2014年5月28日水曜日

【特別編】5/28 日本代表VSキプロス代表 @ 埼玉スタジアム2002


今シーズンはワールドカップの中断期間で2ヶ月ほど試合がありませんし、また今回の日本代表メンバー23人の中にセレッソから柿谷・山口の2名、香川・清武・大久保の元セレッソ3名が入っていますので代表戦に関しても少し書いてみる事にします。
ただあくまでこのブログは「セレッソ大阪を・・・」なので、昨年の東アジアカップ同様あくまで「セレッソ目線」になりますのでご了承下さい。

という事で今回は23人のメンバー決定後初めての試合で、ワールドカップに向けた国内最後の試合となるキプロス戦です。

■ワールドカップメンバー
GK
1 川島 永嗣 カワシマ エイジ (スタンダール・リエージュ/ベルギー)
12 西川 周作 ニシカワ シュウサク (浦和レッズ)
23 権田 修一 ゴンダ シュウイチ (FC東京)
DF
15 今野 泰幸 コンノ ヤスユキ (ガンバ大阪)
19 伊野波 雅彦 イノハ マサヒコ (ジュビロ磐田)
5 長友 佑都 ナガトモ ユウト (インテル・ミラノ/イタリア)
6 森重 真人 モリシゲ マサト (FC東京)
2 内田 篤人 ウチダ アツト (FCシャルケ04/ドイツ)
22 吉田 麻也 ヨシダ マヤ (サウサンプトン/イングランド)
21 酒井 宏樹 サカイ ヒロキ (ハノーファー96/ドイツ)
3 酒井 高徳 サカイ ゴウトク (VfBシュツットガルト/ドイツ)
MF
7 遠藤 保仁 エンドウ ヤスヒト (ガンバ大阪)
17 長谷部 誠 ハセベ マコト (1.FCニュルンベルク/ドイツ)
14 青山 敏弘 アオヤマ トシヒロ (サンフレッチェ広島)
16 山口 蛍 ヤマグチ ホタル (セレッソ大阪)
FW
13 大久保 嘉人 オオクボ ヨシト (川崎フロンターレ)
9 岡崎 慎司 オカザキ シンジ (1.FSVマインツ05/ドイツ)
4 本田 圭佑 ホンダ ケイスケ (ACミラン/イタリア)
10 香川 真司 カガワ シンジ (マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
8 清武 弘嗣 キヨタケ ヒロシ (1.FCニュルンベルク/ドイツ)
11 柿谷 曜一朗 カキタニ ヨウイチロウ (セレッソ大阪)
20 齋藤 学 サイトウ マナブ (横浜F・マリノス)
18 大迫 勇也 オオサコ ユウヤ (TSV1860ミュンヘン/ドイツ)

ザッケローニが選んだのは上記の23人。
予選終了後にも招集されていたメンバーがほとんど順当に選ばれていますが、サプライズとして賑わしたのは大久保のメンバー入り。大久保が日本代表に招集されたのはまだ神戸在籍時代の2012年2月24日に長居スタジアムで行われたアイスランド戦が最後で、2013年に川崎に移籍し昨シーズンのJリーグ得点王となったが2年3ヶ月ぶりとなっている。
このアイスランド戦は、長居スタジアムでの開催という事でセレッソサポーターの中にもスタジアムで観戦されたので記憶に残っている方も多いと思いますが、この試合はいわゆる国内組のみが招集された試合でしたがロンドンオリンピックの5ヶ月前の開催という事もありU-23チームに入っていた選手の招集はなし。という事でU-23の主力だった山口や扇原も含めたセレッソからの招集はなく、また柿谷も徳島から帰ってきた年なので当然招集されていません。大久保以外にこの試合に招集されていたのが、林(現広島/当時仙台)・山本(現神戸/当時清水)・近藤(柏)・阿部(浦和)(ケガのため途中離脱)・谷口(現鳥栖/当時横浜FM)(阿部離脱による追加招集)・増田(現大宮/当時鹿島)・柏木(浦和)・磯村(名古屋)・柴崎(鹿島)・石川(FC東京)・藤本(現横浜FM/当時名古屋)・田中(柏)・金園(磐田)・久保(現ヤングボーイズ/当時京都)と少し珍しいメンバー構成となっています。
まあこの試合はメンバー構成云々よりも、アイスランド代表の7番がハンドスプリングスローで会場を盛り上げた試合と言った方が思い出すかもしれません(笑)。話しがそれてしまいました(笑)。

このメンバー構成で印象に残ったのは、前線に高さがある選手を外した事と、今シーズンのガンバで今ひとつピリッとしないパフォーマンスを続けている遠藤ですがそれでも代表チームでは彼は中心選手の1人なんだという事、本田が出られない状態になったら香川がトップ下に入るんだろうという事ですかね。

■キプロス戦にあたって
この試合から15日後にはワールドカップが開幕しますので、ザッケローニはそこに向けてスケジューリングをしています。
その為に必要な事としてこの試合直前の鹿児島合宿でフィジカルを徹底的にやってきたとの事なので、このタイミングで行われる試合は内容的には厳しいものになる事は試合前から十分予想されます。
またグループリーグで対戦するコートジボワール・ギリシャ・コロンビアの3ヶ国は必ずこの試合をチェックするでしょう。
この試合はそれを踏まえてみないといけない試合です。

■キプロス戦
日本代表のスタメンは
GK:川島、DF:内田・森重・今野・長友、MF:山口・遠藤、FW:岡崎・本田・香川・柿谷
ケガでシーズン後半にほとんどプレーしてない内田・吉田・長谷部のうち吉田と長谷部がベンチスタートで、まだ復帰もできていなかった内田のみがスタメンとなったのは内田がワールドカップに本当に間に合うのかどうかをしっかりチェックしたかったんでしょう。

試合は前半の内田のゴールで1-0と日本代表の勝利。
ベンチスタートとなっていた吉田・長谷部はハーフタイムに投入され45分間プレー。内田もハーフタイムで酒井宏樹と交代しましたが、ワールドカップに間に合う事を証明しました。
その他の選手交代のマネージメントも実に納得のいく内容で、今シーズンのプレー時間が短かった本田と香川は90分間プレー、今となってはボランチでかなり重要な選手になってきた山口は遠藤と長谷部というこのチームで不動のスタメンだった選手と45分ずつプレーをさせ、戦術的に変化を付けたい時に使いたい清武も後半途中から使いました。
ザッケローニはアクシデントと語っていましたが、長友の故障(打撲との情報)で伊野波を左SBで起用できたのも酒井高徳が別メニューという状態なので本大会に向けて大きいかもしれません。
個人的に予想外だったのは大久保の起用で、柿谷と代えるのは大迫で対戦相手はおそらく4年前の情報しか持っていないであろう大久保は隠すんじゃないかと思っていたのですが、後半途中からワントップに起用してきました。

■柿谷曜一朗
日本代表のワントップは非常に難しいポジションで、シンプルにボランチから縦パスを入れるというプレーがほとんどありません。
これは今に始まった話しではなくもうずっと前からそうです。
なので、ボールが無い所でプレーできる、ボールを欲しがって下がって来ない前田が長らくレギュラーポジションを掴んできた訳です。
この日は遠藤と本田の状態が悪く特に縦パスが入らない試合だったので、岡崎が試合後に「マインツでは、自分しか選択肢がない状態もあって、自分にボールが集まる回数も多いけど、今日は経由するところが多すぎて、シンプルに自分や(柿谷)曜一朗のところに集まらなかった。これだと前の選手としては難しい。・・・」と言っていますが、基本的にはそういう構成になっているのでザッケローニは「センターフォワードは止まっていたらダメ。裏に抜けるか、チームメートにスペースをつくらなければならない」と言っています。

という事で柿谷のプレーですが、本田と遠藤の所でノッキングをおこしてしまっていたのでボールが出てくる事は少なかったですが、裏へ抜け出しやスペースを作る動きは出来ていたのでまずまずの出来だったかと思います。
柿谷は以前は典型的なボールプレーヤーでしたが、2012年にセレッソに復帰しFWを任された事で前線でのプレーを学び、昨シーズンワントップでプレーした事で、ボールが無い所でプレーできる様になりました。
元々瞬発系のプレーヤーだったので一瞬で試合を決めるプレーができる選手でしたが、それをゴールに近い位置で出来る様になりました。ずっと前で張って裏を狙ったりしているのでボールを中心に考えるとゲームに出て来ないのですが、出てきた時には決定的な形で仕事をするという昨シーズン何度もみた形です。
今シーズンのセレッソはそこを活かす形で組織を作る事ができていないので、その柿谷の良さを消されてしまっていますが、ザッケローニはその柿谷のその能力を評価してるんじゃないかと思っています。

■山口蛍
90分間プレーした山口ですが、遠藤の状態を考えるとワールドカップ本戦でもボランチの軸としてプレーするかもしれませんね。
本人としては前に出て行くプレーでまだまだだと感じている様ですが、相手を2度追いできてカバーリングもできるプレーはボランチとしてメンバー入りしている4人の誰よりも貴重な存在になってきた様に感じます。
4年前の2010年はリーグ戦で2試合しか出場機会が無く、それもJ1初スタメンとなったアウェイ清水戦は試合直前に黒木が故障した事で急遽スタメンという少し可哀想な状況でしたがハーフタイムで交代、2試合目の出場となった磐田戦ではハーフタイムに投入と90分間しかプレーしておらず、そしてその試合でもキョロキョロしてるだけといった散々な内容でした。
あの選手が4年間でこれだけ成長するなんてちょっと感慨深いものがありますね。
アジア大会でU-21代表に招集してくれた関塚氏には本当に感謝しかありません。

■香川真司・清武弘嗣・大久保嘉人
本田と共に今シーズンはプレー時間が少なかったので状態が心配された香川ですが、ちょっと状態が心配な本田とは問題無いところを証明してくれたと思います。
シーズン終盤にプレー時間も増えていたのも良かったのでしょう。
ただ、やっぱり前線を難しくする要因にもなっているのでもう少しシンプルなプレーも増やして欲しいですね(笑)。

またニュルンベルクでも昨シーズンに比べて楽しくなさそうにプレーしていたので、何気に香川よりも心配だったのが清武でしたが、予想していたよりも良かったので安心しました。
本戦でも右SHのレギュラーポジションは岡崎になろうとは思いますが、清武はこのチームで右サイドでサイドハーフらしいプレーができる唯一の選手ですからね。

最後に大久保。
メディアの注目を一身に浴びて大変な状態で、久しぶりにしてはマズマズといった所でしょうか。なので今日の報道でも色々出てましたが、この試合で1トップのレギュラーだ!って事にはならないかと(笑)。
ただ鹿児島合宿ではトップ下に入っていたそうなんで、その辺りザッケローニはどう考えているんでしょうね。

2014年5月26日月曜日

2014シーズンを昨シーズンまでのデータと比較する

J1が中断期間という事なので、リーグ戦のみの数字となりますが今回はここまでをデータから振り返ってみようと思います。
ここまでで14節を消化していますが、12節が中断あけに延期になっている関係で消化しているのは13試合。ちなみにこの13試合消化時点というのは2013シーズンでいうと、コンフェデ・東アジアカップの中断期間までと同じタイミングで、ちょうど柿谷とエジノが2トップを組んで4-4-2で戦っていた期間と同じです。
この中断あけのナビスコカップ1stレグで浦和にミスマッチでチンチンにやられたので2ndレグからシンプリシオがトップ下の4-2-3-1に変更。リーグ戦でその形になったのは中断あけの14節7/6のアウェイ磐田戦からです。

現時点の成績は
2014シーズン:4勝4分5敗 勝点16 得点16 失点14
昨シーズンの13試合終了時点では
2013シーズン:6勝5分2敗 勝点23 得点19 失点12
となっていました。

※昨シーズン・一昨シーズンの数字はシーズン終了時点での1試合平均です。

■総合データ(1試合平均)
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
ゴール 1.2 1.6 1.4 1.8 1.4
シュート 14.6 15.9 15.4 16.2 14.7
枠内シュート 5.3 5.6 4.6 5.4 4.3
PKによるシュート 0 0 0.1 0.1 0
パス 513 475.3 444.8 496.2 535.8
クロス 11.9 14.4 15.6 16.1 12.7
直接フリーキック 10.8 10.9 13.3 13.2 13.1
間接フリーキック 2 2.2 3 2.3 4.3
コーナーキック 5 4.6 5.2 4.4 4.9
スローイン 22.9 20.6 24.3 22.2 23.6
ドリブル 12.2 15.9 16.8 11.2 14.1
タックル 24.2 17.9 19.4 19.2 22.2
クリア 19.6 23.4 24.3 21.6 24.2
インターセプト 3.5 3.5 3.1 2.7 2.6
オフサイド 2.2 2.5 2.7 3.1 3.4
警告 1.8 1.4 1.9 1.6 1.4
退場 0.1 0 0.1 0 0.1
30mライン進入回数 43.2 41.7 39.3 45.5 46.4
攻撃回数 136.3 127.4 135.9 129.7 136.4
ボール支配率 50.90% 49.30% 49.70% 50.50% 54.20%
今シーズンの苦戦が象徴している様に1試合平均のゴール・シュート数が減っています。
シュート数が1本/1試合以上減っているにも関わらず枠内シュート数が減っていないのはフォルランのシュート精度が影響しているのでしょうか。(フォルランの枠内シュート率は50%を超えている)。

それ以上に気になるのがパスが40本ほど増えているがドリブルが4回近く少なくなっている事。
Jリーグラボで名波氏が山口蛍のドリブル数が昨シーズンの12から今シーズンは1に減っていると話していましたが、チーム全体としてもドリブルの数が減っています。

またポゼッション率ですが、ポポヴィッチはポゼッションサッカーを指向している様に見えて実は50.9%なので平均よりも少し高いだけの数字でしかありません。
ちなみにFC東京時代も就任した2012シーズンこそ54.2%でリーグ2位の数字でしたが昨シーズンは50.5%でリーグ8位。
ここには出てませんがエルゴラの2013シーズンレビューによると、高い位置からのプレスとボールポゼッションを目指したものの、守備のタックルラインだけが60mと高い位置になっているものの、MFとDFは43.3mと31.2mとセレッソの2013シーズンの44.3mと30.8mとほぼ変わらない数字になっており、その分タックルライン間がセレッソの24.1mに比べ28.8mと間が広がって閉まっていた様です。
またシュートまでの平均時間もセレッソ2013の18.4秒に比べFC東京2013は16.8秒と2秒近く速くなっていたようです。

■距離別パスデータ(1試合平均)
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
パスAtt 513 475.3 444.8 496.2 535.8
パスComp 394 370 337 385 420
パス成功率 76.80% 77.85% 75.76% 77.59% 78.39%
ロングAtt 66 58 60 61 60
ロングComp     34 29 32 32 32
ロング成功率 51.52% 50.00% 53.33% 52.46% 53.33%
ミドルAtt 166 143 146 173 179
ミドルComp     131 115 117 143 146
ミドル成功率 78.92% 80.42% 80.14% 82.66% 81.56%
ショートAtt     281 275 239 262 297
ショートComp     229 226 188 210 242
ショート成功率 81.49% 82.18% 78.66% 80.15% 81.48%
Att=パスチャレンジ数・Comp=パス成功数

パスの本数が増えた事によってそれぞれの本数が増えていますが、それぞれについてここでは大きな変化はみられません。

■エリア別パスデータ(1試合平均)
エリア定義
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
総パスAtt 513 475.3 444.8 496.2 535.8
6エリアAtt     38 36 33 31 32
6エリアComp     25 24 23 21 22
6エリア成功率 65.79% 66.67% 69.70% 67.74% 68.75%
6エリアAtt率 7.41% 7.57% 7.42% 6.25% 5.97%
5エリアAtt 88 78 84 75 83
5エリアComp     69 62 67 58 67
5エリア成功率 78.41% 79.49% 79.76% 77.33% 80.72%
5エリアAtt率 17.15% 16.41% 18.88% 15.11% 15.49%
4エリアAtt 146 131 135 142 160
4エリアComp 119 109 109 118 133
4エリア成功率 81.51% 83.21% 80.74% 83.10% 83.13%
4エリアAtt率 28.46% 27.56% 30.35% 28.62% 29.86%
3エリアAtt 131 129 106 138 147
3エリアComp     103 106 82 112 119
3エリア成功率 78.63% 82.17% 77.36% 81.16% 80.95%
3エリアAtt率 25.54% 27.14% 23.83% 27.81% 27.44%
2エリアAtt 88 80 67 84 89
2エリアComp     65 59 47 63 66
2エリア成功率 73.86% 73.75% 70.15% 75.00% 74.16%
2エリアAtt率 17.15% 16.83% 15.06% 16.93% 16.61%
1エリアAtt 22 22 19 25 25
1エリアComp     13 11 8 13 13
1エリア成功率 59.09% 50.00% 42.11% 52.00% 52.00%
1エリアAtt率 4.29% 4.63% 4.27% 5.04% 4.67%
Att=パスチャレンジ数・Comp=パス成功数・Att率=各エリアAtt/総パスAtt

FC東京時代と比較して6エリアでのパスが増えていますが、これはキムジンヒョンと権田のキャラクターの違いかと思われます。

■パス方向比較(1試合平均)
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
総パスAtt 513 475.3 444.8 496.2 535.8
総パスComp     394 370 337 385 420
総パス成功率 76.80% 77.85% 75.76% 77.59% 78.39%
前パスAtt 182 167 164 172 185
前パスComp     107 100 96 103 113
前パス成功率 58.79% 59.88% 58.54% 59.88% 61.08%
前パスAtt率 35.48% 35.14% 36.87% 34.66% 34.53%
左パスAtt 131 127 116 133 140
左パスComp     111 110 98 114 120
左パス成功率 84.73% 86.61% 84.48% 85.71% 85.71%
左パスATT率 25.54% 26.72% 26.08% 26.80% 26.13%
右パスAtt 126 123 110 125 139
右パスComp     107 104 91 105 119
右パス成功率 84.92% 84.55% 82.73% 84.00% 85.61%
右パスAtt率 24.56% 25.88% 24.73% 25.19% 25.94%
後パスAtt 74 59 55 67 72
後パスComp     69 55 51 63 67
後パス成功率 93.24% 93.22% 92.73% 94.03% 93.06%
後パスAtt率 14.42% 12.41% 12.37% 13.50% 13.44%
Att=パスチャレンジ数・Comp=パス成功数・Att率=各方向Att/総パスAtt

それほど大きな違いは見られませんが、左右へのパスが減って後方へのパスを選択する事が増えています。

■攻撃・シュート・得点/被攻撃・被シュート・失点(1試合平均)
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
攻撃回数 136.3 127.4 135.9 129.7 136.4
シュート 14.6 15.9 15.4 16.2 14.7
シュート/攻撃 10.70% 12.50% 11.30% 12.50% 10.80%
ゴール 1.2 1.6 1.4 1.8 1.4
ゴール/シュート 7.90% 9.80% 8.80% 11.10% 9.40%
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
被攻撃回数 135.8 130.9 133.7 128.7 135.5
被シュート 12.9 15.4 13.6 12.1 12.9
被シュート/被攻撃 9.50% 11.70% 10.10% 9.40% 9.50%
被ゴール 1.1 0.9 1.6 1.4 1.3
被ゴール/被シュート 8.30% 5.90% 11.50% 11.20% 10.00%
攻撃の回数が増え、シュートの回数が減っています。
また守備でも相手の攻撃の回数は増えていますがシュートの回数は減っています。
それぞれの回数が増えているという事は1回の攻撃にかける時間が少なくなっているのかもしれません。(今シーズンのこのデータはありません。)
また攻撃の途中でボールを失う数も増えているのでしょう。

■得点内訳
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
総得点 16 53 47 61 47
セットプレー 2 4 5 13 5
割合 12.5% 7.5% 10.6% 21.3% 10.6%
クロス 3 3 8 12 9
割合 18.8% 5.7% 17.0% 19.7% 19.1%
スルーパス 1 9 6 4 3
割合 6.3% 17.0% 12.8% 6.6% 6.4%
30m未満 2 13 6 14 10
割合 12.5% 24.5% 12.8% 23.0% 21.3%
30m以上 3 4 0 3 2
割合 18.8% 7.5% 0.0% 4.9% 4.3%
ドリブル 1 5 4 8 7
割合 6.3% 9.4% 8.5% 13.1% 14.9%
その他 4 15 18 7 11
割合 25.0% 28.3% 38.3% 11.5% 23.4%
セットプレー、クロスからの得点は増えていますが、スルーパス・ドリブルからの得点はあきらかに減っています。スルーパスに関してはFC東京時代とはそれほど違いがないので、ポポヴィッチのやり方ではスルーパスからのゴールという形はあまりないのかもしれません。

■失点内訳
2014シーズン 2013シーズン 2012シーズン FC東京2013 FC東京2012
総失点 14 32 53 47 44
セットプレー 4 5 10 11 6
割合 28.6% 15.6% 18.9% 23.4% 13.6%
クロス 3 2 11 10 11
割合 21.4% 6.3% 20.8% 21.3% 25.0%
スルーパス 0 3 8 4 5
割合 0.0% 9.4% 15.1% 8.5% 11.4%
30m未満 4 7 5 5 6
割合 28.6% 21.9% 9.4% 10.6% 13.6%
30m以上 0 0 0 0 2
割合 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 4.5%
ドリブル 1 3 1 5 4
割合 7.1% 9.4% 1.9% 10.6% 9.1%
その他 2 12 18 12 10
割合 14.3% 37.5% 34.0% 25.5% 22.7%
失点ではセットプレーからとクロスからが増えています。
これまでセレッソはセットプレーからの失点が多いイメージがあった方も多いかもしれませんが、昨シーズンに限ればFC東京の方がずっと多かった様です。
またクロスからの失点が多いのは守り方に関係しているのかもしれません。

■その他
今回は簡単にですがデータで比較をしてみました。
このデータと実際のゲームとをつきあわせた内容はまた次の機会にでもやります。
このデータで皆さんが色々と考えていただく材料になればと思ってまとめてみました。

2014年5月20日火曜日

5/17 Jリーグ第14節 VS 浦和レッズ @ 埼玉スタジアム2002

浦和レッズ10前半00セレッソ大阪
1後半0
延長前半
延長後半
PK戦
スターティングメンバー
浦和レッズセレッソ大阪
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
西川 周作21GK01GK21キム ジンヒョン
森脇 良太46DF00DF4藤本 康太
那須 大亮4DF00DF23山下 達也
槙野 智章5DF00DF30ゴイコ カチャル
梅崎 司7MF10MF5長谷川 アーリアジャスール
青木 拓矢16MF11MF6山口 蛍
阿部 勇樹22MF02MF13南野 拓実
宇賀神 友弥3MF10MF14丸橋 祐介
原口 元気9MF20MF17酒本 憲幸
柏木 陽介8MF51FW8柿谷 曜一朗
興梠 慎三30FW01FW10フォルラン
加藤 順大18GKGK1武田 博行
永田 充17DFDF7新井場 徹
鈴木 啓太13MF0DF16安藤 淳
平川 忠亮14MF00MF2扇原 貴宏
関口 訓充11MFMF11楠神 順平
関根 貴大26MF1MF18ミッチ ニコルス
李 忠成20FW00FW9永井 龍
11シュート6
10GK13
2CK5
11直接FK12
2間接FK4
2オフサイド4
0PK0
浦和レッズセレッソ大阪
関根(77')得点
梅崎→関根(70')
興梠→李(75')
原口→平川(90')
交代酒本→安藤(80')
南野→永井(82')
長谷川→扇原(83')
槙野(73')警告ゴイコ カチャル(46')
山口(60')
退場
ワールドカップ中断期間前最後のリーグ戦となるアウェイでの浦和レッズ戦。この後はナビスコカップがあるがACL出場組は参加しませんのでセレッソにとっては最後の公式戦で中2日・3日で続く11連戦の最終戦となる。

セレッソのメンバーは広州戦で休ませたメンバーが復帰。続けてスタメンなのはキムジンヒョンと代わりのいない山下・藤本の3人のみ。そしてシステムは3-4-2-1でマッチアップを完全に合わせるミラーゲームで挑む。

一方の浦和はいつもの3-4-2-1で、槙野がコンディションに問題を抱えているとの報道もあったがスタメン入りし右WBには梅崎。そして前節に引き続き青木がボランチ、柏木がシャドーに入る布陣となっていた。

■マッチアップ
マッチアップ
ポポヴィッチの選択はミラーゲーム。フォーメーションを合わせてミスマッチが起こらない様にしています。

■浦和の4-1-5
浦和の4-1-5
ご存知の通り浦和はここから4-1-5に変化します。セレッソはマッチアップを合わせているので最終ラインが5枚になり5-4-1になりますがそれは想定内で、4バックのときの様に最終ラインでミスマッチが起こっているわけではありませんので、昨年のナビスコ浦和戦1stレグの様な大惨事にはなりません。
浦和や広島のこのシステムについて何度も書いているので、ご存知の方も多いとは思いますが、この4-1-5にとって最もキーになるポジションは中盤の1。
なので守る方もこの1にあたる選手、今回ですと青木をどうするかがまず最初のポイントです。
ここを中途半端にしてしまうと昨シーズンリーグ最終戦の前半の様な事になってしまいます。
5-0-5になる事も
浦和としてはここを活かす為にどうするのかが重要になります。
なので、それまでは3-4-2-1の時のボランチ2人は最終ラインに下りる方と4-1-5の1になる方が比較的ハッキリしていましたが、昨シーズンあたりから両方のボランチが下がって一旦5-0-5の形にしてしまい、うしろからどちらかのボランチが上がっていく事で4-1-5の1を入れ替えるという方法もやりはじめています。

■セレッソの守備
5-4を落として守る
その浦和に対してセレッソがとったのは自陣深くに5-4のブロックを作る方法。
守り方としてはマッチアップを合わせながら全体を高くして4-1-5の1はボランチの1枚が必ず捕まえる様な方法にして、3バックの両サイドにボールが出た時に一気にはめてしまうという方法もあったのですが、それでは無く自陣深くにブロックを落とす。
そしてボランチの2枚は4-1-5の1を捕まえるのではなく1トップ2シャドーに入る縦パスのコースを消す。入ってしまえばプレスバックをする。
相手の最終ラインとボランチはほぼ捨てて、サイドはWBとシャドーに任せてしまい、とにかく中央に人数をかけて固めるという方法をとりました。

これで浦和は縦パスからの展開がほとんど出来なくなり、またミスマッチも起こってないので外だけでは効果的な攻撃もできなくなっていました。
ただ、浦和にとってみればこういう状況も想定内。これまではムリにリスクをかけていた事もありましたが、両サイドの槙野と森脇を上げて柿谷と南野を押し込みフォルランを孤立させる事でセレッソからカウンターという選択肢を奪い、じっくりボールを持って相手を伺っていきます。
おそらくセレッソは相手の最終ラインの裏のスペースを使ってのカウンターをしたかったんでしょうが、柿谷と南野が押し込まれてしまうととんでもない距離を運ばないとそのカウンターすらできないという状況。槙野と森脇が上がって来るのも想像できたと思うんですがその準備は全くできていませんでした。
浦和の守備の切りかえ
セレッソが攻撃できなかったのは押し込まれた事以外にも、浦和の守備への切り替えに圧倒されたからでもありました。
今シーズン浦和の失点が減っている要因がここだと思っているのですが、ボールを奪われたときのファーストディフェンスがかなり速くなっています。
セレッソが守備の位置を低くしていた事とマッチアップが噛み合っているのでという部分もありますが、4-1-5の1であるボランチが相手に対して素早くプレッシャーをかけて1トップ2シャドーも素早くプレスバック。
そして最終ラインに下りていたもう1人のボランチがカバーリングポジションをとる事で、ボボールを奪えないとしても相手に時間を与えない守備ができていました。

と言う事で前半は両チーム共にほとんど決定期は無く浦和がひたすらボールを持っているというだけの45分間。いわゆるしょっぱい試合になりました。
ポポヴィッチとしてはこういうしょっぱい試合は望んで持ち込んだ形なんでしょうが、ここまで押しこまれて攻撃の形は全く無くシュート0本でもOKだったんでしょうか。

■ボランチを動かす
ボランチが出てくる
後半になると最終ラインに下がっていた阿部もボランチの位置に出てくる事が多くなります。
セレッソのボランチは縦パスのケアと3バックとWBの間のスペースのケアもしていました。なので浦和の狙いとしてはセレッソのボランチと同じ数をあえてマッチアップさせる事でセレッソのボランチを動かしたかったんだと思います。

その分槙野や森脇のオーバーラップの頻度は下がったので、セレッソは前半よりも比較的最初からブロックを下げる事も少なくなり南野や柿谷が前半に比べると前に出て行ける事もみられる様になりましたが、それは前半に比べてというだけ。
そして出てきてくれると逆に浦和にとっても攻撃するスペースができるので前半の様にガッツリ消されるよりも良いという事もあったのでしょう。
65分頃に南野が初シュートを打ったのと、67分頃に丸橋とアーリアのワンツーからサイドを崩して山口のシュートという場面を作りましたが、これがこの試合でセレッソが唯一相手を崩しかけたシーンかもしれません。
75分〜
70分に浦和は梅崎から関根に、75分に興梠から李にと立て続けに交代。
どちらもそのままのポジションの入れ替わりとなります。

そして77分。
右サイドでボールを持った関根が柏木とのワンツーで抜け出して放ったシュートが決まり浦和が先制します。シュートまでのタイミングが非常に速く素晴らしいシュートでした。
3バックとWBの間
狙われたのは3バックとWBの間。ここはボランチがカバーしていた所だったんですが、相手のボランチが前に出てきて動かされる様になった事でここのスペースのカバーができなくなっていました。
ちなみにこのスグ後にも柏木にここのスペースを使われて決定的な場面を作られています。
83分〜
ビハインドになった事でセレッソは80分に酒本から安藤、82分に南野から永井、83分に長谷川から扇原と立て続けに投入。
ポジションは動かさずに単純に入れ替えただけですが、少し前掛りになることで攻め込もうとしますが、
90分〜
90分に浦和は原口に代えて平川を投入。
前掛かりになったセレッソに対して守備で危うさを見せていた関根をシャドーに回して平川を右WBに入れてゲームをクローズにかかる。
最後はCKで前線に上がっていったキムジンヒョンがあわやの場面をつくるも実らずにそのまま試合終了。
浦和がスコア以上に差がある内容で勝利しました。

■その他
戦術的にも中途半端で個人の能力を活かす事もできない試合を続けてしまっています。
プレビューで「ゲームを殺しにいく」と書きましたが、こういういわゆるしょっぱい試合を選択する可能性はあるなあと思っていました。
ただ、予想以上にしょっぱかったです(苦笑)。
この試合は4/29に大宮がとって来た、「ゲームプランとしては0-0でOKの試合で、今までやってきた事を捨ててでも勝点を取りにいく」という方法でしたね。
ポポヴィッチの中ではそれでもペトロヴィッチに負けたく無かったんでしょう。
そしてその時にかきましたけど、これで負けたら最悪なんですよね。
選手の良さを消してまでやってるので何も残らないどころかチームが崩壊する恐れがある。
それでやって負けてしまった訳です。
これでポポヴィッチ解任という声も高まってきてしまいました。

正直な所、ここまでポポヴィッチのこれまでの戦い方をみて思ってた以上にダメでした。
シンプリシオ云々という話しもよく聞きますが、そんな話しではありません。
まあそもそもいないのにその選手が必要だと思われる戦い方を選択しちゃってるのもどうかという話しです。
ただ、すぐ解任かどうかというと別の話しで、代えても良くならない可能性もあるし、このまま行けば優勝争いは難しいかもしれませんがACLも無くなり殺人的なスケジュールでなくなれば負け続ける事はないだろう、最終的には中位ぐらいに終わってしまう可能性が高いですがそうなっても仕方ないという考えでいました。
柿谷や扇原、南野の良さを消してしまっているのだけは少し気になっていましたが・・・

しかしここに来て、メディアに対して選手批判をしてみたり、他に責任をなすり付ける自己弁護に聞こえる発言をしてみたりして、ポポヴィッチのほぼ自滅ともいって良い形で急激に求心力を落としているように見えます。
ポポヴィッチにも同情すべき点もありますが、残念ながらこうなってしまうとちょっと厳しいかもしれません。

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