2016年10月1日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第34節 vs 清水エスパルス プレビュー

2016年10月2日 14時00分:ヤンマースタジアム長居

予想スタメン

明治安田生命J2リーグ第34節。今節最も注目を集める試合とも言える3位セレッソ大阪と5位清水エスパルスの直接対決。両チーム共に自動昇格圏となる2位以内を確保するためには勝利が欲しい一戦です。


■前回の対戦

前回の対戦は4/9の第7節。IAIスタジアム日本平での対戦は清水がペースを握る展開でしたが、守備の連携ミスを突いてリカルド・サントスが左足を振り抜き先制。さらに後半終了間際に山村が豪快なシュートを決め0-2としセレッソ大阪が勝利しています。
試合の内容を振り返ると、4-4-2の清水は2トップに大前とデュークを起用。右SHには古巣対決となる村田が今シーズン初先発となっています。またセレッソは5節にホームで金沢と引分けましたが開幕から5勝1分と好スタート。4-2-3-1の布陣で1トップにリカルド・サントス、トップ下に柿谷、右SHに杉本、左SHにブルーノ・メネゲウが入っていました。
清水がペースを握ったのは開幕から今も続く一列目の守備が機能しないという問題点から。
清水は三浦、ビョン・ジュンボンのCBとボランチの竹内の3人を中心にセレッソの1列目の守備をかんたんに外し、村田を右サイドに張らせて、この頃はボランチに入っていた六平と左SHの河井でボランチ回りのスペースを使ってボールを運ぶ。そしてダイナミックなデュークでアタッキングサードに迫るという形をセレッソはほとんど制限することができませんでした。
またセレッソがボールを持っても清水の4-4-2でセットする守備を動かすような形を作れない。
サイドチェンジでSBがボールを運ぶ形が何とか見られるもののかなり厳しい展開でした。
しかし清水の攻撃も結局下げるしかなくなっているセレッソの守備に対して最終的に外からクロスを入れるだけだったのでそこまで決定機を作られていた訳ではありませんでした。
後半も半分を過ぎた頃、清水は決定機とまではいかないもののボールは運べていたのでストライカーを求めてデュークに代えてチョン・テセを投入しましたが、その直後に若い三浦とビョン・ジュンボンのCBの連携にミスがありバイタルエリアでリカルド・サントスをフリーにしてしまう事に。これでセレッソが先制点を獲得。
しかしここまでは清水ペースの試合でしたので清水が巻き返しをとなりますが、誤算だったのが加入後2試合目の出場となったチョン・テセのコンディション。
フィジカル的にもまだまだプレーするのが難しい状況だったようで、清水の攻撃は停滞していくことに。そして山村が美しい一撃を決め試合を決定づけました。

■最近の清水エスパルス

序盤は勝ったり負けたりを繰り返し、11節〜14節には1分3敗と初のJ2で少し苦しい時期も過ごした清水エスパルスでしたが、小林伸二監督のチームらしくシーズン途中から徐々に強さを発揮するようになり一時は10位にまで順位を落としていたチームが前節開始前までは4位と徐々に順位も上げてきました。
システムは前回対戦時と同じく4-4-2。ここまでJ2最多得点を記録しており、そしてそのほとんどをクロスから決めるというチームになっています。
現在前線の軸となっているのは、コンディションを戻したチョン・テセ。負傷で離脱していた大前もまだベンチスタートでスーパーサブとしての出場を続けていますが復帰しており、この2人で30点をとっています。
またその他のメンバー構成も少し変わっており、中盤ではボランチに河井と竹内、左SHに白崎、右SHに枝村、最終ラインは右SBに六平、左SHに松原、CBにビョン・ジュンボンと角田、そしてGKには植草で固定されるようになっていました。
しかし前々節に枝村が、そして前節に六平がと2試合続けて右サイドでポジションを掴んでいた選手が離脱する事となりました。
そして今の清水を見る上で前節の松本山雅戦は非常に参考になる試合でした。
松本山雅のシステムは今のセレッソと同じ3-4-2-1です。
試合は松本が1-0で逃げ切りとなりますが、内容としても全体的に松本ペースと言える試合でした。
この試合唯一のゴールが前半に生まれ、そのゴールは松本が得意の、そして清水が苦手としているセットプレーでしたが、前半松本がペースを握ったのはそのゴールというよりも守備でした。松本がとったのは清水のビルドアップの阻止。松本は高崎、工藤、山本の前線3人で、角田と竹内を消して、あえてビョン・ジュンボンにボールを持たせる事を選択。さらに六平へのパスコースを消してしまう事で無理に出したボールを引っ掛けられてしまう場面も増える。またロングボールを蹴らざるを得ない場面も増え、ボールを運んだとしてもサイドから縦に何とか運べるぐらいで、さらにそうなると松本のシャドゥはしっかりとWBの前に入る5-4-1の形になるのでクロスを上げても跳ね返される場面が続きました。
そして後半の中盤以降は村田、大前を投入しリスク承知で前がかりになる事で押し込む時間を作りましたがやはりブロックの外側から強引に攻めるばかりが続きそのまま試合終了となっています。

■プレビュー

セレッソのメンバーですが、玉田を真ん中に置いてシャドゥに清原、杉本と並ぶ形が固まってきた感がありますが、今節は杉本が前線に入り、シャドゥに清原と酒本もしくは関口が入る形になる可能性もあります。
前節は過密日程の関係もあったのでなんとも言えない所もありますが、決勝点となるPKを決めフル出場をはたものの杉本はコンディション的にも厳しいところもみられたので、杉本の負担を軽減するためにはその形もありだとは思います。
ただ、杉本が1トップに入るとどうしても0トップ的な形になるので、シャドゥに入る選手、特に清原にかかる部分がかなり大きくなるでしょう。

一方の清水ですが枝村に続いて六平も離脱と右サイドがかなり厳しい状態になっています。
右SBに入りそうなのは8月に肉離れで離脱し先月練習復帰した川口、キム・ボムヨン、ユーティリティープレーヤーの河井と考えられる候補が3人いますが、情報としては川口に復帰が濃厚との事。また枝村が抜けた右SHには前節北川が入りましたが、ボランチとして出場を続けている河井が右に回り、本田拓也がボランチに入りそうです。
また大前が先発復帰するのではないかという情報もあります。

清水はこの試合に敗れると2位との勝ち点差が残りゲーム数を超えてしまう事になるので勝ち点3を取りに来る可能性が高い。
となるとかなり積極的に来る可能性も出てきますが、清水の攻撃はボールを失う回数も多いのでそこから慌てずにボールをつなぎ、相手の攻撃回数を減らす事ができるかどうかがポイントになりそう。できれば松本がやったような守備ができれば良いのですが、おそらくそんな準備はしていないでしょうから、相手の攻撃回数を減らしセットプレーを含めた少ないチャンスをものにしたい所です。

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