2016年9月17日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第32節 vs ギラヴァンツ北九州 プレビュー

2016年9月18日 14時00分:北九州市立本城陸上競技場

予想スタメン

明治安田生命J2リーグ第32節は天皇杯3回戦を挟んでのアウェイ3連戦初戦。まずは北九州市立本城陸上競技場でのギラヴァンツ北九州との対戦です。


■前回の対戦

前回の対戦は4/17の第8節、セレッソは開幕から負けなしで迎えた試合。
北九州はショートパスを繋ぐスタイルではなく、ブロックを下げて原と池元の2トップをカウンターで走らせる戦い方を選択。そんな北九州の守備に個人任せで行き当たりばったりの攻撃しか出来ないセレッソはかなり苦しむ事になります。
そんな中で前半終了間際に原にFKを決められ今シーズン初めて追いかける展開に。
後半はテクニカルエリアからサイドという叫び声とともに、ひたすらクロスを放り込むという見るべきものが何もない攻撃を繰り返しますが、アディショナルタイムに関口のクロスをソウザが押し込んで同点に。
北九州は逃げ切りの意識からか終盤は下がりすぎてしまいゴール前だけに人数をかけている状態になっていた事がセレッソが思いきって人数をかける事が出来る要因となっていました。

選手個々は奮闘を見せるものの、組織として・グループとしての狙いが全く整備されておらず、ただひたすら47本ものクロスを記録する事となったこの試合は、今シーズンのセレッソのある一面を象徴するような試合でした。

■現在のギラヴァンツ北九州

前回対戦時は20位だったギラヴァンツ北九州。来シーズンからの新スタジアムの効果もあってか開幕前は昨シーズンの主力選手のほとんどを残す事にも成功し、さらに長崎でプレーしていた刀根、石神、花井の3人と鹿島の10番本山を獲得という事で戦力的には上積みに成功しており、いずれ順位が上向いてくるであろうと思われていましたが、残念ながら今も21位。最下位となる22位金沢と1つ順位が上の20位岐阜と勝ち点1差、常に順位が入れ替わる可能性がある状況となっています。
開幕から北九州を悩ませているのは故障者。
元セレッソで昨シーズン得点を量産した小松と、キャプテンの前田が故障の影響でコンスタントにプレー出来ない状態が続いており、得点数は30節の熊本戦で6得点と荒稼ぎしたので34得点リーグ14位としましたがこの試合の前までは20位、失点数は岐阜と同数でリーグワーストの51失点と厳しい状況となっています。

■徳島との連戦

北九州は先々週の天皇杯2回戦、先週のリーグ戦31節と2試合続けて徳島ヴォルティスと対戦しています。先々週の天皇杯2回戦は残念ながら中継が無かったのでフルマッチの映像はありませんが、お互いベストメンバーに近い形で対戦し2-0で徳島ヴォルティスが勝利しています。
そして再戦となった先週のリーグ戦。最終的にはアディショナルタイムに元北九州の渡にゴールを決められ0-1で徳島が勝利しますが、この試合は北九州にも十分チャンスがあった試合でした。
その要因となったのが、これまでの4-4-2から本山をトップ下に置いた4-2-3-1に変更した事。
徳島の布陣は3-4-2-1。3-4-2-1と4-4-2はミスマッチが起こる組合せで、ブロックを落として守る北九州の場合はそうなるとボランチが最終ラインに引っ張られ前線が孤立、また相手のボランチに対してもプレッシャーがかけにくくなり、その結果カルリーニョスに自由を与えてしまう事になります。
しかし4-2-3-1にすることでハッキリとボランチ番の役割をトップ下に与える。それでボランチの自由を制限することに成功すると、3-4-2-1に対してサイドの人数で上回っている事を活かして1トップの原だけで無くSHの井上や小手川がWBの裏、3バックの両サイドに飛び出すプレーを見せる。
またさらに守備では下がってブロックを作るだけでなく両SHが前に出て1トップの原と3人で、またボランチはトップ下の本山とダブルボランチの3枚でという形で高い位置からプレッシャーをかけペースを握る場面もありました。

■プレビュー

セレッソのメンバーは、前節途中出場で復帰した清原がいよいよスタメン復帰となりそう。ボールを持っても持たなくても仕事ができる清原の存在はチームにとってかなり大きいので、明るい材料の1つです。また天皇杯で負傷した杉本は既に全体練習に復帰を果たしていますが、この試合で無理をして復帰する必要は全くないので、今後の事を考えてもいきなりの先発復帰の可能性は低そうです。

一方の北九州ですが、上にも書いたように前節徳島戦の内容にはおそらく手応えを感じているはず。徳島とセレッソは同じ3-4-2-1なので、おそらく前節同様、原が1トップ、本山がトップ下、左に井上翔太、右に小手川という4-2-3-1の可能性が高そうです。

試合のポイントとしては、北九州はおそらく前節の徳島戦に近い戦い方をとってくるはず。
またしっかりと人数をかける判断もできる監督ですので、いざとなれば人数をかけて守り、セットプレーでもマンツーマンの守備に対してゴールエリアの中に密集を作ってインスイングのボールを入れてくる方法もあるので、1チャンスを狙ってくると思われます。

ただ北九州の守備には狙いどころもあります。
その1つがCBの西嶋と福田が人に喰い付いてきやすい所。人に喰いついてくるという事は最終ラインにギャップを作ってしまうという事。
そこで例えば玉田が下がって清原が飛び出す形や、清原が斜めに動いて開けたスペースにボランチが入っていくといった形はチャンスになりやすいはずです。

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