2013年5月20日月曜日

5/18 Jリーグ第12節 VS 柏レイソル @ 日立柏サッカー場

柏レイソル11前半13セレッソ大阪
0後半2
延長前半
延長後半
PK戦
フォーメーション
柏レイソルセレッソ大阪
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
菅野 孝憲21GK00GK21キム ジンヒョン
キム チャンス27DF00DF3茂庭 照幸
近藤 直也3DF00DF4藤本 康太
渡部 博文23DF00DF14丸橋 祐介
増嶋 竜也5DF00DF17酒本 憲幸
レアンドロ ドミンゲス10MF11MF2扇原 貴宏
栗澤 僚一28MF01MF6山口 螢
大谷 秀和7MF00MF16枝村 匠馬
ジョルジ ワグネル15MF20MF30シンプリシオ
工藤 壮人9FW15FW8柿谷 曜一朗
クレオ11FW21FW20杉本 健勇
稲田 康志16GKGK1武田 洋平
鈴木 大輔4DFDF7新井場 徹
山中 亮輔30MF00DF23山下 達也
茨田 陽生20MF0MF10楠神 順平
谷口 博之29MFMF18横山 知伸
太田 徹郎26MF0FW11播戸 竜二
田中 順也18FW21FW13南野 拓実
8シュート9
5GK12
5CK0
19直接FK11
4間接FK4
4オフサイド2
0PK0
柏レイソルセレッソ大阪
工藤(26')得点山口(45'+3)
柿谷(76')
柿谷(90'+3)
工藤→田中(70')
レアンドロ ドミンゲス→太田(80')
キム→山中(80')
交代茂庭→山下(33')
枝村→楠神(74')
杉本→南野(74')
渡部(12')
近藤(45'+2)
ジョルジ ワグネル(83')
警告枝村(31')
退場

セレッソはホームでのナビスコ鳥栖戦から、柏はアウェイでのACL全北戦から、どちらも中2日での対戦となったアウェイでの柏レイソル戦。

セレッソのメンバーはその鳥栖戦と全く同じ、スタメンだけでいうと5/6の浦和戦からずっと同じメンバーとなっている。

一方の柏もACL全北戦では出場停止だった右SBのキムチャンスがもどりその他は同じスタメン。
お互いブラジル人監督らしいメンバーでの対戦となった。

■マッチアップ
マッチアップ
柏とセレッソはどちらも4-4-2なのでキッチリマッチアップが噛み合う。
局面ではマークを受け渡す事があるものの、中に入ってくるレアンドロドミンゲスとジョルジワグネルについては原則的にSBが中央に絞って見る形をとっていた。

■風向き
この試合は中2日での試合ということなど条件面でポイントだった部分がいくつかあり、そしてその1つが「風」だった。
日立柏サッカー場はメインスタンドから見て右側にあるホームゴール裏が大きく、左側のアウェイゴール裏が低くなっているという完全な箱形ではなく、その形状からかピッチレベルでは風が舞っている様な状況だったが、ホームゴール裏上段にある旗でわかるように上空ではアウェイゴール裏のバックスタンド側からホームゴール裏のメインスタンド方向、メインスタンドから見て左奥から右手前へかなりの風が吹いていた。
そしてコイントスで勝った柏がサイドチェンジで風上を選択する。

■前半に勝負を仕掛けてきた柏
柏の守備
同じ中2日の試合ながらACLのアウェイという事でコンディション的には柏の方が厳しい。
という事で立ち上がりから柏は積極的なプレーを見せる。
狙いどころはセレッソのボランチの所で、扇原とシンプリシオに対して栗澤と大谷の2人が前に出て2トップのプレスバックと合わせて捕まえに来る。
それに対して山口がボランチを助ける為に引いてくるとSBに入る増嶋もついてくる。
最終ラインに降りる扇原への対応
そして今シーズンよく取る形、扇原が最終ラインに降りれば2トップがスライドして工藤がついてくる。
この守備でセレッソのミスから立ち上がりに2つほど柏がチャンスをつくっていた。

この柏の守備のやり方は特別なものでも無かったけど、前半の立ち上がりに関しては効果が抜群だった。
その要因になったのは冒頭に書いた風。
レアンドロドミンゲスが前に残りたがる事もあって丸橋が浮いたり、早いタイミングでは扇原がフリーになれる瞬間もあったんだけど、そこからロングボールを蹴っても風で戻されてしまい裏までは届かない。
さらにキムジンヒョンに戻してそこからロングボールを蹴っても風で戻されて簡単にはね返されてしまう場面も目立っていた。
セレッソの守備
一方セレッソの守備は、SBがボールを持った時にSHが寄せるのがスイッチになっており、その瞬間にボランチとSBがそれぞれのマッチアップ相手を捕まえに行く。
ただ、柏はこういう状況の時に躊躇無くクレオやジョルジワグネルをめがけてロングボールを蹴る事が出来る。
セレッソの前半は良く無い形でボールを失う事も多かったし、柏が長いボールを使える事もあって結局は4-4-2を落として守る事の方が多かった。
ボランチの後ろを狙う柏
そんな柏がボールを奪った時に狙うのはボランチとCBの間のスペース。
2トップはセレッソのSBの裏のスペースへ流れる事もあったが、その場合はジョルジワグネル、レアンドロドミンゲス、大谷のうち少なくとも誰か1人はかならずボランチの裏のスペースに入っていくプレーをみせていた。

これでセレッソが徐々にボールを運ぶ事もままならない柏ペースとなっていった中、26分シンプリシオが大谷にボールを奪われた所からのカウンターで、抜群の動き出しを見せた工藤にパスが渡り柏が先制する。
茂庭と藤本のCBがどちらもボールを持つ大谷に行っちゃうような形になってしまったんだけど、なにより工藤の動きだしとそのコースが素晴らしかった。

柏が前半からくる事は十分予想される展開だったのに先制され、ゲームを決めてしまおうとさらに柏が積極的に出てくる。
そして、追い打ちをかける様にアクシデントが発生30分に茂庭自らがベンチに交代を要求する。
33分〜
33分に茂庭に代わり山下が投入。
この先制されてから山下が落ち着くまでの10分間ちょっとの間はジョルジワグネルのFKをクレオが合わせるシーンなどがあり完全に柏ペース。が結果的にはセレッソが守りきる、結果的にはここを無失点で切り抜ける事ができたのが大きかった。

■足が止まりだす柏
扇原がフリーでボールを受ける場面が増える
急遽交代で入った山下が落ち着いてきた頃から、徐々に扇原がフリーでボールを受けるシーンを目にする様になる。
扇原自身もチョコチョコとボールを受ける場所を変えて的を絞りにくくさせていた事もありますが、この辺りの時間帯からそれまであった2トップのスライド、ボランチが前に捕まえに出てくるプレーが遅くなりはじめる。
ここが怪しくなってくると・・・という事で40分頃に扇原からCBの裏へ抜ける柿谷へのパス。この場面はオフサイドだったのでここでプレーが切れる事になりましたが、扇原は前を向いた状態でフリーになっており、柏のCBは柿谷の動き出しを捕まえる事もできていませんでした。

そんな中での前半アディショナルタイム。
今度は逆に大谷からシンプリシオがボールを奪ったカウンターで、柿谷に渡り仕掛けた所で近藤が手を使って止めてしまいファール。
そのFKを壁に入った増嶋に当たってコースが変わるというラッキーな形で山口が決めて1-1の同点に。前半のラストプレーでセレッソが追いつく。
プレスがハマらなくなる柏
きっと柏のゲームプランとしては前半に先制しその後はカウンターを狙いながらという形だったんじゃないでしょうか。
しかし狙い通り先制しながら前半最後のプレーで柏としてはアンラッキーな、セレッソとしてはラッキーな形で同点に。
なので後半の立ち上がりの柏はもう一度前から捕まえにきます。
しかしこのプレスをセレッソはキックオフ直後のファーストプレーから剥がします。
そのプレスに対して扇原が下がり、山口も下りてきて両SBが上がる。扇原のポジションがCBよりも少し前だけどボランチの最初の位置よりは後ろという良い意味で中途半端なポジションになっていた以外は前半の立ち上がりにやっていた事とそれほど変わらないんだけど、柏の2トップのプレスバックは前半立ち上がりに比べると遅くなっていたし、レアンドロドミンゲスは前に残りたがるポジショニングになっていたし、下りてくる山口や枝村をSBが捕まえにくる事ができなくなっていた。
ボランチが前に出て来れなくなる

プレスを外されると柏のボランチは後ろに下がらざるを得なくなってしまう。
という事でセレッソのペースになっていきます。

■選手を入れ替えながら
74分〜
70分に柏は工藤に代えて田中順也、74分にセレッソは杉本と枝村に代えて南野と楠神を投入する。
工藤は前半から守備に攻撃にとかなり運動量が多かったので確実に動きが少なくなってしまっていたのでフレッシュな田中順也を入れて守備はモチロン前線で起点となるプレーを期待しての投入なんでしょう。
セレッソの交代は前線によりスピードをもたせたかったという事なんでしょう。
セレッソの逆転シーン
そして76分。セレッソのポゼッションから右サイドでの酒本のキープから降りてきた南野へそれを扇原に渡した所でボランチのスライドが間に合わず、扇原から柿谷への必殺浮き球パス。それを確実に決めて1-2と逆転する。
このシーンもそうでしたが、この辺りの時間帯はセレッソのポゼッションがかなり高くなっていました。
そして南野が前線から下りてきて柏ボランチの前でボールを受けて扇原に出した時にはレアンドロドミンゲスはサイドに大きく開いた丸橋に近いポジションになっており、さすがの柏のボランチコンビも自分達の前でボールを受けられているので扇原までスライドしていく事は出来なかった。
80分〜
80分に柏はレアンドロドミンゲスとキムチャンスに代えて太田と山中を投入。
増嶋を右SBに回して山中が左SBに入る。

この辺りから指示がでたんじゃないかと思いますが、それまで引いてきてボールを受けようとしていた南野が執拗に背後とCBを狙うプレーをしはじめます。
そして流れがいい時はそれも上手くハマるもので、アディショナルタイムに山口が単純に裏へ蹴りだしたボールに南野が爆発的なスピードで近藤を振り切り飛び出した菅野よりも先にさわり、そのこぼれ球を柿谷が確実に押し込む追加点をあげて1-3。

そしてそのまま試合終了。セレッソが今シーズン2度目の逆転勝利となった。

■その他
プレビューでも書きましたが、この試合は同じ中2日ですが相手や場所の事を考えると柏の方が厳しい状況だと思っていたので先制点がポイントになるだろうと思っていました。
もっとハッキリ書けば柏は絶対に先に点が欲しいはずなんで、それをセレッソが凌げるかがポイントだろうと思っていました。
なので先制されながらも前半の最後にラッキーな形で追いつけたのは本当に大きかったですね。この結果についてはそれが全てだったと言っても良いぐらいだと思います。

とはいえ、ここまで効果的に使い分ける事ができてなかった、「縦に速い攻撃」と「しっかりボールを持って時間をつかった攻撃」というチームの戦い方の幅をしっかり使い分けながら結果につなげる事ができたのは大きいと思います。
ここを成熟させる事ができればかなり良いチームになると思うんですよね。

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