2016年11月11日金曜日

明治安田生命J2リーグ 第41節 vs 東京ヴェルディ プレビュー

2016年11月12日 16時00分:味の素スタジアム

予想スタメン

この試合を含めラスト2試合となる明治安田生命J2リーグ第41節。セレッソ大阪は敵地味の素スタジアムにて東京ヴェルディとの対戦となります。
現在4位のセレッソ大阪は3位の清水、5位の京都と両チーム共に勝ち点差が6と4位がほぼ確定。一方のヴェルディは21位、22位の北九州、金沢と勝ち点6差の17位と残留をほぼ決定付けています。


■前回の対戦

前回の対戦は6/26の第20節。キンチョウスタジアムでの試合はセレッソの不安定な立ち上がりにヴェルディがチャンスを作りますが、後半ソウザの苦し紛れのシュート気味のボールにリカルド・サントスが頭で合わせたゴールで1-0とセレッソが勝利しています。
この試合のセレッソは4-2-3-1。玉田が今シーズン初先発としてトップ下に入る布陣。山口蛍の加入発表の後の試合ですが、登録ウィンドウが開く前ですのでまだ試合に出る事は出来ません。
一方のヴェルディは4-2-2-2とも言える4-4-2。澤井が出場停止、高木大輔が怪我となる中で2トップにはドウグラス・ヴィエイラと中野、右SHには本来SBの安西を先発起用し、高木善朗はベンチスタートとなっていました。
立ち上がりはヴェルディがよくやるハイプレスに対してセレッソは全く何の準備もしてなかったのか一方的に押し込まれる展開になりますが、何とかこの時間を無失点で過ごすことができると、玉田や清原がボランチの近くに降りてビルドアップに参加する事でボールを落ち着ける事に成功。そうなると今度はヴェルディの守備が怪しくなり4-1-4-1、4-2-3-1と目まぐるしく布陣を変更。4-2-3-1になった所でようやくズレも亡くなりましたが、右SHで先発したかに思われた安西は右SBに入り、右SBだった田村が中後と並んでボランチに、トップ下には井上が入り、SHには右に杉本、左に中野という立ち位置になります。
後半のスタートは同じ4-2-3-1と4-2-3-1だった両チームですが、リカルド・サントスのゴールでセレッソが先制すると、ヴェルディのは安西に代え高木善朗を前線で投入し再び4-2-2-2に。
ヴェルディが前がかりになると、ファーストディフェンスもままならないセレッソは今もまだ同じことが続いているズルズル下がってしまうしかない状況となり、後半終盤はかなり攻め込まれる時間が続きますが何とか逃げ切って試合終了となっています。

■現在の東京ヴェルディ

東京ヴェルディの基本フォーメーションは前回対戦時と変わらない4-2-2-2。チームとしての戦い方も大きな変化はなく、立ち上がりの15分をハイプレスで入る事や、攻撃ではSBが横幅を作りSHは中に。そして2トップがサイドに流れる。対3バックの時は2トップの1枚が3バックの脇に流れてボールを受けるプレーが多く見せます。
守備では4-4-2のブロックでコンパクト差を意識したポジショニング。最終ラインが出た時の穴はボランチが埋める。ただSBとSHの両サイドは人に対する意識が強いのですが、中央の4枚はポジションを動く事を嫌がり中を守りたがる傾向が強い所があります。
その結果、3バックのチームに対しては両SHが下げられてしまう6バック状態になる事も多く、中央のスペースを使われる、そしてそれを嫌がって何とか両SHのポジションを前にしようとするとミスマッチで大外が捕まえきれないという状態になることも多くなっています。
そこで、前々節の山口戦、前節の松本戦と2試合続けて試合中で3バックに変更。山口は4バックですが、両サイドを使った攻撃にSHが下げられボランチがだけで2列目を守る事になってしまい、山口の大好物であるバイタルエリアを使われていたから。一方の松本戦は先程書いたミスマッチにハマる典型的なパターンだった事から3バックに変更しています。
またその3バック化の中で左SB安在がサイドから途中でボランチに移動しています。

メンバーとしては前回は怪我でベンチ外だったドウグラス・ヴィエイラが前線の軸で2トップは高木家の三男高木大輔がファーストチョイス。またドウグラスヴィエイラの1トップの場合はガンバから期限付きで加入している二川がトップ下に入る事が多いようです。2列目に関しては、前節、前々節は出場停止でしたが右SHには高木家の次男高木善朗が入る事が多く、左SHは澤井、杉本健勇の弟分である杉本竜士という形でしょうか。

ボランチは、前回注目のプレーを見せていた井上潮音は怪我の為離脱中、また中後も一旦愛媛戦で復帰しましたが再び離脱しています。そんな状況の中で出場を続けているのが東京ヴェルディユースの10番をつける渡辺皓太。井上潮音よりも更に1歳下の現在まだ2種登録選手で、中盤の底からまだ高校生とは思えないぐらい落ち着いたボールを出す選手です。ここ数試合は先発でこの渡辺皓太と楠美がコンビを組んでいます。

最終ラインでは、チームキャプテンである井林が離脱していたここ数試合は田村と平がコンビを組んでいましたが、前節井林がベンチからですが復帰し、試合途中からは田村、平、井林で3バックを組んでいます。

■プレビュー

セレッソのメンバーですが、今節は国際Aマッチウィークという事で山口とキム・ジンヒョンの代表選手が不在。さらに前節・前々節とあったシーズン終盤の連戦を全く考慮しないメンバーで挑んだ為、茂庭と藤本という2試合続けて先発したベテランCB2人が離脱。さらに山下も復帰したものの今週中盤の練習では一旦離脱もあったという厳しい状況です。
そんな中で最終ラインの真ん中にセレッソ大阪U-18から昇格1年目の庄司がトップチーム初先発となる可能性が高そう。出場となればルーキーとしては澤上・木本につづいて今季3人目の出場、そして先発となると澤上につづいて2人目ですが、何よりも今シーズンスタート時点でセカンドチームのメンバーだった選手としては初めてのトップチームでの出場となります。(これまで出場しているルーキーの澤上、木本、さらに23歳以下の丸岡はトップチームのキャンプからシーズンをスタートしています。)
また1トップには柿谷の可能性もありますが、前節に引き続き途中からとなる可能性もあります。

一方のヴェルディですが、前節・前々節と試合途中から採用した3バックを今節は最初から使ってくる可能性が高そう。前節はセレッソと同じ3-4-2-1の松本に対し、4-4-2だった序盤はミスマッチ活かされかなり押し込まれ、さらにミスも絡んで2失点となりましたが3バックにしてからは攻守に安定。以降は失点も無かったのでおそらく手応えを感じているはずです。
累積警告で2試合出場停止だった高木善朗も復帰しますので、前節の後半のメンバーをベースに高木善朗が入った形になりそうです。

ヴェルディがミスマッチを嫌がりマッチアップをあわせて挑んでくる展開は、セレッソにとってもそれほど悪い話ではありません。
前節の愛媛戦もそうでしたが、マッチアップがあっているとセレッソの不安定な守備もまだマークがハッキリしやすく個々の力が出しやすいはずです。
またヴェルディは立ち上がりの15分は積極的に入ってくる可能性があります。
その時に長いボールを使いながら相手を牽制していきたい所。
庄司には正確なフィードもあるので、おそれず思いきってプレーして欲しい所です。


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