2013年4月8日月曜日

4/6 Jリーグ第5節 VS 鹿島アントラーズ @県立カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズ10前半00セレッソ大阪
1後半0
延長前半
延長後半
PK戦
フォーメーション
鹿島アントラーズセレッソ大阪
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
曽ヶ端 準21GK00GK21キム ジンヒョン
西 大伍22DF00DF3茂庭 照幸
岩政 大樹3DF00DF4藤本 康太
青木 剛5DF01DF7新井場 徹
前野 貴徳17DF01DF14丸橋 祐介
柴崎 岳20MF32MF2扇原 貴宏
小笠原 満男40MF03MF6山口 螢
遠藤 康25MF30MF30シンプリシオ
本山 雅志10MF00MF31ブランコ
野沢 拓也35MF03FW8柿谷 曜一朗
ダヴィ11FW21FW9エジノ
佐藤 昭大1GKGK1武田 洋平
山村 和也4DFMF16枝村 匠馬
中田 浩二6MFMF17酒本 憲幸
中村 充孝13MFMF18横山 知伸
本田 拓也16MF0MF25黒木 聖仁
ジュニーニョ8FW00FW13南野 拓実
大迫 勇也9FW10FW20杉本 健勇
9シュート11
8GK8
4CK9
18直接FK12
3間接FK6
3オフサイド6
0PK0
鹿島アントラーズセレッソ大阪
遠藤(58')得点
遠藤→大迫(67')
本山→ジュニーニョ(67')
野沢→本田(85')
交代シンプリシオ→杉本(61')
ブランコ→南野(61')
警告ブランコ(35')
新井場(42')
藤本(88')
退場

ミッドウィークに新潟で戦って中2日での鹿島戦。
ナビスコカップを含めた5連戦の中でアウェイ連戦となる。

セレッソのメンバーはナビスコで退場となった山下に代わり藤本が入る以外は全く同じ。
ブランコも引き続きスタメンとなった。

一方の鹿島はナビスコカップで温存したジュニーニョと中田浩二を使うかと思われたが、野沢を左SHにして前には本山、左SBには前野を入れてきた。
またケガから復帰の大迫はベンチスタートとなる。

■セレッソ攻撃のポジショニング
セレッソ攻撃のポジショニング
ミッドウィークのナビスコカップから退場になった山下だけが入れ替わったセレッソのスターティングメンバー。
なので基本的なやり方は新潟戦の立ち上がりと同じ形になっていた。
フォーメーションとしては4-4-2なんだけど、攻撃の時に左SHのブランコが中央に入っていき丸橋はオートマチックに前に出る、その丸橋の上がった後のポジションには扇原が入る形になるのでほぼ4-1-3-2の様な形になる。
攻撃の動き
立ち上がりはこの形から始まる攻撃を鹿島は捕まえきれない。
ダヴィがそれほど熱心に守備をしないので起点となる扇原とシンプリシオのどちらかが最終ライン近くに降りてくるとフリーになることができていたし、丸橋が左サイドで幅を作り、中央から右サイドでブランコ、山口、柿谷が流動的に動いてボールを動かしている間にシンプリシオが前に出てきて、右の大外を新井場がオーバーラップしてくる。
最後の局面で岩政と青木が体をしっかり寄せる事で何とかカバーしていたものの、立ち上がりの10分ぐらいまでは完全にセレッソペースだった。

■セレッソの守備
セレッソの守備
同じやり方だったナビスコ新潟戦ではこの形で得れる攻撃面でのメリットはある程度受けることができていたが、完全にペースを握る事はできなかった。だけどこの試合の立ち上がりはペースを握ることができた。
今回ペースを握ることが出来たのは攻撃での連携面の向上だけでなく守備面で良くなったから。
攻守の切り替えに難があったエジノとブランコも立ち上がりは攻守の切り替えの意識が高くボールを奪われてもスグに前から守備にかかる。
例えばナビスコ新潟戦で穴になっていた丸橋の前も、ブランコとエジノの2人の切り替えのスピードが上がった為に丸橋も前からの守備に高い位置から参加することが出来るようになっており、その間に扇原が丸橋の後ろ左SBのポジションに、そして逆サイドから山口が戻る事で守備陣系を整得ることができていた。
ブロックを作る
そしてこの前からの守備が出来ない時は4-4-2のブロックを作る。
このブロックを作る動きもスムーズで、不安のあったブランコもしっかり素早く戻って陣形を作りしっかり守備をするので、立ち上がりの鹿島の攻撃はほぼダヴィだのみという状況。
そしてそのダヴィも藤本と茂庭がしっかり対処するので、ダヴィを苛つかせる事ができていた。

■イーブンな状況に
鹿島の守備
この流れを受けて鹿島はボールを奪われるとズグに全体を下げて守る様になる。
なので、CBやボランチへのボール回しから制限をかけたりはせずに先ず下がり、そこから扇原にボールが渡ると2トップや2列目の4人のウチの1枚が前に立つ様になる。
これも厳しく寄せてボールを奪うと言うよりも中へのパスを制限する感じ。
こうなると今度は扇原から裏へ走る柿谷や山口めがけて長いボールが出てくることになり、扇原からのロングボールは精度が高いのでそれで守備が機能するとはいえないんだけど、短いパスで崩されるよりもマシだという事か。
鹿島のボール保持
ただこのロングボールが増えた事で鹿島がボールを持つ機会も増えてくる。
ボランチの1枚が下がってもう1枚のボランチと2列目の選手が降りてきて4-4の前のサイドでボールを受けてSBと絡む事でポゼッションを高める。
そこからの鹿島が効果的に攻撃ができていたかといえばそうでも無いんだけど、お互いがイーブンの状況になっていった。

■試合展開
前半の出来に満足できていたなかったのはどちらかといえば鹿島か。という事で後半の立ち上がり鹿島は圧力をかけてくる。
ただそれも4-4-2でしっかりと守るセレッソ。
10分ほど経って鹿島の圧力が弱まり、鹿島がベンチの大迫とジュニーニョを投入しようと動きだした矢先に事件が起こる。
山口のバックパスを受けたキムジンヒョンが一旦左サイドに開いた藤本に出そうという素振りを見せるもそこに遠藤が寄せてきているのが見えたのでトラップ。
その時に大きく蹴り出せばよかったんだろうけど、後半の立ち上がりから比べると鹿島の圧力も幾分弱まってきていたのでつなごうとパスコースを探したんだろう。
その間にダヴィにつめられてしまい、キムジンヒョンがそれをかわそうと切り返した所を引っ掛けられ、遠藤に戻したボールを決められてしまい58分に鹿島が先制する。
完全なミスで失点してしまった。
61分〜
61分に前半から運動量が多かったので少し足が止まり始めていたブランコと、前半の追加タイムに右膝をいためたのかしていたシンプリシオに代えて南野と杉本を投入。
南野が左SH、杉本とエジノの2トップ、山口をボランチ、柿谷を右SHに落とす。
67分〜
鹿島も得点前から用意していた大迫とジュニーニョを本山と遠藤に代えて投入。
しかしここからの攻撃はうまく行かなかった。
高さのある杉本が入ったことで、ロングボールを杉本がフリックして前にでるエジノや南野という形を何度か見せるも杉本には岩政が競って青木と絞ったSBでしっかりカバーすることで形を作らせず、足下で繋ぐと杉本がボールを欲しがって下がってきてしまい攻撃の形が作れない。
柿谷が新井場との関係でなんどか右サイドで崩しにかかるも、最も可能性の高いフィニッシャーである柿谷がそのチャンスメイクにかかってる形で、ミスからの失点という事で焦りもあってかとにかく足下、中央というプレーばかりが増えてしまい、パスは繋がっても鹿島の最終ラインが崩せない。
これまで裏を狙うプレーが多かった南野も少しコンディションを落としているのかスペースでボールをもらおうちうプレーが少なすぎました。
85分〜
85分には野沢を本田に代えて柴崎を右サイドにだし中央の守備力を上げてそのまま試合終了。
セレッソのリーグ戦での無敗記録もここで終了となった。

■その他
立ち上がりは完全なセレッソペース、時間の経過と共に落ちていってしまっていたものの失点するまではチャンスを作ることができていたので、失点後は焦ってしまって停滞したもののクルピ監督の言うように互角のゲームでした。

まあでも、ああいうミスはしょうがない所もありますからね。
キムジンヒョンはああいうプレースタイルですし、それをチームとして利用していますし、本人もかなり反省はしてるとおもいますから、普段のトレーニングでより精度を上げるということぐらいでしょうか。
それよりも失点後に足元ばかりになってしまって、攻撃の形が作れなかった事の方が反省点ですかね。

ブランコについては前半は良い出来だったと思います。
確実に攻撃のアクセントになっていましたし、守備面でも今までとは見違える様に頑張っていました。ただ後半は足が止まってしまってるのは早かったですし、単純なスピードからプレースピードまでのほぼ全てのスピードは不満があります(笑)。
だけど前半の形は少し興味深かったですね。
このブランコが中に入ってという動き、後半に南野が入ってからはやってないんですよ。エジノと杉本の2トップになって柿谷が右サイドに出たからなのかも知れませんが、南野が入ってからは以前クルピ監督が言った「ノーマル」な形でした。
現時点ではこの形がブランコの特徴を活かす為の形なのかどうかはわかりませんが、個人的には南野にはブランコに無いスピードがあるので同じ様に動いても面白いんじゃないの?と思いました。
このポジションはしばらくブランコと南野が併用されるかと思いますのでここからどういう変化が起こるのかを見ていきたいと思います。

ナビスコ新潟戦とこの試合で、退場やミスで2連敗となってしまいました。
どちらも勿体無い試合なんですけどね…
ただ開幕から考えると確実に内容は良くなってきています。
それだけに次の2試合は結果が欲しいところです。

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