけでなくイバルボが豊田とのワンツーで抜け出しかけた場面もそう。そしてこれは開幕戦からそうなのですが、ブロックの外でボールを持たれている場面はかなり強固な守備ができているものの、一旦そのブロックの中に入られた後には、もう1度ブロックの外にボールが出てもラインが下がりすぎてしまったり戻る場所ばあやふやになってしまうのが正しいポジションを取れなくなる事が時々起こってしまいますので、これは今後の課題となる部分でしょう。
そしてこの試合に戻ると、前半途中からはセレッソボールの時にトップ下の鎌田が中盤のブロックに入って4-4-2になるという変化も見せ始めていました。
56分〜
後半56分、鳥栖はイバルボに代えて田川を投入。イバルボは強さや高さ、速さなど能力の片鱗はみせていましたが、この試合ではヨニッチと木本が完封したといえる内容でした。
入った田川は下部組織出身のルーキーで、その売りであるスピードを活かしたダイナミックな動きを投入早々に見せますがセレッソのCBコンビがしっかりと対応。
また、63分にはセレッソが押し込んでから柿谷が抜群のテクニックで前に立つ福田、キム・ミンヒョクを翻弄し左足ではなったシュートはボックス内でキム・ミンヒョクの手に当たりますが自然な場所にあった手に至近距離から当たってしまったたという事でハンドではないという判定。直後に家本主審も柿谷と笑顔でコミュニケーションをとっていましたが、手にボールが当たる=ハンドでは無いので、あれはなかなかハンドは取れないと思います。
64分〜
そしてセレッソがこれで得たCKのタイミングで鳥栖は原川に代えて小川を投入。
名古屋でプレーしていた頃の小川はダブルボランチでの経験はあるもののSHのイメージが強いですが、入ったのはルヴァンカップに引き続きアンカーのポジション。高橋が右のインサイドハーフに、福田が左のインサイドハーフに入ります。

■セレッソの先制ゴールと押し込む鳥栖

徐々に両チーム共にオープンになっていく中、セレッソがカウンターで柿谷がカットインしシュートを放つも藤田にあたってCKに。しかし70分にこのCKからセレッソがついに先制点を決めます。
左サイドからのソウザのCKはニアで跳ね返されますが、こぼれ球要員の清武が右サイドでボールを拾うと一瞬シュートの姿勢を見せますがボールを止めてファーサイドへ柔らかいボールで折り返し、そのボールを木本が頭で折り返したところに山村が飛び込みゴールネットを揺らします。
木本のポジションは下がってくる鳥栖の選手と入れ替わりでオフサイドかもしれないという微妙なタイミングでしたが副審の旗は上がらず、主審もオフサイドはとらずゴールが認められました。
この試合も含めてここまでいくつかミスキックもありましたが、フリーであれば動いているバスの窓にボールを蹴り込む事ができるという清武のキックの精度が発揮された場面でした。
77分〜
75分鳥栖は福田に代えてチョ・ドンゴンを投入。田川が右SH、鎌田が左SHに回り中央に高橋と小川、そしてチョ・ドンゴンは豊田と前線で並ぶ4-4-2にシステム変更。
そして直後の77分にセレッソは松田に代えて田中を投入。ここで前線にいた山村が最終ラインに加わり木本、ヨニッチと3バックになり前線は中央に杉本、左に柿谷、右に清武という布陣に変更します。
このセレッソの変更は鳥栖のシステムチェンジを見てのものなのかどうかは微妙ですが、豊田はファーでクロスを待つパターンがほとんどなので3バックにして、公称171cm(ということは)の松田ではなく田中ということなのかもしれません。そして札幌にやられたのが73分という事もあって早い時間での3バック移行となったのでしょう。

ただこの3バック移行は1トップになったという頃で、前線のプレッシャーが弱まり、時間の経過と共に鳥栖が前への勢いを出し始めると簡単にボールを運ばれ押し込まれる時間帯も見られるようになります。
85分〜
するとセレッソは85分に清武に代えて秋山を投入。清武のコンディション面の問題もあるかもしれませんが、この交代で中盤は左にソウザ、右に秋山、中央に山口の3ボランチとなっているので5-3-2にして前線は2枚で相手の制限をかけたいという事だった様子。
しかしこれがピッチ内に上手く伝わってなかったのか、柿谷が秋山投入前の左サイドに行ってしまったり、杉本も守らないとという意識から低い位置にまで下がっていくようになります。
柿谷がサイドに戻る、杉本が下がってくるというのは頑張って守備をしているという事でもあるのですが、それだと全体が下がってしまうことになる。
しかし2トップにして前線でボールホルダーの前に立ち、簡単に前にボールを運ばせないようにすると後ろは下がらずに高い位置を保持できる。なので2トップは下がるのではなく横にスライドする事が必要だったと思いますが、それが上手く伝わっていかなったのかほとんどできていなかったのでブロックの前でドリブルをされるとズルズル下がることになり、田川のドリブルから鎌田にあわやの場面を作られてしまいます。
その後なんとか5-3-2になる時間も作れるようになりますが、鳥栖に攻め込まれる時間が続く。
しかし、鳥栖の攻撃を何とかセレッソの守備が何とか耐え、さらに鳥栖の攻撃も冷静さを欠き、試合終了のホイッスル直前に迎えた絶好のラストチャンスではこぼれ球がキム・ミンヒョクの前に転がりますが慌てて飛び込むセレッソの選手の前にシュートは枠を外しそのまま試合終了。1-0でセレッソがリーグ戦初勝利を達成しました。

■その他

最後はヒヤヒヤでしたが4節にして何とか初勝利となりました。
チームはまだまだ完全ではありませんし、悪いところもありながらこうしていいところを出しながら勝利に結び付けられたのは非常に大きいこと。
内容を上向けるという中で理想とする形ができるのか、それともできないのか、という中にある差は、監督が落とし込む事ができているかどうか、選手が理解できているか、実践できているかという部分もありますが、それ以上に難しいのはそれをやり続ける事。そしてそれをやり続ける為に必要なのは理解だけでなくその戦い方を本当に信じる事ができているかどうかでもあります。理解出来ていても信じていなければ90分間やり続ける、徹底することは難しいものです。
そしてそれを理解から信じるという段階までに引き上げる最大の良薬は結果。
ですからこの試合で結果を得る事ができたのはかなり大きい事だと思います。

また攻撃面では札幌戦ではほとんど見えてこなかった柿谷のサイド起用の目的が見えたのも収穫でしょう。杉本がどうしてもスペースを持った中で足元でボールを受けたいというプレーを選択しがちなので、山村と杉本の前線のコンビがあまり相手にプレッシャーを与える事ができていませんが、柿谷を戻すのかどうかも含めて今後に注目したいところです。
しかし山村はかなり大きな役割を担っていて、そしてそれを全うする素晴らしいプレーを見せていました。

あとヨニッチは高さや強さはもちろんですが、この試合ではマイボールの時のボールを奪われた時の事を考えたポジショニングが良かったです。

そしてこの試合がJリーグデビューとなったイバルボですが、途中にも書きましたが能力の片鱗は感じさせたが…という感じでしたね。
そしてイバルボよりも清武の方がtransfermarketのマーケットバリューは上です(笑)






2 件のコメント :

  1. 分析ありがとうごさいます。

    札幌戦のときおっしゃってた柿谷のポジションの疑問については、何か分かりましたでしょうか??

    返信削除
  2. Akiさん、こんにちは。今年もよろしくお願いします。ホームゲームはできるだけスタジアム観戦していますが、このブログのおかげで、試合の見方が変わってきたように思います。

    さて、トップの人選ですが、山村の1.5トップのような役割がすごく良かったので、杉本はサイドで使ったほうが良いように思うのですが、Akiさんはどう思われますか?

    そうした場合、トップに柿谷を使う、また、リカルドを使う、このような選択肢は尹監督のイメージにあるのでしょうか(^-^;

    返信削除

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