2014年5月28日水曜日

【特別編】5/28 日本代表VSキプロス代表 @ 埼玉スタジアム2002


今シーズンはワールドカップの中断期間で2ヶ月ほど試合がありませんし、また今回の日本代表メンバー23人の中にセレッソから柿谷・山口の2名、香川・清武・大久保の元セレッソ3名が入っていますので代表戦に関しても少し書いてみる事にします。
ただあくまでこのブログは「セレッソ大阪を・・・」なので、昨年の東アジアカップ同様あくまで「セレッソ目線」になりますのでご了承下さい。

という事で今回は23人のメンバー決定後初めての試合で、ワールドカップに向けた国内最後の試合となるキプロス戦です。

■ワールドカップメンバー
GK
1 川島 永嗣 カワシマ エイジ (スタンダール・リエージュ/ベルギー)
12 西川 周作 ニシカワ シュウサク (浦和レッズ)
23 権田 修一 ゴンダ シュウイチ (FC東京)
DF
15 今野 泰幸 コンノ ヤスユキ (ガンバ大阪)
19 伊野波 雅彦 イノハ マサヒコ (ジュビロ磐田)
5 長友 佑都 ナガトモ ユウト (インテル・ミラノ/イタリア)
6 森重 真人 モリシゲ マサト (FC東京)
2 内田 篤人 ウチダ アツト (FCシャルケ04/ドイツ)
22 吉田 麻也 ヨシダ マヤ (サウサンプトン/イングランド)
21 酒井 宏樹 サカイ ヒロキ (ハノーファー96/ドイツ)
3 酒井 高徳 サカイ ゴウトク (VfBシュツットガルト/ドイツ)
MF
7 遠藤 保仁 エンドウ ヤスヒト (ガンバ大阪)
17 長谷部 誠 ハセベ マコト (1.FCニュルンベルク/ドイツ)
14 青山 敏弘 アオヤマ トシヒロ (サンフレッチェ広島)
16 山口 蛍 ヤマグチ ホタル (セレッソ大阪)
FW
13 大久保 嘉人 オオクボ ヨシト (川崎フロンターレ)
9 岡崎 慎司 オカザキ シンジ (1.FSVマインツ05/ドイツ)
4 本田 圭佑 ホンダ ケイスケ (ACミラン/イタリア)
10 香川 真司 カガワ シンジ (マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
8 清武 弘嗣 キヨタケ ヒロシ (1.FCニュルンベルク/ドイツ)
11 柿谷 曜一朗 カキタニ ヨウイチロウ (セレッソ大阪)
20 齋藤 学 サイトウ マナブ (横浜F・マリノス)
18 大迫 勇也 オオサコ ユウヤ (TSV1860ミュンヘン/ドイツ)

ザッケローニが選んだのは上記の23人。
予選終了後にも招集されていたメンバーがほとんど順当に選ばれていますが、サプライズとして賑わしたのは大久保のメンバー入り。大久保が日本代表に招集されたのはまだ神戸在籍時代の2012年2月24日に長居スタジアムで行われたアイスランド戦が最後で、2013年に川崎に移籍し昨シーズンのJリーグ得点王となったが2年3ヶ月ぶりとなっている。
このアイスランド戦は、長居スタジアムでの開催という事でセレッソサポーターの中にもスタジアムで観戦されたので記憶に残っている方も多いと思いますが、この試合はいわゆる国内組のみが招集された試合でしたがロンドンオリンピックの5ヶ月前の開催という事もありU-23チームに入っていた選手の招集はなし。という事でU-23の主力だった山口や扇原も含めたセレッソからの招集はなく、また柿谷も徳島から帰ってきた年なので当然招集されていません。大久保以外にこの試合に招集されていたのが、林(現広島/当時仙台)・山本(現神戸/当時清水)・近藤(柏)・阿部(浦和)(ケガのため途中離脱)・谷口(現鳥栖/当時横浜FM)(阿部離脱による追加招集)・増田(現大宮/当時鹿島)・柏木(浦和)・磯村(名古屋)・柴崎(鹿島)・石川(FC東京)・藤本(現横浜FM/当時名古屋)・田中(柏)・金園(磐田)・久保(現ヤングボーイズ/当時京都)と少し珍しいメンバー構成となっています。
まあこの試合はメンバー構成云々よりも、アイスランド代表の7番がハンドスプリングスローで会場を盛り上げた試合と言った方が思い出すかもしれません(笑)。話しがそれてしまいました(笑)。

このメンバー構成で印象に残ったのは、前線に高さがある選手を外した事と、今シーズンのガンバで今ひとつピリッとしないパフォーマンスを続けている遠藤ですがそれでも代表チームでは彼は中心選手の1人なんだという事、本田が出られない状態になったら香川がトップ下に入るんだろうという事ですかね。

■キプロス戦にあたって
この試合から15日後にはワールドカップが開幕しますので、ザッケローニはそこに向けてスケジューリングをしています。
その為に必要な事としてこの試合直前の鹿児島合宿でフィジカルを徹底的にやってきたとの事なので、このタイミングで行われる試合は内容的には厳しいものになる事は試合前から十分予想されます。
またグループリーグで対戦するコートジボワール・ギリシャ・コロンビアの3ヶ国は必ずこの試合をチェックするでしょう。
この試合はそれを踏まえてみないといけない試合です。

■キプロス戦
日本代表のスタメンは
GK:川島、DF:内田・森重・今野・長友、MF:山口・遠藤、FW:岡崎・本田・香川・柿谷
ケガでシーズン後半にほとんどプレーしてない内田・吉田・長谷部のうち吉田と長谷部がベンチスタートで、まだ復帰もできていなかった内田のみがスタメンとなったのは内田がワールドカップに本当に間に合うのかどうかをしっかりチェックしたかったんでしょう。

試合は前半の内田のゴールで1-0と日本代表の勝利。
ベンチスタートとなっていた吉田・長谷部はハーフタイムに投入され45分間プレー。内田もハーフタイムで酒井宏樹と交代しましたが、ワールドカップに間に合う事を証明しました。
その他の選手交代のマネージメントも実に納得のいく内容で、今シーズンのプレー時間が短かった本田と香川は90分間プレー、今となってはボランチでかなり重要な選手になってきた山口は遠藤と長谷部というこのチームで不動のスタメンだった選手と45分ずつプレーをさせ、戦術的に変化を付けたい時に使いたい清武も後半途中から使いました。
ザッケローニはアクシデントと語っていましたが、長友の故障(打撲との情報)で伊野波を左SBで起用できたのも酒井高徳が別メニューという状態なので本大会に向けて大きいかもしれません。
個人的に予想外だったのは大久保の起用で、柿谷と代えるのは大迫で対戦相手はおそらく4年前の情報しか持っていないであろう大久保は隠すんじゃないかと思っていたのですが、後半途中からワントップに起用してきました。

■柿谷曜一朗
日本代表のワントップは非常に難しいポジションで、シンプルにボランチから縦パスを入れるというプレーがほとんどありません。
これは今に始まった話しではなくもうずっと前からそうです。
なので、ボールが無い所でプレーできる、ボールを欲しがって下がって来ない前田が長らくレギュラーポジションを掴んできた訳です。
この日は遠藤と本田の状態が悪く特に縦パスが入らない試合だったので、岡崎が試合後に「マインツでは、自分しか選択肢がない状態もあって、自分にボールが集まる回数も多いけど、今日は経由するところが多すぎて、シンプルに自分や(柿谷)曜一朗のところに集まらなかった。これだと前の選手としては難しい。・・・」と言っていますが、基本的にはそういう構成になっているのでザッケローニは「センターフォワードは止まっていたらダメ。裏に抜けるか、チームメートにスペースをつくらなければならない」と言っています。

という事で柿谷のプレーですが、本田と遠藤の所でノッキングをおこしてしまっていたのでボールが出てくる事は少なかったですが、裏へ抜け出しやスペースを作る動きは出来ていたのでまずまずの出来だったかと思います。
柿谷は以前は典型的なボールプレーヤーでしたが、2012年にセレッソに復帰しFWを任された事で前線でのプレーを学び、昨シーズンワントップでプレーした事で、ボールが無い所でプレーできる様になりました。
元々瞬発系のプレーヤーだったので一瞬で試合を決めるプレーができる選手でしたが、それをゴールに近い位置で出来る様になりました。ずっと前で張って裏を狙ったりしているのでボールを中心に考えるとゲームに出て来ないのですが、出てきた時には決定的な形で仕事をするという昨シーズン何度もみた形です。
今シーズンのセレッソはそこを活かす形で組織を作る事ができていないので、その柿谷の良さを消されてしまっていますが、ザッケローニはその柿谷のその能力を評価してるんじゃないかと思っています。

■山口蛍
90分間プレーした山口ですが、遠藤の状態を考えるとワールドカップ本戦でもボランチの軸としてプレーするかもしれませんね。
本人としては前に出て行くプレーでまだまだだと感じている様ですが、相手を2度追いできてカバーリングもできるプレーはボランチとしてメンバー入りしている4人の誰よりも貴重な存在になってきた様に感じます。
4年前の2010年はリーグ戦で2試合しか出場機会が無く、それもJ1初スタメンとなったアウェイ清水戦は試合直前に黒木が故障した事で急遽スタメンという少し可哀想な状況でしたがハーフタイムで交代、2試合目の出場となった磐田戦ではハーフタイムに投入と90分間しかプレーしておらず、そしてその試合でもキョロキョロしてるだけといった散々な内容でした。
あの選手が4年間でこれだけ成長するなんてちょっと感慨深いものがありますね。
アジア大会でU-21代表に招集してくれた関塚氏には本当に感謝しかありません。

■香川真司・清武弘嗣・大久保嘉人
本田と共に今シーズンはプレー時間が少なかったので状態が心配された香川ですが、ちょっと状態が心配な本田とは問題無いところを証明してくれたと思います。
シーズン終盤にプレー時間も増えていたのも良かったのでしょう。
ただ、やっぱり前線を難しくする要因にもなっているのでもう少しシンプルなプレーも増やして欲しいですね(笑)。

またニュルンベルクでも昨シーズンに比べて楽しくなさそうにプレーしていたので、何気に香川よりも心配だったのが清武でしたが、予想していたよりも良かったので安心しました。
本戦でも右SHのレギュラーポジションは岡崎になろうとは思いますが、清武はこのチームで右サイドでサイドハーフらしいプレーができる唯一の選手ですからね。

最後に大久保。
メディアの注目を一身に浴びて大変な状態で、久しぶりにしてはマズマズといった所でしょうか。なので今日の報道でも色々出てましたが、この試合で1トップのレギュラーだ!って事にはならないかと(笑)。
ただ鹿児島合宿ではトップ下に入っていたそうなんで、その辺りザッケローニはどう考えているんでしょうね。

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