2012年5月28日月曜日

5/25 Jリーグ第13節 VS名古屋グランパス @豊田スタジアム

■名古屋グランパス 0 - 1 セレッソ大阪
名古屋グランパス:なし
セレッソ大阪:ケンペス(49')

フォーメーション
■名古屋グランパス
GK:1 楢﨑正剛
DF:32 田中隼磨 4 田中マルクス闘莉王 5 増川隆洋 6 阿部翔平
MF:10 小川佳純 28 田口泰士 8 藤本淳吾
FW:25 金崎夢生 16 ケネディ 11 玉田圭司
SUB:50 高木義成 22 ダニエル 23 石櫃洋祐 38 三都主アレサンドロ 17 巻佑樹 18 永井謙佑 35 田中輝希 
交代:田中隼→巻(63') 金崎→永井(63') 玉田→ダニエル(76')
警告:ケネディ(44')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 20 高橋大輔
MF:6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 25 黒木聖仁
FW:9 ケンペス 11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 23 山下達也 10 ブランキーニョ 14 丸橋祐介 18 横山知伸 26 村田和哉 13 柿谷曜一朗
交代:ケンペス→横山(90+1')
警告:播戸(43') 黒木(52') 播戸(60') ケンペス(80')
退場:播戸(60')

リーグ4試合勝利がないセレッソと前節で仙台に0-4と大敗した名古屋との対戦は名古屋がACLがあるので金曜のナイトゲームでの開催。
実はセレッソは10年の昇格以降は名古屋に全て負けている。
内容的にはそんなにヤラれた試合は無いんだけどセットプレーなどで失点し、終わってみれば負けてしまっている。
セレッソのスタメンは扇原がツーロン国際に行っているので、ボランチに黒木、左SBには高橋大輔が入りその他は柏戦と同じ。柏戦で足首を痛めた茂庭は全治10日との診断だったがスタメンで出てきた。
一方の名古屋は、ダニルソン、吉村、中村と中盤に故障者が相次ぎ、ボランチには田口、その前に小川と藤本を並べる形。

■マッチアップ
マッチアップ

名古屋のフォーメーションはアンカーを置いた4-1-2-3。一方のセレッソは4-4-2。
って事はそのまま行けばアンカーの選手は浮いてしまう。
そこでセレッソは両サイドの清武とキム・ボギョンをいつもよりも中央に寄せたボックス型の4-2-2-2にしてきた。

■ミスマッチで起こる事1
清武とキム・ボギョンが捕まえられていない名古屋

名古屋は玉田、金崎の両サイドがSBに、藤本、小川のインサイドハーフがボランチを見る形にして、立ち上がりは前線からのプレッシングを狙って来た。
しかし、これは全く機能しない。
いくら前から掴んでいっても、ボランチの所ではミスマッチが起こっており人数が足りないので清武かキム・ボギョンのどちらかは空く事になるので当然そうなる。

アンカーの両サイドのスペース

という事で、セレッソがボールを持てば、清武とキム・ボギョンの所で数的有利が出来ており、俗にいうアンカーの両サイドのスペースが使えている状態になっていた。
名古屋は最終ラインの闘莉王や増川が最終ラインから飛び出して何とか防いでいたものの、CBが出て来るという事は背後にスペースを作ってしまうという事にもつながるのでかなりリスキーな状態になっていた。

■ミスマッチで起こる事2
小川が下がる事で対応

という事で前半の中盤ごろから名古屋は前線からのプレスをあきらめ、セレッソがボールを持つと小川や藤本が田口のとなりのスペースに下りて来る場面が見られる様になる。
その結果今度はセレッソのボランチの所が数的有利になるので楽にボールを持てる様になった。

きっと名古屋にとっての正解というかセレッソにとってイヤだったのはSBが中央に絞って清武とキム・ボギョンに付く事で、そうすれば名古屋も前線からのプレッシングができたのだろうけど、ストイコビッチはサイドにスペースを作る事を嫌がったのかその方法は取らなかった。
この日のセレッソは扇原がツーロン国際の為不在で黒木が入っておりボランチの所には実は不安があったのだけど、その黒木が楽にプレーする事ができたのでこの一連の流れはセレッソにとってかなり楽になるものだった。

■セレッソの守備
セレッソの守備は前線からのプレッシングとハーフウェイラインの後ろ辺りにブロックを作って守る方法の2段構え。
セレッソのプレッシング

プレッシングは主にSBにボールが入った時で、逆サイドのSBを捨ててボールサイドから一気に捕まえにかかる。

ブロックで守る

そしてこのプレスがかけられない場面では清武、キム・ボギョンの2人が中盤両サイドに入り4-4のブロックを形成する。

鹿島戦の後半は中途半端に前線から捕まえにいって一気にずらされてしまったのだけど、清水戦で機能したブロックと使い分ける事で大きく破綻する事はなかった。(名古屋がずらす様なビルドアップをしてこなかったという面もあるけど。)
ただ、まあそんな中でも名古屋は絶対的な高さがあるので、セットプレーなどでそれほど崩されてないのにチャンスを作ってしまう(実際ここ2年はそんな感じで負けている)んだけど、それもキム・ジンヒョンのスーパーセーブで防ぐ事ができていた。


■セレッソの攻撃
セレッソのカウンター

今シーズン何度も書いている様にセレッソの攻撃はカウンター。
前からプレッシングでボールを奪う事ができれば当然ショートカウンター、そしてブロックを作れば名古屋はボールを持てば1ボランチになっている田口の所か、SBからのハイクロスを狙って来るのでSBが上がった後ろのスペースを狙う。

そして49分にその狙い通りに、左SB阿部がオーバーラップからの戻りが遅れた所を、キム・ジンヒョンのGKからケンペスが阿倍の裏のスペースを狙ってたキム・ボギョンへ。キム・ボギョンはそのまま中に持ち込んでグラウンダーのクロスを黒木がミスキックするもフリーのケンペスが決めて先制する。

ここは前半からセレッソが再三狙っていたので後半から名古屋は4-2-3-1に変えて来るかな?と思っていたのだけどそのまま放置されていた。
名古屋はボランチにけが人が続出しているのでどうしようも無かったのかもしれないけど。

■播戸の退場
この時点での名古屋の状況を整理すると、
名古屋は前からプレッシングに行けば清武、キム・ボギョンの2列目を空けてしまう事になる。
1点ビハインドなので前からプレッシングにいかなければセレッソのポゼッションばかりが上がってしまう。
というかなり追いつめられた状況。
なのでセレッソとしては落ち着いて相手の出方をうかがいながらカウンターのチャンスを狙うだけで良い。
簡単にいえば先制した事でセレッソは一気に有利になったわけです。

が、しかし・・・60分にケンペスのスルーパスに反応した播戸が楢崎にスパイクを向けたままぶつかり2枚目のイエローカードで退場となってしまう。
当たり自体はそれほど激しいものでは無かったけど、足を引っ込める等が出来ていなかったので印象が悪かった。イエローは妥当な判断だと思う。
60分〜
という事でセレッソはケンペスをトップに残して清武とキム・ボギョンは最初から中盤の両サイドに入る4-4-1に。

63分〜

そして名古屋は数的有利になった事で田中隼磨と金崎を下げて巻と永井のFW2枚を投入。
小川を右SBに回して玉田を右SH、永井を左SHに入れた4-4-2の形にして圧力をかけて来る。

76分〜

さらにほとんど良い形でボールを受ける事ができていなかった玉田をダニエルに代えて3-4-3に。
名古屋はダニエルを入れたのは闘莉王を前線に出す為か?と思ったんだけど、前節仙台にカウンターでことごとくやられたのが応えているらしい。3-4-3でバランスを取ったまま前線に人数をかけて来た。
それと、退場後はケンペス、清武、キム・ボギョンの3人によるカウンターでセレッソは何度かチャンスを作っていたのも関係しているのかも知れない。それを3-4-3にして清武やキム・ボギョンの近くに阿部と小川を置く事でカウンターのケアも出来ていた。

しかしこの厳しい時間帯を、相手のミスにも助けられながらではあったけどセレッソはことごとくはね返す。

91分〜

さらにロスタイムにはケンペスに代えて横山を投入。
セレッソが逃げ切りに成功した。

■その他
という事で何とか名古屋に勝利した。
相手のミスにも助けられたとはいえ、播戸の退場までは狙い通りの形で進める事もできていた。
今シーズンのセレッソはこういう形で試合を続ける事になるんだろう。
清水戦では最後の最後に上手くいかなかったけど、名古屋戦では退場者を出しながらでも上手くいったって事ですね。
このやり方が戦力やメンバー的にもこのチームにふさわしいかどうか、またはもっと根本的に好きか嫌いか等はいろいろあるだろうけど(笑)。
次のナビスコ2連戦は清武が代表でいないのでさらに徹底しなきゃいけないだろうし。

それと、最後に横山は最終ラインでは無くボランチに入った(黒木を左サイドに出した)のは清水戦があったからだろうね(笑)。

2012年5月21日月曜日

5/19 Jリーグ第12節 VS柏レイソル @大阪長居スタジアム

■セレッソ大阪 1 - 2 柏レイソル
セレッソ大阪:ケンペス(36')
柏レイソル:レアンドロ ドミンゲス(63') 田中(66')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 25 黒木聖仁
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 10 ブランキーニョ 8 清武弘嗣
FW:9 ケンペス 11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 20 高橋大輔 23 山下達也 13 柿谷曜一朗 18 横山知伸 26 村田和哉 19 永井龍
交代:茂庭→横山(64') 酒本→村田(84')
警告:藤本(85') 扇原(90'+3)

■柏レイソル
GK:21 菅野孝憲
DF:4 酒井宏樹 5 増嶋竜也 3 近藤直也 6 那須大亮
MF:10 レアンドロ ドミンゲス 7 大谷秀和 20 茨田陽生 15 ジョルジ ワグネル
FW:18 田中順也 19 工藤壮人
SUB:16 稲田康志 26 福井諒司 17 安 英学 28 栗澤僚一 8 澤昌克 29 水野晃樹 11 林陵平
交代:茨田→栗澤(46') 工藤→澤(61') 田中→水野(83')
警告:なし

前節は最後に追いつかれてしまったものの堅い守備ブロックで連敗は止め、ミッドウィークのナビスコでは何とか勝利を拾ったセレッソは長居に昨年のチャンピオンチーム柏を迎える。
その柏はACLの過密日程とまた対戦相手に柏対策を取られて少し苦しんでいたものの、前節の川崎戦、ACL全北戦と公式戦で連勝しようやく復調の気配を見せてきた。
セレッソのスタメンはキム・ボギョンが発熱の為にベンチ外となり、播戸、ケンペスの2トップに清武・ブランキーニョがSHに入るという布陣。
一方柏のスタメンはミッドウィークのACLと全く同じ。

■マッチアップ
マッチアップ

セレッソも柏も登録は4-4-2なんだけど、守備の時の形が微妙に違う。
セレッソは両SHもしっかり中盤のブロックに入り4-4のブロックを作る、柏の2トップは守備の時に縦関係になる。

■柏の攻撃・セレッソの守備
柏の攻撃とセレッソの対応

柏といえばレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルの2列目コンビが中央に入って来るプレーと空けたスペースに右SBの酒井がオーバーラップしてくるのをどうするか、というのがどこのチームも考えなきゃいけない事で、この日のセレッソは清水戦で効果の上げた4-4のブロックで守る事を選択する。
なのでたとえばレアンドロ・ドミンゲスはサイドにいる時は黒木、中に入れば扇原、引いて来たら清武とマークを受け渡しながら対応する事になる。

ただこの日は立ち上がりからかなり危険な場面を沢山作られた。
このゾーンでブロックを作る守備はボールを受ける人がいい形でボールを受けられてしまうと意味が無い。特にレアンドロ・ドミンゲスクラスの選手になるとその状況もより一層シビアになる。なのでレアンドロに渡る前、ボールを持っている選手にプレッシャーをかけてなきゃいけないんだけど、そこが上手くいっていなかった。

また左SBの那須が中央にボールを運んで来るプレーも目立っていた。


■柏の守備・セレッソの攻撃
セレッソの攻撃と柏の守備

セレッソが4-4でブロックを作るって事は攻撃はカウンターが中心となる。
それをやる上で田中順也の存在はかなり厄介だった。
セレッソのCBは攻撃にあまり貢献できないけど、若いボランチコンビの所でボールを持たせるとサイドチェンジや縦パスを入れられる。なのでCBはほぼ放置してボランチに狙いを定めてビルドアップの起点を消しにきた。
ネルシーニョはビルドアップの起点を消しに来る事を結構よくやる。
ちなみに、去年のホームの時は田中順也をわざわざ丸橋の前に置いてきた。
わざわざ2トップを横にズラすって事をやってきたぐらいなんだから、今回のボランチなんてそりゃあ間違いなくやる。
ボランチからの展開もないセレッソは清武がボールを運ぶか酒本が強引にでも縦に行くかぐらいしか攻め手がない状況になっていた。


■試合展開
何とか柏からペースを取り戻そうとセレッソのボランチコンビも時折柏のボランチに行く場面も出てくるが、かわされると一気にシュートまで持っていかれてしまうという厳しい状況。
そんな中セレッソが柏のCKからのカウンターで先制する。
今シーズンはあれをずっと狙ってるのし、ゴールの後の菅野の顔を見る限りさすがに知らなかったって事は無いんだろうけど、何度も練習している狙い通りの形で先制した。
(ちなみに、もう1回あったカウンターではさすがに柏もなんとか対応してた。)


■後半
ハーフタイム

ハーフタイムに柏は茨田に代えてACLにも出ていないフレッシュな栗澤を投入。
茨田と役割の変化はわからなかったけど、気の利いたポジショニングでセレッソが蹴るロングボールのこぼれ球とレアンドロ・ドミンゲスのサポートに奮闘していた。
まあでもそれはセレッソ側の問題でもあったけども。


■展開
61分〜

柏はさらに澤を投入。
田中順也を前に、澤を後ろにする。
この澤は他の柏のアタッカーとは異なりボールを受ける為に動ける選手なのでイヤだなあと思っていた時に事件が起こる。
茂庭が相手とぶつかったとか絡んだとかでもない場面で足首を負傷。
直後に柏のファールがありその間でピッチの外へでる。
審判がセレッソのドクターに「茂庭が痛んでる」って伝えているのにスグに対応できないなど、なんだかこのシーンからしておかしかった。
きっとピッチ内の選手は茂庭のケガはそんなにヒドく無い、スグに戻って来るって思ってたのだろうけど、CBの茂庭がピッチ外で治療を受けてるので10人の状況ながらそのFKはなんとファーサイドへキック。
横山がピッチサイドで交代の準備をし、山口が茂庭の位置に入っていたものの、CB不在でゲームを進めてしまい、ボールを受けに下がる澤の動きに藤本が釣り出されてしまい酒井からのクロスをフリーのレアンドロ・ドミンゲスに決められてしまい同点。

これで一気にセレッソは混乱。キックオフのタイミングで横山は入ったものの、清武がドリブルで運んだボールを扇原の所で奪われてしまいカウンターのカウンターに。
広大なスペースで酒井が黒木を突破してこれもまたフリーの田中順也にあわされて逆転。
田中順也と澤に対してセレッソは藤本、横山、酒本の3人いたんだけど、マークの受け渡しが全く出来てなかった。


■動けない
ここで気になったのがソアレスは全く動けなかった事。
同点ゴールの後、攻めたいのでボールを取りにいきたい前線4人と、守りたいDF4人で中盤が間延びしてしまい良い様に柏にボールを回されてしまう。
その間ずっとソアレスはピッチサイドで立っているだけになってしまっていた。

84分〜

やっと動いたのが84分。酒本に代えて村田。
何度もこの交代をやってますけど、これじゃあ変わんないんですよね。
村田は1度は右サイドを突破したものの、つきあう必要もない柏は那須が後ろのスペースをきっちり埋めて試合終了。
1-2で逆転負けとなった。


■扇原(というよりも)
前のナビスコ広島戦で扇原の事を少し書いてコメントも頂いたのでその続きを。
試合後のコメントでも感じさせるように今シーズンは結構苦労してる。
きっと本人的にはもっとボールに絡んで、その中で2列目やトップに縦パスをいれたいんだろうけど狙ってるプレー自体もあまりない。

柏の攻撃の所でも少し書いたけど、効果的な縦パスを入れる為に=ビルドアップで組み立てる為にはボールを持ってる人がフリーになる必要がある。
フリーになれば自分のタイミングで出せる。そうなれば相手がマンツーでない限りは相手をずらす位置でボールを受ける事ができる。
だから、フリーになって時間とスペースを手にする為に、去年までのマルチネスは丸橋の後ろに行っていた訳です。あそこに入れば誰もプレッシャーをかけられないので。
けど扇原は、去年までもマルチネスの行っていた場所に行けてなかったので、元々フリーになるという能力は高く無い。
じゃあどうするか?といえばチームでその時間とスペースをつくって上げないといけないんですね。
だから広島はボールを持てば形を変えるし、バルサはCBが開いてブスケツが最終ラインに下りて来る、今の仙台や清水も同じ様な形を取って来ている訳です。

しかし今のセレッソにはその方法論がありません。
それどころか、ボールを失った時のバランスを考えて、できるだけ動いて欲しくなさそうです。

そこに輪をかけて、セレッソのCBは攻撃の時にあまり力を出すタイプでは無い。
だから、この日の柏もそうであったように、ボランチの所にFWやトップ下を当てて来る。
そうなると扇原の所は完全に時間もスペースも無い状況になっています。
これでは扇原自身がイメージしているようなプレーはなかなか難しいです。
まだ山口の方が扇原よりも後ろにいる事が多い分、やりやすいぐらいです。

さらにここ数試合は左SBに黒木が入っており、以前の丸橋と比べて前に出てビルドアップに貢献しようというプレーが少ないので一番近いサイドでの預けどころも無くなってしまってる。(試合中になんども黒木にボールを持った時のポジショニングの指示を出していましたが…)

ソアレスは元々が早い攻撃を指向している様ですから、ここをどうこうする気配は全くなさそうなので、ちょっと今の扇原には厳しいかなあと。

ただ、ソアレスが試合後の監督インタビューで「ロングボールが多かったのでボランチが押し上げられなかった」ってのはここやろって思わないでも無いです。

■その他
という事で負けてしまったわけです。
ツイッター方面では代えろって声も出だしてしまいました。
梶野さんが、攻撃サッカー・若手の起用・勝者のメンタルのセレッソの3本柱で引っ張って来たって話しでスタートしてる中、今現在は内容も結果も落としてしまってるのでわからないでも無いです。プロサッカークラブはある種お客様(サポーター)あっての商売なんで、やってるサッカーが嫌いだからってのでも十分理由になると思うしね。

まあでも、よっぽど良い監督が安く来てくれるメドが立ってるならまだしも、そうでないなら解任する必要まではないかと思います。
いろいろ書いてしまってますが、メチャクチャな訳でもないですしね。
劇的に良くなりそうな要素も無いけど(笑)。

2012年5月18日金曜日

5/16 ヤマザキナビスコカップAグループ第4節 VSサンフレッチェ広島 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 2 - 1 サンフレッチェ広島
セレッソ大阪:ブランキーニョ(27') キム ボギョン(90'+5)
サンフレッチェ広島:佐藤(30')
フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:1 松井謙弥
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 25 黒木聖仁
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 10 ブランキーニョ
FW:11 播戸竜二 13 柿谷曜一朗
SUB:21 キム ジンヒョン 14 丸橋祐介 18 横山知伸 26 村田和哉 28 井上翔太 9 ケンペス 19 永井龍
交代:柿谷→村田(59')
警告:播戸(45'+2) 扇原(67') 村田(81')

■サンフレッチェ広島
GK:1 西川周作
DF:24 森脇良太 5 千葉和彦 4 水本裕貴
MF:20 石川大徳 6 青山敏弘 35 中島浩司 2 ファン ソッコ 29 野津田岳人 7 森﨑浩司
FW:11 佐藤寿人
SUB:13 増田卓也 22 横竹翔 16 山岸智 15 髙萩洋次郎 25 大﨑淳矢 18 平繁龍一 9 石原直樹
交代:佐藤→石原(61') 森﨑→髙萩(80')
警告:青山(76') 森脇(90'+4)

リーグ3試合勝利なしで迎えたナビスコカップはキンチョウスタジアムでの広島戦。
広島とは10年以降3勝1分と結果を残しているが、両チームとも監督が代わっている。
セレッソは清武がベンチ外、キム・ジンヒョン、ケンペスがベンチスタート。
清武は前日の報道で足に違和感があり別メニューとの報道があったが、清水戦でもモモ裏にテーピングをしてたのでそれ以前から違和感があったのだろう。
一方の広島もカップ戦という事でミキッチ、森崎和幸など5選手を入れ替えてきた。

■広島の攻撃
広島 攻撃の仕組み
何度も書いている様に広島は攻撃の時は4バック+アンカーの形になる。
そして前線は1トップ2シャドー+両WBの5人が横幅いっぱいに広がって、4バックの間+SBの外の5つの隙間を狙ってくる。
CBの両サイドが広がりボランチの1枚が下りて後ろの形を変える事でボールを落ち着ける。後ろでボールを落ち着ける事で1トップ2シャドーと両WBが前線に出ていく時間を作っている。
低い位置でボールを落ち着けて、1トップ2シャドー+両WBが前線に出ていくという事は逆にいえば中盤にスペースができる。そこに前線の2シャドーや1トップが下りてくる事で楔のパスを引き出し、ここがダメなら両サイドへのパスを出す。

また、前線の5人をつかむ為に相手が例えば素早く4-4のブロックを作ったりすると、それを引き出す為に後ろの3人で焦らずじっくり徹底的にボールをつなぐし、さらに両サイドに広がった3バックの両サイドはSBの様に上がっていく。

■セレッソの守備
セレッソの守備
広島の攻撃でやっかいなのは前線の5人が4バックの間を狙ってくる事。
そしてボールを受けに下がってくるのはシャドーだけとは限らないので常にその間を縦に狙われる可能性がある。
そこでセレッソは引いてくる選手には2ボランチのどちらかで対応。そして間を狙ってきた時にはDFがスライドして対応し、ボランチがその元いた場所に入る。
要は相手の前線5枚に対してDFラインの4人+ボランチ2人の6人で対応させていた。
そして、広島のSBやボランチが上がってきた時はSHや柿谷が下がる事で必ずDFラインの局面では1枚が余る形になっていた。

■広島の守備
広島の守備
広島は守備の時は5バックにして守る。
攻撃の時は4バックだったのをフォーメーション通りに3バックに戻し、両WBはその外を埋める為に下がってくる。
またボランチも素早く3バックの前に戻って中央を固め、シャドーはその横に下がってくる事でセットしてしまえば5-4の形にして人をかけて守る。
一応セレッソのSBに対してはシャドーが対応することにはなっているんだけど、そこにセレッソのボランチやCBがよっていけば何の問題も無くSBの所でキープできる状態なので、そんなに苦労せずにセレッソがボールを持つことはできていた。

■セレッソの攻撃
セレッソの攻撃
しかしセレッソはSBの所でボールを持つことができるんだけど、そこからの攻撃は広島ほど出来上がっていない。
セレッソとしては相手のボランチを引き出してバイタルエリアにボランチやSBからボールを入れていきたいんだけど、広島もそこはきっちり閉めてくる。なのでセレッソはいつもの様にSHによる個人技頼みになっている場面が多かった。
なので広島のボランチを引っ張りだそうと扇原、山口が前に出て行きたいそぶりを見せるが、広島はカウンターも早いのでそこでボールを失った時のリスクを考えてなんかあまり出て行く様な場面は少なかった。その結果、ボールを持つ仕組みがしっかりしている広島がポゼッションを取る事が多かった。

■プレスとカウンター
セレッソのプレスと広島のカウンター
広島がボールを持ちそれをセレッソは人数をかけて守るという展開で、人数をかけてる分決定機自体はそれほど作らせてはいなかったものの、セレッソが何かを起こすには厳しい状況。って事でセレッソが時々前からプレスに行く場面も見られ始める様になる。
ただ、やっぱり広島のカウンターが怖いので、ボランチも前に出て行くのはサイドの奥でボールを失った時だけ。それ以外の時は前の4人はボールにプレッシャーをかけるものの後ろの4-2は崩さない様にしていた。

■試合展開
しかしわからないもので、このたまにしか見せないプレスからセレッソの先制点が生まれる。
セレッソの右サイド、広島の左サイドの奥でプレスをかけてそこから出た苦し紛れのボールを茂庭がカット。そのボールをヘディングで2つ繋いでブランキーニョが森脇との1対1をかわして先制する。
こうなれば広島と同じ様な戦い方をして来る浦和戦で見せていたトランジション勝負のカウンターで行く様にするのかな?と思っていたけどそんな隙はなかった(笑)。
先制から3分後、キム・ボギョンのミスパスからカウンター。
DFラインの4枚と山口、ロストしたキム・ボギョンは戻って何とか4-2の形にはするものの、そのブロックの外側、外側を使われてずらされてしまい、クロスのこぼれ球を佐藤に決められ同点に追いつかれる。

なのでまた同じ様な展開に戻る。
広島は右サイドにミキッチがいればそこから強引に突破してクロスという展開もあるんだろうけど、セレッソがサイドではSBとその後ろに下りて来たボランチで対応するのでそこから崩すという形はできなかった。

■後半
後半はセレッソのボランチが少し前に出て来る様になる。
攻撃では当然ボランチが前に出ると相手のボランチも動くのでボールが動かしやすくなる。ただ、前に出る分広島のカウンターのチャンスも増える。
なので前半よりはゲームが動く様にはなるけど、結局の所は両チームとも人数をかけて守るので得点は動かない。

59分〜
そこで、セレッソが攻撃の時に広島の人海戦術に埋もれてしまっていた柿谷に代えて大きく動ける村田を投入。
広島も佐藤に代えて石原、森崎に代えて高萩を投入。
それぞれ何度かチャンスは作るものの決めきれない展開だったが、最後の最後ロスタイムにキム・ボギョンの突破からPKを獲得。最終的には2-1で勝利となった。

■その他
どちらも後ろで人数かけて守るので、なんだか昔の試合を見ている様だった(笑)。
タダでさえ今シーズンのセレッソは相手を動かすという部分を重要視していないのに、清武がいない事でほとんど相手を動かす様なプレーは全くと言って良いほどかったし。
まあけど、その代わりに攻撃の時に自分達の形を崩さないので相手に動かされる事も少ないんだけどね…ただ、やっぱり自分達の形を崩さないというところで扇原はちょっと苦しんでいるなあと。ホントはもっとフリーになれるように動ければいいんだけど、その辺りは別の機会に。
けどそんな中でも64分頃だったかの、前線でボールを奪ってからの攻撃の中で村田に出したスルーパスは久々に見た美しいパスでした。

またそのパスで言えば受けた村田も、あれをシュートまで持っていける様になりたいなあと。あの場面では村田がトラップして次のタッチで縦に抜けようとしたボールを止められてしまったんだけど、ああいう形をシュートまで持っていけるようになればレギュラーを取れると思うしね。
例えば今までのレギュラーでいえば、真司ならトラップで相手を置き去りにしてただろうし、乾なら次のタッチが早いので抜けれてただろうし、清武なら次のタッチで単純に縦じゃなくって相手をかわす動きをしてただろうし、ボギョンなら相手が止めに来てもゴリ押しで前にボールを出せてただろうから。
村田ならシュートまで持っていける様になるだけの資質は十分あると思うので。

■審判
ここまで一切触れませんでしたが、この試合の主審をつとめた岡部拓人氏は酷過ぎた。
1つ1つのジャッジに対して書く事は控えますが、
先ず見ていない場面が多すぎる。
これは見えていないのではなくって、スピードについていけてないのかもう見ていないという有様。しかも1度や2度では無い。
なので判定の基準に一貫性が無い。
そもそも見ていないんだから仕方がないんだけど。
そしてヒステリックにカードを出してしまう。
前半終了間際に播戸に出されたカードなんて酷過ぎる。

誤審とかそういう問題では無く、岡部拓人氏はこの試合を見る限りはトップリーグの笛を吹けるレベルに達していなかった。

佐藤寿人が最後のPKに対してかなり激しい口調で言っていたそうですが、一試合通じてあのジャッジで最後にPKなんだから相手チームながらそうなってしまうのも仕方が無いなあと思いました。

過去にセレッソでは09年のJ2最終戦アウェー鳥栖戦、広島ではPKで槙野が置いたボールをペナルティエリアの外から走って来た佐藤がシュートして決めた2010年の清水戦で主審を務めていた人らしいですが。

2012年5月14日月曜日

5/12 Jリーグ第11節 VS清水エスパルス @アウトソーシングスタジアム

■清水エスパルス 1 - 1 セレッソ大阪
清水エスパルス:アレックス(90'+6)
セレッソ大阪:柿谷(15')
フォーメーション
■清水エスパルス
GK:31 林彰洋
DF:28 吉田豊 5 岩下敬輔 3 平岡康裕 33 李 記帝
MF:2 村松大輔 7 アレックス 17 河井陽介
FW:11 大前元紀 14 伊藤翔 13 高木俊幸
SUB:1 山本海人 30 姜 成浩 6 杉山浩太 10 小林大悟 9 ジミー フランサ 19 高原直泰 23 白崎凌兵
交代:高木→高原(55') 大前→小林(63') 吉田→ジミー フランサ(78')
警告:岩下(74')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 25 黒木聖仁
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣
FW:9 ケンペス 13 柿谷曜一朗
SUB:1 松井謙弥 24 金 聖基 5 舩津徹也 10 ブランキーニョ 15 吉野峻光 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:柿谷→村田(70') 清武→吉野(86') ケンペス→金(90'+3)
警告:黒木(69')

札幌・神戸と連敗で迎えたアウェーでの清水戦。
前2試合は結果だけでなく内容もかなり寂しいものだった。
そこでセレッソは前節から丸橋をベンチ外にして左SBは黒木に。
そして柿谷をFW登録にして4-4-2にしてきた。
実は今までも特に守備の局面など実際見せているプレーでは4-4-2だったのだけど、ここに来て登録から4-4-2としてきた。
一方の清水はヨンアピンがサスペンションの為CBは岩下と平岡に、そして小野がケガの為河合を中盤に入れてCFは伊藤翔を入れてジミー・フランサと高原がベンチに入る。
3連勝で2位に付ける清水相手にセレッソはどのような戦い方を見せる事ができるか。

■アンカーをどうするのか
予想マッチアップ
この日登録から4-4-2になってるセレッソだけど、実は以前から少なくとも守備の時はハッキリした4-4-2なのでそのままのマッチアップで行くと、アンカーの村松が浮いてしまう。
なのでセレッソはこの村松の所をどうするのかというのがこの試合のポイントになる。
鹿島の後半はここを抑える方法がなかったのでアンカーの柴崎のところからずらされてしまい、無理に中盤を抑えに行った結果SBをフリーにして大変な事になったし、ナビスコの浦和の時もプレスがはまらなかった時は簡単にボールを運ばれてピンチになる場面も多くあった。
セレッソが取れる方法としては2つ。
1つめは4-2-3-1の形にして柿谷をアンカーに当てる方法。
1つめは4-4-2でブロックを作りブロックの外のCBを捨てる方法。

どちらの方法であっても対応できるやり方はあるかと思うが、今までのゲームで4-2-3-1で守った事も、4-4-2できっちりブロックを作ってカウンターって方法もやったことは無い。
ただ、今まで見てきたソアレスのサッカーから考えると後者の方が可能性が高いか。

■ブロックを作る
ブロックを作るセレッソ
ソアレスが取ったのは予想通り4-4-2のブロック。
後方で4-4のブロックを作って、柿谷とケンペスの2トップはむやみにCBやアンカーにプレスに行かず、後ろのボランチとの距離を意識しながら中央を閉める。
CBとボランチがブロックの外でボールを持っても行かないって事は、ハッキリカウンターを狙うという事。

■セレッソの守備
セレッソの守備陣形
セレッソが前から来ないので清水はミスマッチを使う事もできず、ヨンアピンが不在でアンカーの村松はビルドアップの能力が劣るので、ブロックを作るセレッソに対して清水は全くボールを運べない。
なので何とかしようとアレックスと河合がアンカーの横やSBの横に下りてボールを引き出そうとするが、そこにはセレッソのボランチがきっちりついていき、ボランチがブロックから出ていくと柿谷がブロックに入るので、SBや引いたアレックス・河合から斜めのパスを出そうと狙うがそれも形にならない。

サイドからしか無い清水
って事で清水はサイドから縦に攻めるしかなくなる。
セレッソが、2トップで中央を閉めて、ボランチが下がるアレックスと河合についていくって事は、サイドにボールを押し出したいって事なんでこれはセレッソの狙い通り。なのでその形に対する準備は十分できており、清水のSBに対してセレッソのSHとSBで2対1の形をつくってクロスもほとんど上げさせない。

プレス
また清水が不用意なバックパスを見せると、ボランチとの距離を保ってCBを捨てていた2トップが一気に襲い掛かり、その時もきちんと扇原がアンカーのところに寄せるので前半の清水は手詰まりの状態になっていた。

■セレッソの攻撃
セレッソ カウンターの狙い
さっきも少し触れたようにセレッソの攻撃はカウンター。
狙い目は上がって攻めるしか無くなってしまっている清水のSBの裏。
そこにセレッソの誇るキム・ボギョンと清武が飛び出してポイントを作る。

そして正にこの形、山口のサイドチェンジを受けた清武が左サイドでポイントを作り、オーバーラップした黒木のクロスからケンペスのシュートはポストに弾かれるも柿谷がつめて先制する。
黒木のクロスにGK林が被ってしまうというミスがあったもののセレッソの狙い通りの得点だった。

また今までは狭いスペースで2対1の局面が多くポストプレーなどでもなかなか起点になれてなかったケンペスが、この日はカウンターでスペースがあり相手もCB1枚相手なのでことごとくポストになることができていたので、ブロックで止めて、ケンペスのポスト、清武のボール運び、キム・ボギョンの突破、と上手くチームがかみ合っておりセレッソはカウンターからのチャンスを数多く作る事に成功していた。

■清水の変化
前半シュート1本だけに抑えられていた清水は、後半の立ち上がりから何かを変えてくるかと思ったけどそのままでスタート。セレッソは何も変える必要は無い。
って事で前半とほとんど何も変わりなく進んでいく。
55分〜
その状況を流石に見かねたか清水は高木に代えて高原を投入し、伊藤が左に回る。
清水は中央を全く使えないし攻撃はSBからのクロスのみなんで、中で合わせるなら伊藤よりも高原、そして高木よりも伊藤ということなんだろう。
63分〜
そしてさらに63分には大前を小林に代えて、伊藤を右に、アレックスを左の前に変えてくる。
ただ、この辺りの時間帯からSB近くまで下がるインサイドハーフにボランチがついていく事が難しくなってきていたんだけど、それでも中央でしっかりとブロックは保持し、さらにサイドにはSHとSBがきっちり対応は出来ていた。(ボギョンは時々サボって柿谷が代わりに入る事もあったが。)

■セレッソの対応
セレッソはカウンターもできているし、守備もきっちり機能しているので、できている形をできるだけ崩さずに続ける事が重要。
70分〜
という事で足の止まり始めていた柿谷に変えて村田を投入。
役割は柿谷と同じ。
86分〜
清水はさらに圧力をかけようとジミー・フランサを入れるが、セレッソも守備にボール運びに奮闘してこちらも足が止まり始めていた清武に代えデビューとなる吉野を投入する。
93分〜
さらに清水は最後の放り込みで高原、ジミー・フランサ、伊藤に合わせてアレックスまで高い位置をとり始めたので、セレッソはロスタイムにキム・ソンギを投入。

しかし…残酷な事に最後の最後にこぼれ球をアレックスに決められて1-1。
ロスタイムの時間だとか、ファールだとかいろいろあるんだけど、結果は最後の最後に追いつかれてしまった。

■その他
カウンターのチャンスで決められなかったから、守りきれなかったから、1-1で引き分けになってしまったけど、内容では圧倒的にセレッソが勝っていた。
セレッソは事前の狙い通りにゲームを進めたし、清水はやりたい事がほぼ出来ていなかった。
結果がでなきゃ意味が無いって話もあるんだろうけど、内容が伴わない限り結果は出ないと思っているので、個人的には内容で勝っていた事は十分意味があると思っています。
前節にハッキリさせなきゃいけないと書いたが、この試合はソアレスのやりたいであろう事がハッキリしていたので十分価値のある試合だったと思う。
今シーズンのここまででソアレスはきっとこういうことをやりたかったんだろうなというのがちゃんとした形で出ていた。
ただまあ、好きか嫌いかは別ですが(笑)。

それと左SBに入った黒木は自分の役割を全うできていた。
左SBに黒木というのはもうちょっとビルドアップで使いたいからなのかな?と思っていたけど、どうやらそういう訳ではないらしい。
って事はそれなら丸橋である意味はそんなに無いのかもしれない。

あと清水はこうやってブロックを作られて、ボールを持たされてプレスも機能しない時にアンカーとCBの所でやっぱりもっとビルドアップ出来なければ厳しいかなあと。
前半にCBやアンカーがドリブルで持ち出す事でチャンスを作れそうな場面が数回あったのにすぐやめちゃったし。
清水を追いかけている訳ではないのでよくわからないけど、プレスが機能しないこういう試合ではヨンアピンが後ろで変化を作る事ができているのかな?

2012年5月7日月曜日

5/6 Jリーグ第10節 VSヴィッセル神戸 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 1 - 2 ヴィッセル神戸
セレッソ大阪:キム ボギョン(40')
ヴィッセル神戸:吉田(36') 野沢(68')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 13 柿谷曜一朗
FW:9 ケンペス
SUB:1 松井謙弥 24 金 聖基 10 ブランキーニョ 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二 19 永井龍
交代:丸橋→永井(71') 柿谷→村田(76')
警告:丸橋(34')

■ヴィッセル神戸
GK:30 徳重健太
DF:25 奥井諒 23 イ グァンソン 4 北本久仁衛 3 相馬崇人
MF:15 大屋翼 19 伊野波雅彦
FW:7 朴 康造 8 野沢拓也 13 小川慶治朗 17 吉田孝行
SUB:28 嘉味田隼 22 高木和道 14 森岡亮太 18 田中英雄 24 三原雅俊 10 大久保嘉人 21 茂木弘人
交代:伊野波→三原(57') 吉田→森岡(67') 相馬→茂木(81')
警告:イ グァンソン(5') 相馬(39') 北本(61')

GW連戦の最後はキンチョウスタジアムでの神戸戦。
セレッソは前回の敗戦を受けてブランキーニョに代えて柿谷を初めて先発に入れてきた。
一方の神戸は今シーズンからポゼッションサッカーという事で選手を集めていたが、監督解任を受けて結局前のサッカーに戻っている。
あと神戸の安達監督代行は登録ポジションで遊ぶタイプらしい(笑)

■神戸の仕組み
マッチアップ
去年までのハイプレス・ショートカウンターに戻った神戸は図のようなマッチアップで前線からハイプレスをかける。
神戸 ボール保持時の動き
ボールを奪えば2トップはサイドに流れて野沢が中央に進出しボランチの大屋がサポート、SBが上がってくるって感じなんだけど、ボールを持った時に後ろのプレーが不安定でパスミスでボールを奪われてしまうことも多い。

神戸 中盤での守備
って事でやっぱり攻撃はショートカウンターが主体で、ただそれは前からプレスに行った時だけではなくって、神戸の前プレを扇原が最終ラインに下がる事で回避すると中央は2トップとボランチでセレッソのボランチや中央に降りてくるSHを捕まえて中央を閉めてしまい、サイドにボールがでるとSH、ボランチ、SB、FWと一気に人数をかけてボールを奪いにかかる。

神戸 中盤でボールを奪ってからの攻撃
で、ここでボールを奪ったらショートカウンターと同じ感じで一気に前にボールを運ぶ。
セレッソはSBも絡んでボールを持ってくるので2トップで前からプレスに行くときと同じような状況を作ることができていた。

■セレッソの神戸対策
セレッソの攻撃
セレッソは神戸の前からのプレッシングに対して先程も少し触れたように扇原が最終ラインに入って対応する。これで最終ラインの所は落ち着いた。
だけどここからの攻撃はロングボールが中心。
落ち着ける事ができると神戸は最終ラインにまでプレスには来ないけども、高い位置で守備はしてくるのでその裏にはスペースが有る。だからそこに起点を作ることが出来れば相手の人数は少なく攻めやすいという事なんだろう。
セレッソロングボールからの攻撃
これで例えばケンペスが落としたボールを、SHの清武が拾い、柿谷が近寄って、キム・ボギョンが前線に入っていくことができればチャンスにはなるし実際に何度かチャンスも作っていた。が、ロングボールなので狙ったところに落とせる確立は低くチャンスにならない場面の方がモチロン多かった。

セレッソCKの守備
あと神戸対策ということで言えば、今期のセレッソは相手CKの時に前に3人ないしは2人は必ず残して相手CKからのカウンターも武器になっているし実際この日も何度かそこからチャンスを作っていた。
ただ、相手に193cmあるイ・グァンソンがいるので完全なゾーンでは無くってケンペスがマンツーについて、ゾーンの順番・配置を少し変えていた。

■セレッソの疲弊1
セカンドボールの狙い
ロングボールを多用していたセレッソは、ロングボールを蹴るってことはセカンドボールを拾わなきゃいけないのでトップ下のスペースに誰かが入らなきゃいけない。
セレッソの布陣は4-2-3-1って書いているけど実質は4-4-2なのでココには誰もいない。
だから前から下がるかSHが絞るかボランチが上がるしか無い。
ただ今年のセレッソは両SBが上がって攻撃の幅を作ってる訳ではなく、SHが両サイドに広がる事で幅を確保しているので両SHが絞るわけにも行かずボランチが上がって拾おうとするケースが多かった。

って事で連戦+この日の暑さの中ではこれが大変なんですよね。しかもそのロングボールもそんなに勝てる訳じゃないし。
なので徐々にいけなくなってセカンドボールが拾えなくなって来る。

間延びするセレッソ
更に後半の中盤を過ぎてくるとセレッソがボールを持って攻める場面ではそのサポートに前に出る。だけど、連戦と暑さとセカンドボールに追われるボランチはどうしても足が止まって来るのでボランチの後ろにスペースを空けてしまう場面も見られるようになる。

そんな時間帯に、スローインをカットされた場面から野沢にそのボランチの後ろのスペースを使われ決勝点を決められてしまう。
野沢のシュートも素晴らしかったけど、何よりもDFラインの前でフリーでドリブルをされたのが全てかと。
オシムが言ってた「スローインが自分たちに有利だと考えているのなら間違いだ。 なぜならピッチの中には味方が10人しかいない。数的不利の状況なのだ」って言ってた事を思い出させるシーンでした。

■セレッソの疲弊2
セレッソSHとSBの負担
セレッソが時間とともに足が止まってきたのはボランチだけではない。
今シーズンのセレッソは縦に速くなってるんだけど、速くなったのはSBからSHにボールが渡りそのまま一気に前にボールを運ぶから。
って事でSHにかかる負担もかなり大きい。しかもボールを失う数も多いので守備をする機会も多い。
さらにその後ろのSBは攻撃をSHと共に攻撃を組み立てる事、SHがボールを運んだ時についていく事、そして逆サイドに展開されれば再び戻る事、も求められてるのでSBの負担はSH以上になってしまっている。

■セレッソの交代策
終盤の布陣
そういう状態のなのにビハインドの時にセレッソが打つ手は、2トップにして、扇原を左SBに、ボギョンをボランチにする。さらに村田を右サイドに入れるのみ。(この日はSHで入れたけど。)
札幌戦でも書いたようにこれではゴリ押ししかできないんですよ。
そんな中でも何度かチャンスを作る事ができたし、得点を上げる事もあるだろうけど、打つ手がこれしか無いというのは残念です。

結果は、どちらも少し怪しい感じのPKと先ほどの野沢のゴールで1-2と連敗となった。

■その他
GW連戦は磐田戦には勝利したものの、その後の札幌戦、神戸戦は敗戦となってしまった。しかも内容もかなり寂しいもので。
今のところのセレッソの武器はスカウティングによるトランジションサッカーのみで、しかもそれもSHから前はかなり個人能力に頼ってて、さらにSBには多大な負担がかかってて・・・その上で負けてしまうとちょっと厳しいですね。

なので・・・今のやり方で、もっとクロスをガンガン上げたり、清武のボールを運ぶプレーやキム・ボギョンの超人的なキープ力でなんとかしていくんだとしてもそれを活かすための方法をもう少し整理して徹底しないとキツいんじゃないかなあと思います。
もっとドンドンかわして運んでシュートをうてよ!って事の前に、もっと運べる状態にしてあげようよ、シュートを打てる状態にしようよ、って事ですね。
現状はただ縦に急いでるだけのサッカーになっちゃってて、ボールの後ろに人数をかけてる割にはアップダウンはメチャクチャ激しいから守備もそんなに安定してないので。
って事でもっと戦い方をハッキリさせた方がいいんだろうなあと思う訳です。
札幌戦でも神戸戦でも決定機はあったし同点にで終わっててもおかしく無い試合だったんだけど負けてしまった訳ですし、さらにいえばどうしようとしてるのか?って事も今の所見えにくい状態ですしね。既にリーグ戦で10試合、ナビスコ2試合の計12試合を戦っているのに。

あと、ソアレスの発言などを見てると例えばカウンターとかで前の4人で連動しながら一気に攻めてしまうってのがやりたいのかなあって気もするですがどうなんでしょう?
システムをいじるとかで全て上手くいくって事じゃないですが、それだったら例えば4-3-2-1の2シャドー3ボランチににしちゃってカウンターで前3人で行ききっちゃうとかね。そもそもJ1昇格後こそ3シャドーになっててそこが比較的クローズアップされてますが、その前は2シャドーでしたし、先代の7番8番がまだ31番と26番だったときはそんなサッカーだった訳ですし受けもいいかなあと(笑)。まあ冗談はさておき、それぐらいハッキリさせても良いんじゃないかなと思います。前からプレスをかけにくくなるから4-3-2-1はしないでしょうけど(笑)。

まあ、きっとソアレスも修正ポイントが頭にあるでしょうし、また相手に対するスカウティングでは割と面白かったりするので、次をどうするのかに期待しましょう。(今は向こうに手を打たれたときの修正の事は考えません(笑)。)

ただ個人的には、仙台戦からずっと書いてますがもっとボールに人数をかけるやり方をとって欲しいなあとずっと思ったりしています。
だけど、残念ながらその気配は全くないですね(笑)。
試合後の監督インタビューでも、「我々の持ち味である素早いパス回しから局面を打開するサッカーを買えるつもりは無く、このスタイルで勝利を追求したい。」って言ってましたけど、人数をかけるとは一言も言ってないですしね。
でも、個人的には今見えている縦に急ぐサッカーよりボールに人数をかける方がロジカルだと思うんだけどなあ。

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