2016年5月30日月曜日

5/28 明治安田生命J2リーグ第15節 VS ファジアーノ岡山 @ ヤンマースタジアム長居

第15節
2016年5月28日(土)18:30KO ヤンマー

スタジアムヤンマースタジアム長居主審西村 雄一
入場者数13,774人副審山際 将史、穴井 千雅
天候 / 気温 / 湿度曇 / 19.3℃ / 77%第4の審判員野村 修
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
ファジアーノ岡山岡山
 
  • 監督
  • 大熊 清
 
  • 監督
  • 長澤 徹
セレッソ大阪C大阪
岡山ファジアーノ岡山
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪ファジアーノ岡山セレッソ大阪ファジアーノ岡山
FK981316
CK5354
PK0000
シュート137149
警告/退場0/01/01/02/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 大熊清監督
ファジアーノ岡山 長澤徹監督

セレッソ大阪 清原選手、キム・ジンヒョン選手、ブルーノ・メネゲウ選手、松田選手、田中選手、山下選手
ファジアーノ岡山 加地選手、豊川選手、岩政選手


Jリーグサタデーナイトマッチとなった明治安田生命J2リーグ第15節、セレッソ大阪は今シーズン2度目となるヤンマースタジアム長居で同勝ち点ながら2位と上位にいるファジアーノ岡山と対戦。開始早々にアクシデントによる選手交代や失点などありましたが、逆転で11節以来となる勝利となった。

■メンバー

4/17の8節にここヤンマースタジアム長居での北九州戦から、その試合での引き分けを含め1勝3分3敗とあきらかにペースダウンしているセレッソ。
大熊監督は柿谷をこれまで固執していたトップ下からついに日本代表でもプレーしていた1トップの位置に移動。また右SHには前節に移籍後初出場となった清原をスタートから起用するなどメンバー・ポジションを入れ替えてきました。

一方のファジアーノ岡山はチームのど真ん中でプレーする矢島がトゥーロン国際大会のU-23日本代表に選出されている為に欠場。また押谷も怪我で練習を休んでいた事もあり先発から外れ、3-1-4-2の1の位置には前節同様伊藤が入り、赤嶺と2トップを組むのは豊川となっています。

■開始早々のアクシデント

5分〜
この試合では開始1分過ぎにソウザが右モモの筋肉を痛めるというアクシデントが発生し5分に扇原と交代。ほとんどの時間を扇原と山村のダブルボランチという形になります。

■岡山の守備

岡山のプレッシング
岡山のシステムは3バックながらも前線が2トップとなる3-1-4-2。
そしてこの3トップを採用している事を活かして、立ち上がりから2トップで2CBに対して高い位置からプレッシャーをかけてくるプレッシングを行ってきます。
この時に特徴的なのは関戸と島田からなるインサイドハーフのポジション。
中央で締めるのではなく特にボールサイドのインサイドハーフは少しサイドに開いた位置にポジショニングを取りCBからSBにボールが出た時にはこのインサイドハーフの選手が最初にプレッシャーをかけにいく。
CBには2トップのプレッシングで時間とスペースを与えていないのでインサイドハーフはSBへプレッシャーをかけにいく事を常に狙っているポジショニングを取っており、もし万が一縦に入れられた時にはアンカーの位置に入る伊藤が出てくるという仕組み。
伊藤がでれば後ろに柿谷とブルーノ・メネゲウを残して捨ててしまう事になるが後ろは3バックなのでという計算でしょう。
またSBにボールが出るとセレッソのボランチを捕まえるのはアンカーとボールと逆サイドのインサイドハーフ。ここでしっかりとプレッシャーをかける事ができていればWBも高い位置をキープすることが出来ており、セレッソがサイドを変えた時には今度はWBがSBにプレッシャーをかけにいく形になっています。
岡山のこの前傾守備に対してビルドアップに対してチームとしてアバウトなまま手付かずな状態でシーズンを過ごしているセレッソは当然無策。立ち上がり1分には柿谷が斜めにすっと引いてSBから直接縦に入れられるコースを作り松田からグラウンダーの縦パスが入る場面を作ったり、逆サイドのSBが捕まりかけた時に清原がスッと中に入ったり、3枚の中盤の脇に引いてくるという個々の工夫、意識は立ち上がりから見ることができますが、プレッシャーを受けた時に短い時間の中でいろんな選択肢の中からSBやCBがそこを見つける事ができるかにかかっており、大前提としてチームとして共有されている部分ではない分最初の選択肢としてそこを見ることにはなっていないので、なかなか使う事はできず岡山のプレッシャーを受ける形で時間が進んでいきます。

この岡山の高い位置からのプレッシャーに対してセレッソは全体を下げざるを得ない状態とななっており、ボールを奪った状態でも最終ラインと中盤の4-4+ブルーノ・メネゲウが低い位置にいるので前線で柿谷は孤立状態。
なかなか攻撃にかかる事も出来ていませんでした。
この柿谷が孤立している状態も、柿谷が孤立しているとはいえ前線に残っている事で岡山の3人近い人数を後ろに残す事ができているとも言えますし、攻撃に移れない状況もブルーノ・メネゲウはこの状態でも突進出来るだろう、その為に君をそこで起用しているんだという考えがあるなら特に構わないとは思いますが、試合後のコメントを見る限りはどうやらそうではない様子。それなら必要なのは清原の勇気じゃなくてチームの意思統一と仕組みですね。
ちなみに、前回柿谷がワントップだった2013年は孤立していてもOK。一発があるから狙わせて前に張らせ続け、ボランチとトップ下のシンプリシオがビルドアップに加わる事でカバーしていました。

そしてこの岡山に時間とスペースを消されている状態から前半13分。スローインからブルーノ・メネゲウのバックパスがずれ山村が足に当てたこぼれ球の対応を山下が判断ミス。豊川に入れ替わられてしまい、持ち込んだボールをそのまま豊川が豪快に決め岡山が先制します。

このプレーは山下の単純なミスですが、ミスには起こる要因が存在します。
その要因が単純な記述不足から来るミスなのか、それとも時間やスペースを削られてる中で起こってしまったミスなのかで全く別の話し。この山下のミスも含めて立ち上がり多くの場面でミスが起こっていたのは完全に後者です。
そしてそれはチームとしてカバー出来る部分。山口戦でチームとしてルールを整備しているチームとそうでないチームの判断のスピードやミスが起こる頻度、またそのミスに対するリカバーの差を見せつけられましたが、前半の立ち上がりに起こっていたこの状況も同じ部分でした。

■ブロックを落とす岡山

岡山は15分過ぎからそれまで2トップで2CBを捕まえに来ていた守備からブロックを落として5-3-2の形で自陣で守備ブロックを作って守る形にしてきます。
これは先制したからなのか、それとも立ち上がりから15分間はプレスをかけるという時間的な決め事があったのかはよくわかりません。90分は体力的にも厳しいので最初の15分間に限定してプレスをかけるという戦い方を取るチームは多いのでその可能性もあります。
ですが、もう1つセレッソのボール回しのポジショニングに10分頃から変化があった事も見逃せません。
先制されたのは13分、岡山がブロックを落としたのは15分頃からですが、実は10分頃からセレッソのボール回しに変化が見られ始めます。
セレッソのポジショニングの変化
最初にボランチを最終ラインを落としてボール循環を図るのは11分頃に山村が落ちるプレー。そしてこの少し前から立ち上がりから清原が見せていた中盤の3枚の脇にSHが降りてくるプレーを杉本も見せるようになってきます。
立ち上がりはプレッシャーを受ける事でここを全く見れていなかった最終ラインですが、11分の山村の落ちるプレーの時に最終ラインで時間を作ることができると、杉本が中盤の脇でボールを受けて扇原に落とし、扇原からワンタッチで縦パスが入るというここまでの時間では無かった攻撃が見られました。
ここでは扇原のパスはブルーノ・メネゲウに繋がりませんでしたし、その後失点しまいますが、ここはちょっと変化が見られたシーンです。
失点直後、14分のシーン
そして失点直後の14分。セレッソは再び山村が最終ラインに落ちるプレーから茂庭を自由にし、その茂庭に対してインサイドハーフの島田がプレッシャーを掛けに行きます。
しかしこの時島田の近くには清原がポジションをとっていました。結果的に島田は清原を捨てて出て行くのですが出て行った事で清原はフリーに。なので本来松田を捕まえるはずだった片山は曲面的に2対1の状況に。なのでどっちつかずの状況になり松田に裏に入らる。そしてこの後松田は清原に出し、そこに伊藤が急いで対応市に行きますが入れ替わられバイタルで清原がフリーになっていきます。
結果的に清原のパスは誰にも合いませんでしたが、これも岡山にとっては好ましくない状況です。
こうなると岡山のWBは前に出れなくもなりますし、インサイドハーフも出て行く事で状況を厳しくしてしまいます。
もしかするとこの展開が岡山がブロックを落とす事につながった可能性もあります。
岡山がブロックを落とした後
15分過ぎから岡山が本格的にブロックを落とすと守備陣形は5-3-2。この形に対してセレッソは岡山の中盤3人の脇にポジションを取るSHとSBの関係でボールを保持します。
中盤3人の横の攻略
岡山の守備としては最初のボールサイドには中盤3枚のスライドで対応できますが、サイドを変えられると広大なスペースが。ここは本来ならWBが埋めるのが正解なんだと思いますが、スタート時点で空けてしまっていて、またサイドが代わりそうになった時にSHがSBの前に出て行く動きが加わるとWBも対応できずという状態になりセレッソがボールを保持する時間が増えていきます。
22分に松田がミドルシュートを放ちそれにブルーノ・メネゲウが触ってコースを変えようかというシーンがありますが、これは完全にこの形で作られたものでした。

ただ、じゃあこれでセレッソがという訳にはなかなかいかない時間が続きます。
というのもブロックを下げて守っている岡山の3CBは中央をずっと締めたままだったからです。
引いた相手を崩す為に使いたい場所
3バックは中央を締める事で守備を固めています。なので崩すには3バックを動かす事。そして3バックを動かすための代表的な方法はWBとCBの間に侵入する事です。
松本戦のゴールはシュート自体が柿谷のスーパーな個人技でしたが、その前の展開で杉本がWBとCBの間に入ったからCBが動いてファーサイドでリカルド・サントスがフリーになれたし、さらにリカルド・サントスが3バックの外から折り返したから相手は完全に柿谷を見失っていた訳です。
この試合でも28分に、左サイドから杉本が柿谷とのワンツーで抜け出し折り返しに清原が飛び込む形でチャンスを作ります。これは瞬間の閃きやテクニックで作りましたが、チャンスになったのは3バックの脇に杉本が侵入したからです。
しかしここを使うことが出来たのはこの試合を通じてこの1回きり。なので実際ボールを持つ時間の割には崩すとかといった形はあまりなく前半のセレッソのシュートは4本とそれほどチャンスを作れていたわけではありませんでした。

しかしそんな中でも31分。セレッソはスローインからの展開で扇原のクロスを清原が触ったらしくゴール。
あまり脈絡の無い形で、扇原のキックの精度もありましたが、全体的に岡山の最終ラインが右にスライドした中で中央の岩政が被ってしまい、CBとWBの間にブルーノ・メネゲウと清原の2人が飛び込んだ事でゴールに繋がりました。

■間延び気味の岡山

守備ブロックを落として戦っていた岡山ですが、前半終了間際と後半の立ち上がりに少し再び前から行こうという姿勢をみせます。
しかし例えば赤嶺や豊川、島田や関戸が最初にプレッシャーをかけに行っても前半の立ち上がりの用に連動する事がほとんどありませんでした。
もしかするとチーム全体でもう1回前半の立ち上がりの様にやろうという事ではなかったのかもしれません。またもう1つ、中盤の両サイドを使われて3センターはスライドを何度もさせられることにはなってはいましたが、最終ラインとしてはそこまで崩されている訳ではないという判断だったのかもしれません。
ただ、同点ゴールの後にセレッソは柿谷を3回最終ラインの裏に走らせた事が影響したのか、岡山の最終ラインはそれ以前よりも少し低くなっていました。

全体が間延びすることで利益を得ていたのはセレッソ。
間延びをすると1人1人のスペースが広くなります。となると個人の能力がそのまま反映されてしまうので当然です。
52分〜
52分には岡山はそれまでアンカーだった伊藤が前にでて関戸と島田がダブルボランチになる、中盤の形を入れ替えますが、57分に丸橋がサイドで加地と1対1の状況を作り、少しずらしてから入れたグラウンダーの折り返しを柿谷がニアで合わせる場面をつくります。

この一連の展開の中で岡山のやりたいことは僕にはちょっと良くわかりませんでした。
後半の立ち上がりに岡山は左サイドの低い位置でボールを受けた伊藤が加地へサイドチェンジのボールを入れたプレーに続き、その1分後には3バックの右にはいる篠原から片山へサイドチェンジ、また中盤の形を入れ替えた後には竹田がボールを運び、セレッソの中盤が喰い付いた所で再び加地にサイドチェンジ。ここから斜めに入れたパスを豊川がスルーして赤嶺が反転シュートを放つという形も作ります。
なのでてっきり岡山はサイドチェンジから攻撃を作っていこうとしているのだと思いましたが、この3回の後には普通にボールを運ぼうとする。
セレッソの守備も決して組織的ではないのでそんな事しなくてもボールを運べると感じていたのかもしれませんが、ただそれで攻撃が上手くいっている訳ではなかったので何とも言えない状況でした。
62分〜
岡山は60分に豊川に代えて押谷を投入。前線の形としては押谷が前線に入りその下に赤嶺と伊藤がいるという形。
できるだけ前線は3枚で制限をかけたいのでしょうが、全体が間延び気味でついてこないので赤嶺と伊藤は両サイドの守備にも加わります。
ただこのサイドの守備も前の3人はできれば前に行きたいけど後ろがついてこないので下がるという中途半端な状況だったので、62分にバックパスで中途半端にラインを上げた所で丸橋から加地の裏に走る杉本に一発でロングボールを入れられ篠原がサイドに引き出される事に。扇原とスイッチして左サイドから上げたクロスは惜しくも中央で合わせる事が出来ませんでしたが、流れたボールを右から松田が折り返すと中央で杉本がボレーシュート。
間延びしているのでセレッソに個々の能力で局面を上回られ、さらにサイドを行き来した事で岡山は杉本を完全に見失っており、スイッチしてからシュートを打つまでの間杉本はずっとフリーでした。
セレッソは62分に清原に代えて関口を投入。
ちょっと清原がボールに回数が減っていた事もあったのでしょう。

そして63分。柿谷が中盤で楔を受けてから右サイドに飛び出す関口に展開。関口が戻したボールを松田が完全にフリーになった状態でクロスを上げ、そのボールにカウンター気味だった事もあって上がってきていた山村がちょっと考えられないほどの高さで合わせてゴール。
セレッソが逆転に成功しました。

この場面も楔を受けた柿谷は完全にフリー、関口に思い通りのタイミングで出す事ができていましたし、クロスを上げた松田も完全にフリー。この状態で山村に身体能力を発揮されたらやはりこういう事は起こりえるよねというゴールでした。
最初の柿谷がフリーなのは、ここまで書いている様に岡山が間延び状態だから。
またそうなってしまうのは、ここで柿谷に詰めて入れ替わられるのが怖いからなんでしょうね。入れ替わられるときっと追いつかないし。

■高い位置からのプレスとショートカウンター狙いに戻る岡山

岡山は逆転された事でもう選択肢もなくなったのでしょう。再び高い位置からのプレスとショートカウンター狙いとなります。
ただやはりここまで来ると前半の立ち上がりの様な精度は無理。なのでセレッソはカウンターでボールを運ぶ場面も見られます。
76分〜
しかしここでセレッソは茂庭が地球を蹴って右足首を負傷。しばらくプレーを続けますが76分に田中裕介と交代します。そしてそのタイミングで披露の見えるブルーノ・メネゲウと柿谷のポジションを入れ替え。守備への信頼度という事でしょう。

ただこの交代直後のCKは実はちょっと危ないシーンでした。
この日リカルド・サントスを先発から外した事でセットプレーの守備を変えざるを得なくなっていたセレッソ。リカルド・サントスと山村のダブルストーンから丸橋がニアサイドで山村がストーンというシーズン当初の守り方に近い方法にしていました。
で、このCKで岡山が狙ったのはその山村の裏に岩政が飛びこむ形。京都にやられた形です。ここは岩政のマーカーである杉本がしっかり身体を寄せて自由にヘディングをさせなかった為に難を逃れましたが、狙い通り山村の後ろに入られボールもそこに来ていたので実は結構危ないシーンではありました。
80分〜
岡山は80分に島田に代えて推進力のある藤本、加地に代えて田中奏一を投入。
スピードのある田中奏一はそのまま右WBに、藤本はシャドーに入り伊藤がボランチに下がります。

その後岡山はセレッソ相手にボールを運ぶ事はできるからか、前がかりになってボールを進めますが、逆にセレッソもカウンターを狙える状況にもなっていたのでゴール前を行き来する展開に。
セレッソはブルーノ・メネゲウや柿谷がカウンターからゴールに迫りますが決められずにそのまま試合終了。2-1でセレッソが勝利しました。

■その他

セレッソが4試合ぶりに勝利することが出来ました。
そうなった1つに柿谷のワントップと扇原の左足があったのは確かです。
まあただ、開幕から続いている守備と攻撃の問題点は相変わらず。結局チームとしての完成度は望めない。まあ大熊監督である限りはこういう形で勝ち点を重ねるしか無いんでしょう。
シーズンの1/3を過ぎて改善の兆しすらないんだからもう無いんだと思います。
別に僕は地上戦でも空中戦でも、攻撃的でも守備的でも、それがチームとして機能させられる形であれば何でも良かったんですが。

ここからしばらくは柿谷のワントップという形が続く可能性が高そうです。
まあ2年前まで日本代表の1トップを務めていた選手なので、どう考えてもこちらの方が柿谷は活きるでしょうし、相手は怖いと思います。なのでこうなることのメリットは沢山あると思います。
ただ、残念ながらチームとしてのベースが組み立てられない可能性が高いので、根本的な解決にはならず厳しい試合はこれからも続く事が予想されるのがどうしてもモヤモヤ感は残ってしまいます。
あと清原については、前節も見せた様に柿谷が動いた後のスペースを使う意識だったり起点になる意識も高いので今後も出場機会は増えると思います。
ただ、繰り返しになりますが、清原ももっと上手く使ってあげればもっと効果が挙げることができると思うんですけどね。。

あと岡山ですが、立ち上がりのプレッシングは素晴らしかったと思います。ただ立ち上がりのプレッシング以外はちょっとチームとしての方向性がぼやけていた様に感じました。
矢島の欠場の影響はかなりあるんだと思いますが、ビルドアップの再現性は低くどこを狙っているのかもよくわからない時間も多かったと思います。
プレビューでは書きませんでしたが、個人的には片山の所をロングボールで狙われるとちょっと嫌だなあと思っていました。
片山は身体能力が高いのでロングスローだけでなく、ハイボールのターゲットとしても優秀です。なのにセレッソは杉本を左サイドに回したので、片山とマッチアップするのは165cmの清原と171cmの松田陸。正直清原を使うにしても片山対策としてセレッソは右サイドは杉本のまま、清原を左に入れたほうが良いんじゃないかと思っていました。
ただ、岡山はここをほとんど使って来ませんでした。それをしなくてもボールはある程度運べてたという事はあるのかもしれませんが、ここはあきらかに勝てるであろう所で、もしそれを嫌がって山村がサイドに流れてくるような事になればもっと可能性が広がったんじゃないかと個人的には思うんですが・・・



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4 件のコメント :

  1. まあしゃーないですね。前監督を追い出したのはセレッソですから。

    だから去年、ここで監督交代に反対する人が少なからずいたんですよね。こうなるのが分かっていたから。
    セレッソは都合よく素晴らしい監督が来てくれる幸運なクラブではないのに。

    来年は誰が監督なのか知りませんが場合によってはまた降格するでしょうね。J1J2問わず。

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    1. コメントありがとうございます。
      都合よく素晴らしい監督が来てくれる幸運なクラブではないというか、クラブとして監督を選ぶ能力が高くないんでしょうね。
      どんな優れた監督でもそれを実践させる事ができるかどうかは人対人ですから100%上手くいく監督なんていないんですけど、監督が結果として上手くいかなかった時に何が問題だったのかがきちんと分析できていないんだと思います。

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  2. こんにちは。
    組織的じゃない部分は外から見ていても明らかですし、やってる本人たちや相手はなおのことで、そこが綻びや亀裂に繋がらなければいいですが…。
    岡山戦も勝ちはしたものの片山と竹田の間のスペースを誰も走りこまない場面も良くありましたし。
    相手システムの綻びを突く、自分たちのサッカーで崩す、どちらも大事ですが、じゃあ具体的に誰が何の役割でどうやるの?って部分が本当に見えない。
    守備もどこで奪い取るのか明確でない分寄せも甘いしポジショニングの細かなミスが決定的な場面に繋がりやすい。
    約束事は大事ですけど、ベースにどうしたいかという戦術がないと想定外にも対応しづらいですしね。
    気が早いですが、このまま昇格できたとして、監督を代えないなんてことはやめてほしいですね笑

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    1. コメントありがとうございます。
      個人的には今スグにでも何とかして欲しいです(笑)。

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