2012年4月30日月曜日

4/28 Jリーグ第8節 VSジュビロ磐田 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 3 - 2 ジュビロ磐田
セレッソ大阪:清武(20') 扇原(47') キム ボギョン(83')
ジュビロ磐田:山田(87') チョ ビョングク(90'+2)

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 10 ブランキーニョ
FW:9 ケンペス
SUB:1 松井謙弥 23 山下達也 5 舩津徹也 13 柿谷曜一朗 26 村田和哉 11 播戸竜二 19 永井龍
交代:ブランキーニョ→柿谷(75') ケンペス→播戸(84') 藤本→山下(89')
警告:なし

■ジュビロ磐田
GK:21 八田直樹
DF:5 駒野友一 24 チョ ビョングク 33 藤田義明 13 宮崎智彦
MF:23 山本康裕 7 小林裕紀 10 山田大記 11 松浦拓弥 8 ペク ソンドン
FW:18 前田遼一
SUB:31 竹重安希彦 16 金沢浄 22 菅沼駿哉 6 ロドリゴ ソウト 15 菅沼実 9 山崎亮平 30 阿部吉朗
交代:ペク ソンドン→山崎(53') 松浦→阿部(73')
警告:山田(61') チョ ビョングク(75')

リーグ戦連敗で迎えた8節は連敗中のホームキンチョウで3位のジュビロ磐田戦。
セレッソのスタメンは丸橋が復帰し、前節15分〜と同じ。またベンチには船津と村田が入る。
一方の磐田も前節マリノス戦と全く同じメンバー。
ナビスコのアウェーでは後半山田が右SHに入ると一気に右サイドが活性化した磐田に逆転負けをしたが…

■マッチアップ
マッチアップ
どちらもフォーメーション上は4-2-3-1だけど4-4-2で守備をするのでがっちり噛みあう。
そしてどちらも前線からプレッシャーをかけるのでどちらもボランチが相手ボランチを見るような形になり、そこで取りきれない場合はやはりどちらも全体を下げて守る。

■磐田の攻撃
磐田の右サイドの攻め
磐田のこれがセレッソ対策なのかどうかはわかんないけど、ナビスコの後半に機能した、山田と駒野と松浦のコンビネーションでセレッソの左サイドを攻めてくる。
山田が中央に入る事で空けたスペースに駒野が上がってきて、さらに松浦が絡んでくるのでそこがどうしても駒野と丸橋の1対1の形をつくられてしまう。
しかもその崩しに人数をかけてくるので、ボランチやCBがサイドに引っ張られてしまい、前半は何度かチャンスを作られた。

■セレッソの磐田対策
相手SBの裏にSBを走らせる
SBからの展開
セレッソの磐田対策は大きなサイドチェンジ。
磐田のプレッシングを回避するとプレッシングの為に空いた逆サイドのスペースへ一番後ろから丸橋を走らせたり、プレス回避で逆サイドまで振ったあと、再びSBからSHへのサイドチェンジの斜めのボールを出して早いタイミングで磐田の浅いラインの裏を狙う事で、磐田のプレッシングを弱める事に成功していた。

■試合展開
磐田は右サイドから、セレッソは早いタイミングで裏を突いて攻め合うという展開の中から互角の展開の中先制したのはセレッソ。
前からプレッシングをかけて得たスローインから、キム・ボギョンがキープして引きつけた4人の間をブランキューニョにパスを通し、素早く前を向いて清武へグラウンダーのクロス。そのクロスが駒野に引っかかってしまうもそのこぼれ球を清武が決めてセレッソが先制する。
その直後に磐田にやはり右サイドを山田・駒野・松浦の絡みでSBとボランチが引っ張られてペク・ソンドンにフリーでシュートを打たれるもシュートミスでしのぎきり1-0で前半終了となる。

■後半のマッチアップ
後半スタート時のマッチアップ
後半スタートからメンバー交代は無いものの磐田はペク・ソンドンと松浦のポジションを入れ替える。ちょっと狙いはよくわかんないです。

セレッソ後半の守備
セレッソの後半の守備はかなりきいていた。
セレッソの狙いどころは相手のボランチ。
前線の2枚は相手CBに積極的に行くわけでは無いけど、前にたって自由にプレーさせない。
そしてそのCBからSBに出た時はSHが必ずチェックに行き、ここも自由にさせない。
で、ボランチに出た時は山口、扇原が一気プレッシャーをかけて前線の2枚やSHの近い選手で挟み込んで一気にボールを奪いに行く。
実はこの形は前半から狙ってたけど、磐田が長いボールを使ったりしたり右サイドで人数をかけてフリーを作られる事でそれほどハマっていなかった。そこで後半からは清武・キム・ボギョンのSHがSBに出た時にきっちりチェックに行くことで、磐田はボールを運べなくなる。

って事でDFラインからボランチへの縦パスをセレッソボランチが一気にプレッシャーをかけてカット、そこからの展開でキム・ボギョンの突破のこぼれ球を扇原が決めて2-0。
セレッソはこの立ち上がりを狙っていた感じがプンプンしており、狙い通りに試合を有利に運べる2点目を奪う事に成功した。

■磐田の修正
53分〜
磐田はペク・ソンドンから山崎へと交代
ここで再び山崎を左にまわして松浦を中央にする。
磐田はビルドアップを修正
そしてセレッソの守備に対してボランチがDFラインに下りる事で後ろで数的有利を作り磐田がボールを運べるようになる。ただ、これで磐田はボールを運べる様にはなったけどその反面攻撃が遅くなった。

セレッソのサイドの守備
磐田の攻撃を前で止めることが出来なければセレッソは4-4のブロックを作る。
その時に清武、キム・ボギョンの両SHもきっちり帰陣し、磐田のサイド攻撃に対して守備をすることで、ボランチがSBのヘルプに出て中央が空く場面が少なくなっていた。

ただ、SHは相手SBにきっちりチェックに行って相手を遅らせて、そこから戻ってSBとサイドで挟みこまなきゃいけないのでかなり大変。
なので70分すぎからプレスが弱くなって比較的速く前に運ばれだす。そうなると清武が間に合わない場面がでてきて、その時はやっぱりボランチがサイドに出て行くので中央が空いてしまう。

75分〜
そこで磐田は松浦に代えて阿部を投入。阿部を左に出して山崎を中央に。
一方のセレッソはブランキーニョに代えて柿谷を投入する。
セレッソはプレスが弱くなって磐田に早めにボールを運ばれる場面が増えてきたので柿谷にはソアレスから守備に関しての指示があった様子。

そんな中、藤本康太がインターセプトしたボールを丸橋から扇原、扇原は1つ飛ばして最前線のケンペスに縦パス。それをダイレクトで清武へ落とし清武もダイレクトでサイドに開くキム・ボギョンへ。キム・ボギョンがボールを受けた時には周りの誰もがもうシュートまでの形がイメージできるような素晴らしい展開で、キム・ボギョンが決めて3-0。
扇原の1つ飛ばした縦パスからケンペス、清武と2人続けてワンタッチでパスをだしたので磐田はさすがにキム・ボギョンを空けてしまった。

■終盤の流れ
84分〜
3-0になったセレッソは前から守備と更なるカウンターを狙って播戸を投入。
ただ、ソアレスも清武の足が止まり始めてるのが気になっているのか、サイドの守備の指示を念入りに出している様子。

しかし、左サイドからのクロスのこぼれ球を山田にダイレクトで決められて失点。
清武はその前の駒野に対応まではしたけどその後戻れていなかった。

89分〜
なので永井を準備。清武と交代させる狙いだった様だけど、失点直前あたりから藤本の様子がおかしくなり藤本から交代の要求。どうやら両足をつってしまったらしい。
ということでCBを空けるわけにはいかず、藤本から山下の交代に変更。
足が止まり気味の清武は柿谷とポジションを入れ替えてごまかす事に。

しかしロスタイムに中盤のミスから奪われたボールDFラインの裏のスペースへ。
何とか酒本がスライディングで阻止するも、そのスローインで最終ラインのチョ・ビョングクが最前線へ上がってきた所へクロスを上げられ3-2となる。チョ・ビョングクを見なきゃいけないのが柿谷で、そこから入って来られたのが丸橋の前だったってのが失敗だった。
というよりも他の選手、ボランチやCBはチョ・ビョングクが上がってきてたのに気がついていたのか?という疑問もある。

ただ、試合はそのまま終了。3-2と逃げ切った。

■その他
前回も書いたような気がするけど、やっぱりソアレスはトランジションサッカーをやりたいんだろうなあと感じた。
で、狙うところは基本的に両サイドの裏で、そこの狙い方は相手によって変えている。
なので、3シャドーじゃなくってSHだし、そこに出せるSBって事で丸橋と酒本で丸橋がいない時に黒木のSBを試したんだろう。
ただ、トランジションサッカーは行くとき、行かない時の判断や休む時間が必要だけどその辺りの使い分けがまだもうちょっとなのかなあと感じています。
なので前半は狙ったところにトランジションサッカーを仕掛けられるけど、後半足が止まるし、サイドの守り方で出てくる弱点も突かれやすくなるのかなと。

また、この試合では直接それで何かがおこった訳でもなかったけど、相手CKの時にセレッソは前に3人残す、一方の磐田は全員戻るってのがかなり対照的で面白かった。
流石に磐田は一度やってるだけあってCKは全てGKを外したアウトスイングのボールでキーパーキャッチからのカウンターはやらせてくれなかったけど(笑)。

あと、キム・ボギョンはプレースタイルからしても今年のやり方の方がやりやすいんだろうな。

2012年4月23日月曜日

4/21 Jリーグ第7節 VS鹿島アントラーズ @カシマスタジアム


■鹿島アントラーズ 3 - 2 セレッソ大阪
鹿島アントラーズ:ドゥトラ(57') 興梠(62') 遠藤(85')
セレッソ大阪:キム ボギョン(21') キム ボギョン(45')

フォーメーション
■鹿島アントラーズ
GK:21 曽ヶ端準
DF:22 西大伍 3 岩政大樹 4 山村和也 7 新井場徹
MF:27 梅鉢貴秀 15 青木剛 25 遠藤康 40 小笠原満男
FW:9 大迫勇也 13 興梠慎三
SUB:1 佐藤昭大 23 昌子源 20 柴崎岳 10 本山雅志 11 ドゥトラ 19 岡本英也 8 ジュニーニョ
交代:梅鉢→柴崎(31') 青木→ドゥトラ(46'HT) 興梠→ジュニーニョ(79')
警告:ドゥトラ(88')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 20 高橋大輔
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 10 ブランキーニョ
FW:9 ケンペス
SUB:1 松井謙弥 23 山下達也 13 柿谷曜一朗 14 丸橋祐介 25 黒木聖仁 11 播戸竜二 19 永井龍
交代:高橋→丸橋(15') 丸橋→黒木(79') 清武→柿谷(89')
警告:山口(36') 扇原(41') キム ボギョン(72') 茂庭(82') 黒木(89')

ミッドウィークのナビスコ浦和戦から中2日の7節は前節にようやく初勝利をあげた鹿島とアウェーでの対戦。浦和戦もアウェーだったので終了後は大阪に戻ってこず、関東で調整を続けていた。
鹿島のは前節FC東京に勝ったスタメンと全く同じ。ベンチからはアレックスが外れて去年は福岡でプレーしていた岡本が入りFWを1枚増やして来た。
セレッソのスタメンもナビスコで休ませたケンペス、扇原、キム・ボギョンを戻して前節新潟戦と同じメンバー。丸橋はベンチスタートでナビスコでまずまずのプレーを見せた黒木と永井もベンチで横山と村田がベンチから外れている。

■マッチアップ
マッチアップ
この日はマッチアップが重要な意味を握っていた。
前半15分で先発した高橋が負傷で丸橋と交代しているので以降は左SBは丸橋。
鹿島はボックスの4-4-2でセレッソは4-2-3-1なので、そのままでは鹿島のCBの所、鹿島のボランチの所、セレッソの左右SBとボランチのところの計4ヶ所噛み合っていない場所がある。

かみ合わせをあわせるセレッソ
セレッソがボールを失った時はそれを図のような形で噛み合わせ、前線からプレッシャーをかける。
特に相手のボランチの所にセレッソのダブルボランチがプレスに行くことで鹿島の青木・梅鉢のボランチコンビからボールを出すことができず、セレッソがペースを掴むことになる。
ちなみに、Jリーグには4バック+ダブルボランチのチームが多いのでこの噛み合せ方をセレッソはよくやっている。

鹿島の守備
一方鹿島は噛み合っていない部分を合わせないので、4-4のブロックを作って守る。
鹿島のボランチを動かす
しかし、最初にボランチとSBの所でセレッソが数的有利になっているので比較的楽にボールを持つ事ができていたし、両サイドのキム・ボギョンや清武がボランチの前に引いてボールを受けに来ると鹿島のボランチが簡単に喰いついてDFとMFの間を簡単に空けてしまったり、ドリブルに引っ張られてブロックに穴を空ける場面が多く見られた。

先制点も正にその様な形で、スローインから清武、ボギョン、ブランキーニョと渡った時にはボールホルダーにも周りの選手にも着けていない状態で、ブランキーニョが清武に戻したボールをワンタッチでDFラインの裏へ抜けるキム・ボギョンへスルーパスを出しGKとの1対1を決め切った。

またこの先制の場面以外にも右サイドでボールを繋いで山口のシュートがクロスバーに直撃したシーンでも、ボールをつないでいる間にはもうみんなフリーになっていているような状態だった。

■セレッソの弱点?
4-4で守るセレッソ
セレッソの守備の方法はさっきの噛みあわせてのプレッシングを狙っているけど、当然全てそれで行けるわけではないので、ボールを運ばれた時には4-4でブロックを作って守る。
セレッソのサイドの守備
そこからセレッソは相手にサイドに人数をかけられると、ボールサイドのボランチがSBのヘルプに行きワンボランチの様な状態になる。
この形になった時にクロスをあげられてしまうと、仙台戦や新潟戦でも見られたようにやっぱり危ないシーンも作られていた。

■前半の展開
31分〜
セレッソが先制した後に鹿島は梅鉢と柴崎を交代。小笠原を梅鉢がやっていたボランチに入れて柴崎を前に入れる。
鹿島はここまで書いた様にビルドアップできないし、守備ではスペースを空けてしまい攻守にボランチの所が穴になっていたので経験のある小笠原をという狙いだろう。

しかし前半45分にキム・ボギョンの突進からケンペスのシュートのこぼれ球が再びキム・ボギョンに渡り0-2とセレッソがリードを広げ前半は終了。

守備の所に少し不安はあったけど、浦和戦で見せた攻守の切り替えの速さもありそれ以上に鹿島のやり方に対してはまっていた前半だった。
ただ、前半で高橋の負傷で交代枠1つと36分41分に山口と扇原の両ボランチがイエローカードを受けていたのも不安要素ではあった。

■後半のマッチアップ
後半スタート
ハーフタイムで鹿島は青木からドゥトラに交代。鹿島はスタメンダブルボランチをHTの時点で2枚とも交代させているという荒療治。
しかしこの交代が劇的にゲームを動かした。

後半のマッチアップ
この交代でセレッソのマッチアップが噛み合わなくなった。
ケンペスとブランキーニョの相手がCBとボランチの柴崎になる。前半はボランチのところにセレッソのボランチがいけたんだけど、セレッソのボランチのところにはドゥトラがいて左右に動き回るのでボランチが前に出ることが出来なくなった。

バイタルエリアにスペースができる
って事で前半は鹿島のビルドアップの所を上手く防げていたけど、ここが防げない。となるとセレッソは後ろのブロックを作って守るしかなくなる。
その状態でSBが上がってくる、ドゥトラがサイドに流れる、とかになるとボランチがSBのサポートに入るのでバイタルエリアを1枚のボランチだけで守らないといけなくなってしまう。
前半にも起こっていた事だけど、鹿島がトップ下に動けるドゥトラを置くことで明確にここを狙い出した。
そして、まさにその展開からこぼれ球をドゥトラに決められて1-2。
こぼれ球とはいえ、バイタルにいるドゥトラの周りにセレッソの選手は誰もいなかった。

マッチアップをあわせる
この失点辺りの時間帯でソアレスが鹿島のダイヤモンドに対して中盤の4人できっちりつくように指示をする。
マッチアップを合わせてもスペースを空ける
しかし、そうなっても結局CBと柴崎のところの数的不利は変わらないので、ココで外されてしまうし、相手のSBは空いている状態になっている。
って事で後ろでブロックを作って守るしか無く、このSBが上がってくればボランチがサイドのサポートに行くしかなくと完全に後手に回ってしまい、クロスを興梠に合わされて2-2の同点に。

そして攻撃でも、今シーズンのセレッソはとにかく前にボールを当てることしかしないので、前半の様に前からきっちり捕まえる事が出来ればナビスコ浦和戦で見せたような素早い攻守の切り替えでカウンターに持っていけるんだけど、押しこまれてしまえば孤立している前線のケンペスに無理矢理当てるか、清武とボギョンでボールを運ぶ以外の方法が無く、そこを鹿島のSBとSHの2人でケアをされてしまうと流石の2人でもそうそうボールを運べなくなってしまう。
例えば、真ん中の選手も下りてきてボール運びを助けるだとかしてもいいんだろうけど、そもそも真ん中に置いているブランキーニョはそういうタイプでもない。というかこのポジションの選手にそういう事をさせるつもりも無さそう。

なので、ドゥトラとキム・ボギョンの小競り合いから乱闘っていう残念な事も起こったりもしたが、結局は鹿島にサイドを崩されて3-2と逆転を許してしまう。

89分〜
最終的には柿谷をトップ下にいれたりもしたが、選手を入れ替えただけでは何もかわらないのでそのまま試合終了。

後半の鹿島の変化に効果的な手を打てないまま、前半終了時には0-2だったゲームを3-2で落とした。

■その他
本文でも書いたように鹿島のシステムの変化についていけなかった。
この試合で言えば2点リードしてたので、ゾーンを落として例えば山口をドゥトラにマンマーク気味につけ、ブランキーニョを中盤のブロックに組み込んだ図の様な4-1-4-1の形にしてしまってカウンター狙いの形にしてしまっても良かったんじゃないかなとは思った。
マンツーマン気味の4-1-4-1
けどもしかしたら、ブランキーニョをブロックに入れるのに不安があって、さらに丸橋に不安があったから黒木を残しておきたい、って状態だったのかも知れないなあって今思った。(笑)
村田や横山が入ればブランキーニョに代えて入れて4-1-4-1が出来たかもしれないけど。

ただ、ビルドアップのところのミスマッチは、今のセレッソの様に前線の2枚でビルドアップにプレッシャーをかけるチームへの対策としては一般的になりつつある方法なのでここをどうするかは早急に対策を立てないといけないんじゃないなあと。

しかし本当に悔しい敗戦でした。

2012年4月20日金曜日

4/18 ヤマザキナビスコカップAグループ第3節 VS浦和レッズ @埼玉スタジアム2002


■浦和レッズ 1 - 4 セレッソ大阪
浦和レッズ:矢島(42')
セレッソ大阪:清武(11') 藤本(45') ブランキーニョ(49') 播戸(81')

フォーメーション
■浦和レッズ
GK:18 加藤順大
DF:26 濱田水輝 17 永田充 20 槙野智章
MF:5 高橋峻希 6 山田暢久 27 小島秀仁 3 宇賀神友弥 29 矢島慎也 24 原口元気
FW:21 デスポトビッチ
SUB:25 大谷幸輝 12 野田紘史 22 阿部勇樹 23 野崎雅也 8 柏木陽介 15 エスクデロ セルヒオ 8 ポポ
交代:永田→柏木(HT46') 槙野→野田(HT46') デスポトビッチ→阿部(60')
警告:小島(7') 柏木(85')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 20 高橋大輔
MF:6 山口螢 8 清武弘嗣 10 ブランキーニョ 13 柿谷曜一朗 25 黒木聖仁
FW:11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 23 山下達也 14 丸橋祐介 18 横山知伸 26 村田和哉 9 ケンペス
19 永井龍
交代:ブランキーニョ→永井(79') 清武→村田(87')
警告:酒本(65') 播戸(83')

ナビスコの3節(セレッソは2節に試合がなかったので2試合目)はアウェーで浦和レッズ戦。
ミッドウィークのカップ戦という事で浦和は大幅にメンバーを代え若手を大量に入れ、ボランチには山田暢久、シャドーには原口、トップにはデスポトビッチを起用してきた。
ここ2試合は柏木、マルシオ・リシャルデスの2シャドーで結果を出しているので原口は結果を出したい所か。
一方のセレッソも故障を抱えている扇原、キム・ボギョン、ケンペスを外して柿谷と播戸が今シーズン初スタメン。また扇原の位置にリーグの仙台戦で厳しい内容だった黒木をボランチに戻して起用して来た。
今季より浦和の監督には広島の監督だったペトロビッチが就任しており、対ペトロビッチはJ2時代の08年には3連敗ししかもホームの長居で優勝を決められたが、J1昇格後の2年間では3勝1分けと圧倒的に相性が良く、しかも勝った試合は全て同じパターンで攻略しているが

■浦和の仕組み
浦和の可変の仕組み
浦和は思った以上に広島、というかペトロビッチの色が明確に出ている。
フォーメーション上は3-4-2-1だけどボールを持っている時は4-1-4-1になる。
最終ラインの人数を増やす(変える)事で後ろでボールを落ち着けるのが狙い。

前線に5人が並ぶ
後ろでボールを落ち着けてしまえば、CBとボランチの3人で数的有利を作ってボールを運ぶ。
その時に4-1-4-1の前線5人は5トップかとも言えるぐらいのポジションを取る。要は相手の4バックに対して数的有利の状況を作ってしまう。

相手の4バックが絞れば両サイドのスペースへ
守備側からすれば、最終ラインでは数的不利になっているので人について守る事は不可能、なので守る場所を決めなきゃいけない。で、守る場所は中央が優先なので通常は中央にSBを絞らせて中央を固める事になる。
けどそうなると両サイドは当然フリーになっている訳で、ボランチや最終ライン、SBから両サイドに長いパスを出してサイドから崩しにかかる。
広島ではミキッチ、今の浦和では梅崎など個で崩せるサイドアタッカーが重宝されているのはそういう理由。

開けば間を狙う
で、そのサイドにSBがケアする様になればDFの間が空く。
CFやシャドーが引いたり飛び出したりしてDFラインのギャップを作りその間に入って来る。
5-4で人数をかけてスペースを埋める
一方の守備はゾーンを下げての人海戦術。
3バックとWBの2人が最終ラインに入り、さらにボランチ+シャドーで5-4のブロックを作って徹底的に守る。
守備をする位置が低く、さらに人数をかけて守るので攻撃にかかるまでが大変そうなんだけど、それはさっきの最終ラインの人数を変えボールを落ち着ける事でカバーしている。

■セレッソの狙い
ペトロビッチのこのやり方に対してセレッソが挑んだ方法はトランジション勝負。
浦和は攻守で形を変えるので、攻守の切り替えのスピードを速めて形を変える前に攻略してしまおうという狙い。
守備から攻撃への切り替え
最初に書いた様にボールを持っている時に浦和はCBの両サイドはSB的になりWBが高い位置に出ている。
そして、ボールを奪われるとそのSB的な位置にいたCBの両サイドは中央に絞り、WBが下がって来る事で3バックの両サイドのスペースを消す。
ってことで、ボールを奪うと両WBが下がって来る前に3バックの両サイドのスペースにトップ下の柿谷や両SHの清武、ブランキーニョが飛び出し、そのスペースへボランチやSBから一気にロングパスを出す。
セレッソは立ち上がりからこの方法で柿谷や清武が何度もサイドから1対1を仕掛ける場面をつくる事ができていた。

攻撃から守備への切り替え
で、さっきのが守備から攻撃への切り替えの場面だけど、切り替わる場面はもう1つある。
セレッソがボールを奪われた瞬間で、この時も当然浦和は形を変える。
なので当然こっちも狙い目になるので、ボールを失った瞬間に相手が4-1-4-1の形を作ってしまう前に前線から一気にプレッシングをかけてボールを奪い、ショートカウンターを狙う。
このプレッシングの判断が結構難しいのは、セレッソサポーターなら去年のホーム長居での広島戦ではっきり覚えていると思うけど、あの試合の後半と同じ様に、この日のスタメンFWに入った播戸は的確な判断でプレッシングとリトリートを使い分ける事ができていた。

■試合の流れ
試合の流れとしては、立ち上がりからセレッソのトランジション勝負が機能し、セレッソペースで試合が運び、ショートコーナーから酒本のクロスをレッズDFが跳ね返したボールだったけど、一旦浦和に渡ったボールを攻撃から守備への速い切り替えで酒本と山口で奪いきり清武のスーパーゴールで先制する。
そういえば、去年のホーム広島戦も後半の反撃の狼煙を上げたのは清武のスーパーミドルだったって事を思い出した。

しかし、攻撃から守備への切り替えの場面は何度か見せられるものの、全てをそこで奪いきる事は難しいので浦和がボールを持つシーンも見られる様になる。
そして、相手に守備の形を動かされてしまうとどうしても守備から攻撃への切り替えという部分でスピードが落ちてしまう事になるので徐々に浦和も徐々にペースを握りだす。
特に今期のセレッソの両SBは絞り気味のポジションを取る事が多いので、ボランチやSBから長めのパスを両サイドに当てられ、そうなるとボールサイドのボランチがカバーに入る事になるので守備から攻撃の切り替えのスピードを上げられないシーンも見られる様になった。

そんな中、浦和の前線5人によるギャップ狙いの展開で、引いて来るデスポトビッチとそれについて行く藤本と、サイドに開く高橋峻希に引っ張られる高橋大輔との間を原口に突破されそのクロスを矢島に合わされて1-1に。

しかしブランキーニョのCKからこぼれ球を清武が冷静に播戸を上げそのこぼれ球を藤本がつめて同点にされた3分後に突き放し1-2で前半終了となる。

■後半
浦和の後半
浦和はHTで永田→柏木、槙野→野田と2枚替え。
ローテーションの一環と後はペトロビッチがボール運びに問題があると考えたんだろう
柏木はボランチに入り山田が最終ラインに下がる。

けど開始4分後に清武がFKを早めに最終ラインの裏に抜け出すブランキーニョに出して1-3とさらにリードを広げた。
柏木が入った事で浦和はボールをスムーズに運び出せるようになりはじめた所だったんだけど、清武がこれも言ってみればトランジション勝負で浦和の一瞬の隙をついた。

浦和の最終
しかし浦和は山田・柏木・小島の3人で播戸・柿谷の所を制し初めており、さらに阿部を投入してボランチに阿部、シャドーに柏木とベストメンバーの状態にする事で前への勢いを強める。
シャドーに入った柏木はボールを引き出す為に阿部に近寄ったり、前に飛び出したり、キープをしたり、フリックで原口に出したりなど、さすがにペトロビッチのシステムの経験が豊富だという所を感じさせるプレーを見せていた。
セレッソは押し込まれた状態で、山口の本人もビックリして一瞬両手で頭を抱えるパスミスなどがありながらもキム・ジンヒョンのスーパーセーブや、黒木と清武が臨機応変に最終ラインに入る事で相手の前線5人に対応し何とか防いでいた中、疲れの見えるブランキーニョに代えて永井を投入し播戸との完全な2トップに。
浦和が前掛かりになる中、清武がDFラインの裏へ走る播戸へ浮き球のパスを出し、そのパスを受けた播戸の反転シュートで1-4。

その後この試合1得点2アシスト1起点と全得点に絡んだ清武を村田に代えてそのまま試合終了。
結果的にはここ2年の対ペトロビッチと同じ様に快勝となった。

■その他
この日のセレッソは守備の方法などは「きっと去年の対広島戦を参考にしたんだろうなあ」と思わせる方法を取り、そこからドルトムントばりのトランジション勝負を挑み、結果を出した。
去年までの成功体験もあるし、狙いも明確で、しかもそれが最初からハマったので、素早い攻守の切り替えから後ろからドンドン飛び出して行く形はちょっとドルトムントっぽかった(笑)
ドルトムントっぽいってのは半分冗談で半分本気なんだけど、違うのはコントロールの部分。

ポゼッション
例えば今回の浦和であれば5-4でブロックを落としたらそうそう攻め込むのは難しい。
そんな時にボランチやCBのところでしっかりとポゼッションをすれば、相手にボールが渡る回数も少なくなる。
やはりトランジション勝負は何度も何度も行う事は物理的に不可能。だけど少ない回数であればそれが出来る。
なので相手が落ちた時にもっと意図的にポゼッションが出来る様になればきっともっと楽にこのゲームを進める事ができたのになあと。
まあポゼッションの部分はここ何試合かで書いてる相手を動かすって部分にも関わって来るんですけどね。

後は少し選手個々について
清武はかなりコンディションが上がって来た。
序盤はかなりキツそうだったけど徐々にコンディションは良くなって来てるのが見えていたし、この試合の清武は去年の前半並みのプレーを見せていた。
清武は本来ハードワークが出来る選手なんでね。

仙台戦はSBで苦労した黒木は、その後は練習から高橋大輔が左SBに入り黒木はボランチで固定されている様子。それで本人の表情も明るいらしい。
個人的には黒木の左SBは面白いなあと思っていたけど、本人にその気が無ければね(笑)。
この日は、浦和の狙いにまんまとハマった失点シーンで原口に振り切られていたし、もう1枚の山口が相変わらず素晴らしいプレーを見せていたし、同じサイドで前にいる清武が文句無しにマンオブザマッチの活躍だったので、相対的に効果的なプレーが出来ていないかな?とも思っていたけど見直してみたらそんな事は無かったです(笑)。
原口に突破された後は臨機応変に最終ラインに入り数的不利を解消できていたし、清武のサポートも素晴らしかったし、山口が前にプレスに行ったときのカバーもきちんとできていました。

あと、会見をテキストを最初に見た瞬間に「あ、湯浅氏だな」とわかった質問の柿谷についてはあえて書かずにまたの機会に(笑)。

最後に・・・山口螢はオリンピック前に契約延長して移籍金を釣り上げておいた方がいいんじゃない?
transfermarkt.deによると市場価格を25万ユーロって評価されてるけど、今の山口螢が25万ユーロなら激安ですよ。
http://www.transfermarkt.de/de/hotaru-yamaguchi/profil/spieler_118492.html


2012年4月16日月曜日

4/14 Jリーグ第6節 VSアルビレックス新潟 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 0 - 1 アルビレックス新潟
セレッソ大阪:なし
ベガルタ仙台:矢野(85')

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 20 高橋大輔
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 10 ブランキーニョ
FW:9 ケンペス
SUB:1 松井謙弥 24 金聖基 5 舩津徹也 13 柿谷曜一朗 18 横山知伸 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:ブランキーニョ→柿谷(62') 扇原→播戸(78')
警告:扇原(39')

■アルビレックス新潟
GK:21 東口順昭
DF:25 村上佑介 4 鈴木大輔 5 石川直樹 19 金珍洙
MF:6 三門雄大 15 本間 勲 23 田中亜土夢 18 アラン ミネイロ
FW:10 ミシェウ 11 ブルーノ ロペス
SUB:30 小澤英明 3 大井健太郎 36 菊地直哉 32 小林慶行 26 小谷野顕治 9 矢野貴章 14 平井将生
交代:田中→小谷野(64') アラン ミネイロ→矢野(80') 本間→大井(89')
警告:金(26') ミシェウ(29') ブルーノ ロペス(33') 村上(44') 石川(56')

キンチョウスタジアムでの2戦目の相手はまだ未勝利の新潟。
セレッソのスタメンは快勝した大宮戦と同じだが、大宮戦は相手の自滅という点が大きかったので新潟相手にどのようなサッカーを見せることができるか。
一方の新潟はミシェウが復帰し矢野貴章がベンチ。

■立ち上がりの展開
前半新潟の守備
新潟はハーフウェイ辺りで4-4のブロックを作って守る。徹底されていたのはSHがセレッソのSBの対応をする事で、セレッソのSBにボールが入ればSHがそのブロックから出てきて必ず当たりに来る。
また、ミシェウとブルーノ・ロペスが前から行ける時にはそれを見て全体のブロックを上げる様だけど、行くか行かないかの判断は2トップに任されている様であまり連動性が感じられない。

そんな新潟に対してセレッソは一番使いたいのは最終ラインの裏のスペースなんだけど、やはり一発でそこは難しい。なので先ずはDFとMFの間のスペースをいかに使うかになる。

セレッソのスペースを作る動き
ということで、図の様に山口や扇原が最終ラインに下がり、さらにボランチの位置に清武やキム・ボギョンが下がってくる事で新潟のDFラインとMFの間にスペースを作りボールを運び出す。
なので何度かチャンスの1歩手前ぐらいまでは作れるようになるけど、最終局面では新潟が中央に人を集める事で防いでいた。

■新潟の攻撃
新潟のブラジル人3人による攻撃
一方新潟の攻撃はブラジル人3人によるカウンター頼み。
新潟の中盤左サイドにアラン・ミネイロがいるので特にセレッソの右SB酒本のところにブラジル人3人と左SBのキム・ジンスが絡み長いボールを使って1点突破で崩しにかかる。
本当に完全にブラジル人3人頼みなんだけど、それでもチャンスを作ってくるのだから恐ろしい。
昨年のホームでの試合もやり方は違うけど同じ場所を狙って先制点をあげているという事からなのか、また今は左SBに高橋が入っているのでセレッソのクロスは酒本が中心になっているからそこを潰す意味なのか、狙いは酒本の所だった。
今のセレッソの攻撃はSBがボールを運ぶ事が多くさらにその時はボールサイドのボランチも一緒になって参加するので、いくら逆サイドのSBが最終ラインに残って3枚で対応するにしてもやっぱりSBの裏はスペースが空きやすいという事もあるんだけど。

ただ、前半はこのブラジル人3人がかなりイライラしていたようで、ミシェウが異議、ブルーノ・ロペスが競り合った藤本の頭に手をかけて引っ張り倒してイエローカードを受けていたので、上手く行けば退場にできるかな?という感じだったのだけど、そのまま0-0で終了となった。

■新潟の改善
後半の新潟の守備
この立ち上がりを受けて新潟は2トップのプレスを見捨てて、ブロックを後ろに下げる様に変えてくる。
前半はブルーノ・ロペスとミシェウの前からプレッシングに合わせてMFとDFもブロック全体を押し上げていた。が、しかしきっとブルーノ・ロペスとミシェウは自分たちの判断で勝手に行っていた様なのでそれによって中盤にスペースを作る場面が何度もあった。
なので、新潟はブルーノ・ロペスとミシェウのプレッシングにいつでも合わせるのではなく、後ろの状況が整っていない時にはスペースを埋める事を第一にしてきた。

って事で新潟のこれがハマる。
4-4のブロックをきっちり作られてしまえば今のセレッソにできるのは清武とキム・ボギョンの仕掛けか、SBからのクロスボールのどちらかだけになってしまうんだけど、SBにはSHというのは継続して行われているので、清武とキム・ボギョンの仕掛けのみとなり低い位置でブロックを作る相手に対して効果的に攻められなくなる。
まあ流石に4人で2ラインの8人ないしは2ラインからSBを引いた7人というのはちょっと厳しい。

また、今のセレッソは後ろでボールを落ち着けるより前に運ぶ事が優先されているので、このブロックに対して突進してボールを失うという場面が増え、それによって結果的に新潟がボールを持つ時間も増えてきた。

■終盤の流れ
64分〜
なのでセレッソは試合を動かそうと柿谷を投入。一方の新潟も小谷野を投入。
ただセレッソは人が代わっただけなので根本的な事は解決しない。
一方の新潟はミシェウのポジショニングとアラン・ミネイロ、ブルーノ・ロペス+フレッシュな小谷野が右サイドを駆け上がる事でチャンスを作る。

80分〜
さらにセレッソは扇原に代え播戸、新潟もアラン・ミネイロに代えて矢野貴章を投入したところスローインからの展開で茂庭のクリアボールが矢野貴章の足下に行き失点。
失点したセレッソは最後パワープレーを見せるも最前線に4人並ぶという残念っぷりで0-1で敗戦となった。

■ブロックを崩す方法は?
結局最後まで新潟のブロックを崩せませんでした。
当然相手は崩されない様にブロックを作って守るわけなので簡単に崩せる訳は無いんだけど、セレッソには崩す方法論が見えませんでした。
仙台戦、大宮戦でも最後に少し書いた様に個人任せで崩すというのはやっぱり難しいって事ですね。
相手は「清武やボギョンの所で1対1で負けても全体としては崩されないぞ!」って事でマンツーじゃなくってゾーンでブロックを作る訳だし。
今まではサッカーダイジェストにあった「娯楽性」って言葉を借りて書いてきましたが、もうちょっと突っ込んで書きます。

ブロックを崩すならやっぱりもうちょっと相手を動かさないといけないです。
で、例えば相手を動かす為の方法として代表的なのは、相手選手の中間でボールを受けるというプレーです。具体的には、香川や乾が得意だったDFラインとMFラインの間でボールを受けるアレで、実際に去年の清武やボギョンもやっていたプレーです。
しかし、今シーズンはこの2人にその様なプレーは少なく、ブロックの外からドリブルで仕掛けたり、相手の前でボールを受けてかわしたりというプレーが多くなっています。
けど、これはこの2人が間で受けるというプレーを選択していないからっていう事では無いんだろうと思われます。
じゃあなぜ間でボールを受ける回数が少ないのかといえば、間でボールを受ける為の仕組みが出来ていない(無い)からではないかと。
相手もブロックを作ってただただ待っているだけじゃないので、当然その間でボールを受けられたくは無く、単純に間に入ってボールを呼び込んだ所でプレスバックや押し上げでそのスペースは消してしまうでしょうしね。

この問題の解決方法は仙台戦・大宮戦で書いた事と重なるんだけど1つは、ボールに絡む人数を増やす事じゃないかと思っています。
単純に局面の人数を増やす事ができれば、相手も動かざるを得なくなるのになあと。

去年までのやり方が絶対的な正解ってわけではないけど、ブロックを崩す方法論としては「2011シーズンのまとめ」で書いた、ボランチが下がって低い位置からビルドアップをはじめる→SBが上がってボールを受ける→シャドーがボールサイドに寄ってSBからのボールを受ける、という流れの方がスムーズだったなあと思うわけです。

まあ去年は出来ていた部分なので書き方としてはどうしても去年までとの比較になってしまいますが、結果を出しているし、あきらかに良くなった部分も沢山あるので、前のやり方に戻せ!って事ではないです。
先にも書きましたが去年までが正解ではないので、逆にここからソアレスがどういう形で修正してくるのかというのが楽しみだったりしています。

例えばケンペスめがけてクロスをガンガンあげるとかとの方法もうちょっとこのまま行けるかな?って思っていましたが、ある意味新潟は嫌らしい相手でした(←褒め言葉です)

2012年4月9日月曜日

4/7 Jリーグ第5節 VS大宮アルディージャ @NACK5スタジアム


■大宮アルディージャ 0 - 3 セレッソ大阪
大宮アルディージャ:なし
セレッソ大阪:清武PK(53') キム ボギョン(55') キム ボギョン(67')

フォーメーション

■大宮アルディージャ
GK:1 北野貴之
DF:30 渡部大輔 2 菊地光将 20 金英權 22 下平匠
MF:6 青木拓矢 5 カルリーニョス 13 渡邉大剛 9 曺 永哲 16 金久保順
FW:10 ラファエル
SUB:21 江角浩司 34 片岡洋介 4 深谷友基 23 金澤慎 7 上田康太 27 市川雅彦 32 長谷川悠
交代:渡部→上田(57') 金久保→長谷川(77')
警告:下平(9') 渡部(52')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 20 高橋大輔
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣 10 ブランキーニョ
FW:9 ケンペス
SUB:1 松井謙弥 23 山下達也 5 舩津徹也 13 柿谷曜一朗 25 黒木聖仁 11 播戸竜二 19 永井龍
交代:ブランキーニョ→柿谷(70') ケンペス→播戸(82') 清武→永井(84')
警告:キム ボギョン(58') 高橋(60')

連敗は避けたいセレッソは藤本がサスペンションから復帰し、丸橋が離脱中の左SBには黒木に代わり高橋大輔が入る。
高橋大輔は顔面骨折した去年7月のホーム清水戦以来、そしてその試合でもそうだった左SBで復帰。前節の敗戦を受け紅白戦で左SBは高橋・児玉がテストされていたらしく、復帰したものの離脱中にすっかり右SBは酒本に定着してしまいベンチ外が続いていた高橋がこのチャンスにポジションを掴んだ。
一方の大宮は、セレッソとのマネーゲームを制してサンパウロから獲得したカルリーニョスがボランチに入り、左には新潟から獲得したチョ・ヨンチョル、ワントップにはラファエルという布陣。左SBにはガンバから加入した下平も入っている。
ちなみに10年のJ1復帰以降、大宮のホームでは0-3、0-0とセレッソは勝利はおろか1ゴールもあげられていない。

■大宮のプレッシング
大宮のハイプレス
4-2-3-1の布陣を取る大宮だけど、高い位置からハイプレスをかけてくるので守備の時はほぼ4-4-2。
サイドにボールが出ると逆サイドをすててプレスにきてここからショートカウンターというのが大宮の狙いの様子。
大宮攻撃時の動き
ショートカウンターができない時はカルリーニョスから両サイドへのロングパスやサイドチェンジが中心なんだけど、サイドからは人数をかけて崩すわけでもなくチョ・ヨンチョルの個人技のみでそれも酒本の奮闘によりゴールの気配は全くない。
プレスをかわされる大宮
15分ぐらいからセレッソがハイプレスをかけるFWとMFの後ろにボールを運びだし、そこに大宮のSBが喰いついてしまうので後ろに大きなスペースをつくる場面が何度か出てきだし、そうなると清武やボギョンに自由にやらせてしまう事になってしまうということで大宮のハイプレスも弱まっていった。
大宮はハイプレスからのショートカウンターぐらいしか攻撃のいとぐちはなかったのに、そのハイプレスを止めるって事なので同時に大宮からはゴールの気配を感じる事は殆ど無くなった。

■セレッソの攻撃
セレッソの攻撃
セレッソはSB・SH・ボールサイドのボランチという同サイドの3人でボールを運ぶ。
またこの日はきっと大宮のSBが前に出てくるのでそうしているのだと思うがケンペスが早めにサイドに流れるプレーも多く見られた。
今シーズンのセレッソは縦に速くなっているので、この同サイドの3人ユニットとケンペスを使って速くボールを運んで大宮のハイプレスをかいくぐっていった。
しかし、縦に速いって事は当然ボールにかける人数も少ないって事なので、セレッソの攻撃も清武やボギョンの個人技任せで単発的で決定機をつくるまでにはほとんど至らないまま0-0で前半が終了となった。

■後半
両チームとも変更なしで後半スタート。
大宮はあいかわらずでセレッソが個の力でチャンスを作るか、って状態だったけど、セットプレーの守備で渡部が清武を倒してPK。
これを清武が落ち着いてシーズン初ゴールを決め先制。
さらにその2分後に左サイドの展開からボギョンが決めて0-2に。

2点ビハインドになった大宮
流石に2点ビハインドとなったら大宮も動いてくるが、投入したのはボランチの上田。
渡辺をSBに下げて金久保を右に、カルリーニョスを前に出すんだけど、カルリーニョスはバイタルエリアで何かをするというタイプでは無い様なので何も変わらないどころか、前線は全く整理されていないのに2点ビハインドという事で前への攻撃の意識だけが高まる大宮が勝手に崩れていった。

最終の布陣
なのでセレッソのやりたい放題で、さらにキム・ボギョンのゴールで0-3とし、大宮は長谷川を入れるがなぜかサイドなので何の効果をあげる事ももなく、セレッソは柿谷・播戸に続き今シーズン初出場となる永井も投入し0-3の快勝となった。

■その他
この試合の前半は、セレッソの方が守備が安定していたし前線の個人技まかせで何とかなる可能性はあったけど、はっきり言えばどっちも上手くいっていなかった。
そんな中大宮がPKから自滅して快勝になった試合だった。

ブランキーニョはまだ日本のサッカーのスピードに慣れていない感じはあるものの、交代で入った柿谷のテクニックや、ケンペスの相変わらずのあたりの強さやクロスへの反応、ボギョンのキープ力やドリブル、など個々のプレーでは良さを感じる場面も多かったし、清武も立ち上がり前半10分頃のドリブルからボギョンへのスルーパスなど徐々にコンディションが上がってきているのを感じさせた。

そしてほぼ9ヶ月ぶりの復帰となった高橋は、序盤は相手のプレッシャーに戸惑いほとんど前にボールを運べなかったけど、時間の経過と共に安定感を取り戻した。
丸橋の様にボールを運んだり、組み立てを行ったり等といったプレーはできないけど、前半の途中からは攻撃では確実にボールを繋ぎ、守備でも逆サイドからのクロスの時はきちっと絞ったポジショニングを取る事ができていた。
序盤から大宮は左サイドからの攻撃が多かったので結果的にはかなり助かった。

■バランスとこれから
何度か書いている様に、現状では攻撃は個人任せの場面が多い。
縦に早くなってるんだから当然なんだけど、単純に今の攻撃の時ってボールの前にいる選手の数が去年までと比べると断然少なくなっている。
今のセレッソのやり方は途中でも書いた様に、同サイドのSB、ボランチ、SH、+FWで縦に早くボールを運び、ポジションチェンジを行うのはアタッキングサードの場面だけになっている。
後ろの形を崩さないんだからボールを奪われても守備陣形を素早く作る事が出来る。なので守備は安定している=バランスが取れている。
けど、こちらが陣形を崩さないってことは、原則相手も陣形を崩さない(崩す必要が無い)って事なんですよね。
なので、そんな中相手を崩していくには、結局はその相手の守備組織に対して清武やボギョンが個人で何かを起こしてってのが無いと相手の守備組織が崩れない訳です。

個人技任せというのはそういう事です。

全てを一気にというのは不可能だと思うし、まだリーグ5戦目、ナビスコを入れても6試合目だし、今は先ず後ろのバランスが崩れにくい形にしているって事で「これからだよ」って事でしょうけどね。 今の所、その方法論はあまり見えていないのでなんとかその可能性だけでも見たいなあと欲深い僕は思ったりしています。
結果が出ているからこその贅沢な話しだって事は自覚しています(笑)。

まあ、この日の大宮の様に相手が勝手に崩してくれれば、前線は流動的でしかもそれぞれにテクニックがあるから娯楽性を出せるんだけど、先週のサッカーダイジェストに書かれてた「あの娯楽性はどこへ?」ってのが、悔しいけど否定も出来ないなあと。
個人的にはその方法は仙台戦でも書いた様に後ろからずらすって方法でやって欲しいなあって思ってたりしている訳です。まあこれは個人的な好みですが(笑)。

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