2011年10月25日火曜日

10/23 Jリーグ第30節 VSジュビロ磐田 @ヤマハスタジアム

■ジュビロ磐田 0 - 4 セレッソ大阪
ジュビロ磐田:なし
セレッソ大阪:扇原(37') 倉田(49') 扇原(63') 播戸(90'+1)

フォーメーション
■ジュビロ磐田
GK:1 川口能活
DF:5 駒野友一 50 古賀正紘 33 藤田義明 20 山本脩斗
MF:22 小林裕紀 6 那須大亮 11 西紀寛 25 山崎亮平
FW:18 前田遼一 17 金園英学
SUB:21 八田直樹 13 イ ガンジン 3 岡田隆 28 船谷圭祐 23 山本康裕 8 ジウシーニョ 19 荒田智之
交代:山本(脩)→山本(康)(58') 西→ジウシーニョ(65') 金園→荒田(78')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 13 清武弘嗣 23 倉田秋
FW:15 小松塁
SUB:1 松井謙弥 4 藤本康太 32 尾亦弘友希 5 中後雅喜 7 大竹洋平 11 播戸竜二 31 杉本健勇
交代:小松→杉本(63') 清武→播戸(82') 倉田→大竹(89')

ACLショックとケガ人で厳しい状況の中アウェーでのジュビロ磐田戦。
マルチネスに続いて清武と上本がいよいよ復帰しサスペンション明けの倉田、謹慎期間を終えた扇原も戻って来た。
トレーニングでは藤本をCBの前に置いた形などもやっていたようだけどスタメンは結局いつもの形でトップには小松。
一方の磐田は加賀がサスペンションでロドリゴソウト、山田がベンチ外。なのでCBに古賀、左右のSHは西と山崎という組み合せでサブにはジウシーニョ。

■セレッソのボールポゼション
セレッソのポゼッション
ここ数試合苦労してきた相手と同じ4-4-2の磐田に対して立ち上がりからセレッソはボールを持てる。
その理由はボランチのポジショニング。
これまでも何度か書いているけど、ボールを持っている時のセレッソのボランチのポジションは他のチームと比べてかなり深い。そしてその代わりに両SBが高いポジションを取る。
ボランチが低く、SBが高いポジションを取る事で相手のMFがボランチにチェックに行くことが難しくなり相手2トップがボランチを見る事になる。ただここまではマルチネス不在の試合でも出来ていた。
で、その形でさらにマルチネスは元々左SBの丸橋がいたサイドのスペースへ流れてボールを受ける。
マルチネスが不在だった時に出来ていなかったこの形は実はセレッソにとって非常に大きい。
移動したマルチネスに対してSHの西が行くと丸橋を空けてしまう。
2トップの片方である金園が1人で行くと真ん中にスペースを与えてしまいそこでCBがボールを受けれるし、またセレッソの場合はシャドーもそこに下りてくる。
全体にずれてくるとマルチネスの左足で逆サイドの酒本まで飛ばされる。
マルチネスが得意とするこのポジショニングは「誰がチェックに行くのか」という相手に問題を突きつける。

結局磐田は低い位置のボランチにはあまりプレッシャーに行かず後ろの4-4のブロックを優先したので、セレッソは立ち上がりから後ろでボールを落ち着ける事ができた。


マルチネスを助ける上本のポジショニング
また後ろでボールを落ち着ける中で上手さを見せたのは上本のポジショニング。
マルチネスが中央でボールを受けた時は上本はサイドに開いたポジションでフリーになっている。
なのでマルチネスにプレスが来たとしても上本が預け所になり、さらにそこにもプレスが来てもそこからGKに戻すことでもう一度やり直すという選択肢ができていた。
この辺りはやっとメンバーが戻ってきたなという感じ。
あとボランチでコンビを組んでいた扇原もマルチネスが中央でボールを受けた時に時折右に開く様なポジションを取る事で地味に助けていたりもしていた。

後ろでボールを落ちつく事ができるとそこからはシャドーがポジションを崩せるし、そのシャドーとSBを使ってボールを運ぶ事ができていた。

■プレッシングの復活
セレッソのプレッシング
この日の特筆すべきもう1つは高い位置からのプレッシングが復活したこと。
攻守は連動しているので当然なんだけど、ここ最近のセレッソは後ろでボールを落ち着けることが出来ないから同時にボールを失った後の高い位置でのプレッシングが出来ていなかった。
甲府戦でも書いたけど、メンタル的な部分もあってなんだろうけど、良い時は出来ていたであろう場面でもプレッシングが出来ていなかった。
それがついにできるようになった。

そのポイントとなるプレーを見せていたのが扇原。
前線でボールを失った時に中央にいる扇原が前に出て相手ボランチを捕まえにかかっていた。
この試合に向けたトレーニングは見ていないのでわからないんだけど、多分ここは相当徹底したんじゃないかと思う。
なぜなら元々このポジションに入る選手は今までこのような動きはほとんど見せていなかったから。今まではプレッシングの時も5番(守備寄りのボランチでこの試合では扇原)の選手の役割はCBの前でのカバーリングが主で前に行くのは8番の選手(攻撃寄りのボランチでこの試合ではマルチネス)だったから。
だけどポゼッションで書いたようにマルチネスは左サイドに流れている事が多い。なのでマルチネスがボランチを押さえに行くには距離がある分時間がかかる。
なので早めにサイドに展開されてカウンターを受ける場面が増えてしまう。そうなるとカウンターを恐れて前からのプレッシングに行きにくくなる。
プレッシングができなくなったのはこういった流れがあったんだと思う。そしてマルチネス不在の時に8番に入っていた扇原がマルチネスの様に自分が元いた場所を空けてサイドに流れるといった事ができなかった事にも少しは影響してたかとも思う。
それが5番のポジションにいる扇原が相手ボランチを押さえる、その間にサイドに流れていたマルチネスが中央に戻りカバーリングポジションを取る。という形にすることにより、時間も短縮され動きがシンプルになり高い位置からのプレッシングが可能となった。

また同時にというか実はこっちの狙いが本命だったんじゃ無いかと思ってるんだけど、セレッソは左サイドから人数を攻撃を組み立てることの多いので、そこでボールを失っても人数をかけてる分速いプレッシングができる。って事でボールを失っても磐田の右SB駒野を自由にさせなかった。

先制点もこの形からで中央で小松と扇原で那須からボールを奪いショートカウンターから最後に扇原が決めた。

相手の攻撃を遅らせる
ちなみに左サイドでプレッシングができずに簡単に逆に展開された場合でも扇原がそこにチェックに行くことで相手の攻撃を遅らせ、プレッシングではなく陣形を整える時間(マルチネスが中央に戻り両SBとシャドーが下がる時間)を作ることができていた。

ブロックを作って守るセレッソ
そして相手の攻撃を遅らせてしまえばセレッソはきっちりブロックを作って守る。
落ちている場面で時折あやふやなポジショニングになってたりもしたけど相手の攻撃が遅くなれば人数をかけてしっかり守っていた。

■磐田の攻撃
磐田は攻撃が組み立てられないので前田が下がってボールを受ける
磐田はサイドアタックが攻撃の中心。
だけど上に書いたようになかなかサイドのスペースを使えず、さらにそこに駒野を絡める事が出来ない。
なので元々扇原がいた場所に前田が引いてボールを受けようとしてくるんだけど、結局攻撃は遅れさせられるし、速く攻めても前田がゴール前に間に合わないので前半は攻撃の形をあまりつくれていなかった。

58分磐田のメンバーチェンジ
後半58分にSBとSHがあまり活きていないということで左SB山本(脩)をボランチの山本(康)に代えて那須を左SBへ。
那須はボランチの選手なだけあって山本(脩)よりも中に入ったりなど動くエリアが大きい分前半よりはマシにはなったけど、後半立ち上がりに清武のパスから相手に当たってこぼれたボールを倉田が決めて2-0。
さらに左サイドの崩しから扇原が2点目を決め3-0。
終了間際には交代で入った大竹のドリブルからのこぼれ球を播戸が決めて4-0と完勝となった。

■その他
快勝の要因はもちろん、ACLの敗戦以来出来ていなかった、「ボランチでボールを落ち着ける」「高い位置からのプレッシング」のどちらもが出来た事。
途中でも書いたようにサッカーは攻守が連動しているのでどっちかだけができるって事は無いんだけど、どっちも出来た事で守備も安定したし攻撃にも変化を付ける事が出来た。
まあやっとセレッソのサッカーが見れた。
例の事件で2試合の謹慎あけで2点取った扇原もマルチネスも清武も戻ってきたし。


あと、本文中にも書いたけど5番のポジションの選手の使い方を代えた事は結構重要なのではないかと。
※時々書いている5番とか8番ってのはポジションの事です。
5番は守備寄りのボランチ、8番は攻撃寄りのボランチ、ブラジル人のクルピが指揮してるチームなので当然といえば当然なんですが、このブラジル流が割と当てはまるので。

またここ最近少し苦労している磐田だけど、ホントにクロスのみって感じだった。
せっかく前田がいるのでもうちょっと上手く使えば良いのにと思いました。

2011年10月16日日曜日

10/15 Jリーグ第29節 VSヴァンフォーレ甲府 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 0 - 4 ヴァンフォーレ甲府
セレッソ大阪:なし
ヴァンフォーレ甲府:パウリーニョ(2') ハーフナー マイク(28') ハーフナー マイク(63') 犬塚(90'+2)

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:5 中後雅喜 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス
FW:15 小松塁 31 杉本健勇
SUB:1 松井謙弥 22 上本大海 32 尾亦弘友希 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
 19 永井龍
交代:小松→播戸(33') 杉本→永井(33') 大竹→村田(71')

■ヴァンフォーレ甲府
GK:21 荒谷弘樹
DF:25 市川大祐 17 津田琢磨 3 冨田大介 6 吉田豊
MF:4 山本英臣 27 伊東輝悦 28 井澤惇 10 パウリーニョ
FW:20 片桐淳至 14 ハーフナー マイク
SUB:1 荻晃太 2 小林久晃 8 養父雄仁 15 内田智也 29 犬塚友輔 18 柏好文 24 堀米勇輝
交代:片桐→内田(73') 津田→小林(81') 伊東→犬塚(86')

代表ウィークが終わりリーグが再開。
安定しない戦いが続いていた今シーズン、相次ぐけが人もありACLの敗退以降は完全にリズムが狂ってしまったが何とか立て直したい所。
セレッソは天皇杯で復帰したマルチネスがリーグでも久々のスタメン出場となったものの清武は間に合わず、またここ最近は孤軍奮闘していた倉田もサスペンションで出場停止の為、小松と杉本の2トップに2列目は大竹とファビオロペスという布陣。
一方ここ数試合調子を上げてきた甲府は足首のケガの報道もあったが、代表帰りのハーフナーがスタメン。

■甲府の守備
甲府の守備
フォーメーションでは4-2-3-1にした甲府だけど、守備の時は4-4-2になる。
もうコピペでいいんじゃないかってぐらいまあここしばらくずっと相手は同じ形の2ライン+2トップでボランチっていうあれ。
実は甲府は前回アウェーでの対戦時も4-4-2で守ってきたけど、形が同じってだけでやり方は全く違う。監督も代わってるし前回はハーフナーも出場停止だったって事もあるんだろうけど、前回はリトリートで4-4のブロックを低い位置で作って守っていたが、今回はラインの設定が前回よりもかなり高く2トップがボランチを捕まえるタイミングもかなり速くなっていた。
また4-4のラインの間にボールが入った時の挟み込み、ラインの前へのプレシャーもかなり速く、降格圏にいながらここ3試合を2勝1敗と結果を残している好調さの要因も感じさせた。

■セレッソの攻撃
セレッソの攻撃
一方ACL以降完全にリズムが狂っているセレッソは甲府の守備を崩す為に図のように動く。
が、この日の2トップが全くボールを引き出す動きをしないのでなかなか4-4の間までボールを運べない。
2トップが役に立っていないいないセレッソ
2トップがボールを引き出す動きをしないのでファビオロペスが中に入って受けようとする。
そうなればSBが上がるスペースが出来るのでそこから崩そうという意図が見られだすんだけど、そこにも2トップの1枚がボールを受けに行ってあげないし、甲府の寄せが速いのでサイドで2対1にされてボールを失う場面が頻繁に出てきてしまう。

■甲府のカウンター
甲府の攻撃の動き方
ボールを奪った甲府が狙うのはSBの後ろでCBの横のスペース。
左サイドはパウリーニョがそのまま縦へ、右は片桐が中央から流れて片桐がいた場所には右サイドから井澤が入ってくる。

甲府が支配する
組み立てられていない、セット出来ていない状態でボールを奪われてこのサイドのスペースを使われてカウンターを受けるので簡単に決定機を作られる。
このカウンターで開始直後にパウリーニョ、28分に再びパウリーニョに走られて最後はハーフナーに合わされて0-2。
そもそもそこに持って行かれる形が最悪だからなんだけど、パウリーニョのスピードとタイミングに対応できていなかった。
さらにカウンターを防いだとしてもボールを持ってる時にボールを引き出せない2トップは守備でもなぜか2枚とも前に残っちゃってほぼ何もしないのでボールも回され放題で引いて守るしか無いというほぼ何も出来ていない状況。

■試合開始?
なので前半33分にしてクルピが動く
下げたのは攻撃にも守備にも全く何の役にも立っていなかったので2トップ。
小松と杉本はボールを引き出せないし、運べない、だから組み立てられないという2人少ないのも同じ状態だったので前半終了までも待てなかったって事なんだろう。播戸と永井に入れ替える。

交代で入った播戸がボールを引き出す
入って流石のプレーを見せたのは播戸。
2トップの場合、いつもと違うのは2トップの下のスペース。
小松と杉本はココを全く使えてなかったが播戸は前で張っているだけでなく引いてきてボールを受ける。
なのでセレッソはボールを運べるようになり前半33分にしてやっとサッカーがはじまる。

ただ、これでやっとサッカーになりだしたってだけで、甲府の4-4+2トップの守備はきっちりしているのでセレッソが甲府を圧倒するほど良くなったわけではない。ここ数試合と同じようにあいかわらず前からのプレッシングもできていないし。

しかし前に運べるようにはなったわけで、後半に入ると相手を押し込める事ができるような場面も出てくる。
右サイドの酒本からのチャンスが多かったので甲府もそこを押さえる為にパウリーニョと片桐を入れ替えたりして対応していたのだけどそれでも両SBが高い位置を取るセレッソのやりたい形がやっと見れるようになってきていた。
しかしここに落とし穴があった。
相手を押し込んで攻め込んでいたボールを奪われハーフナーに出てきたボールを茂庭がムリをして飛び込んで奪いにかかったとこをを入れ替わられてしまい独走。
ハーフナーとパウリーニョ対藤本という2対1はそのままハーフナーに決められて0-3にされてしまった。

この時点で既に0-2だったし、やっと攻めれるようになってきた、やっとセレッソのサッカーを少しだけでも見せれるようになってきた所だったのでムリをしてでも抑えたかったという気持ちはわかるんだけどね…
最後に途中出場の犬塚にも決められたが、結果的にはこの3失点目で試合は終わってしまった。

■前プレができない
前からプレッシングに行けないセレッソ
ミス絡みでボールを失ったときには仕方ないんだけど、そうでないときにも特にACL以降は前からプレスに行けなくなってしまった。
以前の「守備について」で書いたようにボールを持っている時に狙い通りの形に出来ていない事が影響しているんだけど、特にACL以降はプレスにいける場面でも行くことができなくなってしまった。
前ではめ込んでしまえる状況なんだけどSBは自分の後ろが気になって下がってしまう。なのでボランチも前に行けない。
そうなるとボランチの前で相手にスペースを与えてしまう。2列目が戻ってきたとしてもその2列目の前はフリーにしている。
だから相手にボールを回される、そうなるとセレッソのブロックも下げざるを得なくなる。
良い時は前プレとブロックを下げることを状況によって使い分けていたのに、今はブロックを下げる一辺倒になってしまっている。
メンタル的な部分が大きいのだろうけど…

■その他
という事でこの試合はここ最近見たことが無いぐらいのヒドい試合だった。
また、やっぱり前半立ち上がりの守備が安定していなかったんだけど、この試合に限って言えば本文中にも書いたように2トップの出来による所が非常に大きかった。
それを矢面に立って受けることになってしまったCB、SB、ボランチはちょっとかわいそうなぐらい。
あれだけ何もしてくれないと2トップの悪いところばかりが出てしまう。
CKの時にゾーンの外でマイクに杉本をマンツーでぶつけていた様に、狙いは甲府の高さに対抗しての人選だったかとは思うが、完全に失敗だった。

次は清武が戻ってきそうだし、ゴール以外でも今きちんとサッカーができているFWは播戸だけなので、播戸を1トップに置いた3シャドーの形できちっとやるべきこと、できることを徹底するしか無いんじゃないかな。

2011年10月13日木曜日

10/12 天皇杯 2回戦 VS北海道教育大学岩見沢校 @キンチョウスタジアム


■セレッソ大阪 6 - 0 北海道教育大学岩見沢校
セレッソ大阪:オウンゴール(24') ファビオ ロペス(30') 杉本(71') ファビオ ロペス(78') 小松(81') 大竹(86')
北海道教育大学岩見沢校:なし

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:1 松井謙弥
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:5 中後雅喜 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 23 倉田秋 26 村田和哉
FW:15 小松塁
SUB:21 キム ジンヒョン 22 上本大海 32 尾亦弘友希 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 11 播戸竜二 31 杉本健勇
交代:倉田→大竹(HT46') マルチネス→黒木(65') 村田→杉本(70')

■北海道教育大学岩見沢校
GK:1 岩田健太郎
DF:3 廣瀬拓哉 11 鈴木雄太
MF:8 藤間俊弥 14 船場俊介 21 伊藤巧貴 22 上原拓郎 27 阿部大翔 29 竹内清弥
FW:9 打田圭祐 10 大西洋平
SUB:17 橋本周平 2 福田圭二郎 28 葛西大 4 河﨑敬 26 笹原隆平 13 山吹遼 15 大地優貴
交代:竹内→葛西(82') 内田→河﨑(90+2')

天皇杯の緒戦は2回戦、相手は大体大をPKで下した北海道教育大学岩見沢校。
1回戦は見ていないのでどんなサッカーをするのかは全く知らない。
大宮はやらかしたけど大学生相手なので、ここ数試合の悪い流れを断ち切る事ができる試合をしたいところ。
メンバーはマルチネス復帰してそのとなりは中後、播戸を入れた2トップと村田を2列目に入れた1トップ3シャドーをトレーニングで試していたがスタメンは村田をいれてきた。

■前半
マッチアップ
北教大岩見沢はキレイな4-4-2。立ち上がりは2トップがセレッソのCBに行ってしまいスペースや間へ逃げるマルチネスを空けてしまいセレッソが前線に簡単にボールを運ばれてしまっていたが、丸橋からのバックパスを松井が処理をミスし決定的なチャンスを迎えてからはペースを握り出す。
北教大岩見沢の守備1
変わった点はまず2トップ。
セレッソがビルドアップを開始する時は2トップはCBを捨ててボランチに行く。そこでビルドアップを制限して4-4のブロックを崩されないようにする。
北教大岩見沢の守備2
ただとはいってもボールは運ばれる。
そうなるとMFがDFラインとの間のスペースをきっちり埋めてバイタルエリアを消しにかかる。
まあMFの4人はかなりオーバーペース気味なんだけど、アマチュアならではというかそんな事は気にしない(笑)
なのでスピードは速いけどプレーが遅い小松はかなり苦労して引っ掛けられる事も多く、セレッソが望むような形は作れない。
そしてよく考えてきたなと思わせるのは、その時に2トップは完全に押しこまれない限りは2枚とも前線に残っていた事。
なのでSBの1枚が気になって少し低い位置を取らされてしまっていた。

北教大岩見沢の攻撃
北教大岩見沢の攻撃の形はいたってシンプル。
ボールを奪えば前に残ってる2トップに早いタイミングで出す。
で、出す時の形は2パターンあって、押しこまれ気味の時はサイドのスペースに2トップの1枚を走らせてSHがフォローする。比較的高い位置で引っ掛ける事ができれば中央のFWに出してワンタッチでポストプレーをさせる。
1対1になれば厳しいだろうという計算からなんだろうけど、この時は決してキープしないでホントに簡単に叩く。
その為にMFはサポートに入らないといけないので守備にも攻撃にもかなり大変なんだけど、やっぱりそこまアマチュアの特権ということでオーバーペースでも気にしない(笑)

北教大岩見沢 の前プレ
前半にGKのミスを含めて2失点してしまったが、北教大岩見沢はキレイな4-4-2のブロックとカウンターで最後の場面までは厳しいものの決定機の手前ぐらいまではできているので気持ちよくプレーはできていたんだと思う。
その証拠にチャンスと見るや前プレまで見せる事もあった。

■後半
後半のマッチアップ
後半は2-0という事もありリーグで次節サスペンションの倉田を休ませて大竹を投入。
セレッソとしては前半は全く狙いの形に出来ていなかったので得点もそうだけどそれよりもしっかりとした形を作りたい所。

がしかし、前半飛ばしていた中盤がもうセレッソのパス回しについてこれなくなり、守備と攻撃のサポートに入れなくなってしまう。
ボランチが空く
なのでマルチネスが空いているところに動いてボールを受ける場面が増える。
特に一旦シャドーへ出たボールがマルチネスに戻ってきた時はもうプレッシャーをかけれなくなっていた。
ここでポイントができると相手もカウンターができなくなるので後ろが2対2になっても大丈夫、って事で両SBが上がる事ができるようになる。

その後、久々の試合となったマルチネスを黒木、さらに村田を杉本に代え2トップになると北教大岩見沢は中盤で足をつらせる選手も出てき始めその後はゴールラッシュ

結局は6-0で終了となった。

■その他
スコアは完勝ながら特に前半の内容はかなり寂しものだった。
個々の差があったので失点してしまっていたものの北教大岩見沢は仙台や浦和が取ってきた様な形をきっちりこなせていたし、攻撃も個々の差を走る距離でカバーしていた。
そしてそれを崩しきる事ができていなかった。
アマチュア相手の難しさということもあるんだけど、寂しい内容だった。
しっかりボールを動かせばなんという事もないんだけどね。

久々の試合となったマルチネス。
プレーのキレはさすがにまだまだだったけど、ボールを受ける事についてはサスガだなと思わせた。
で、感じたのはマルチネスがいるなら扇原はCBで使いたい。
ボランチとCBでビルドアップの起点になれればかなり楽になれるんだけど…

後は相変わらず前プレはできないままなので、それができるようになりたいなあと。
できない理由は守備についてでも書いたけどボールを持ってる時にあるんだけどね。

2011年10月8日土曜日

10/5 ヤマザキナビスコカップ Quarterfinal VS浦和レッズ @長居スタジアム


■セレッソ大阪 1 - 2 浦和レッズ
セレッソ大阪:ファビオ ロペス(73')
浦和レッズ:オウンゴール(9') デスポトビッチ(83')

フォーメーション

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:2 扇原貴宏 5 中後雅喜 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 23 倉田秋
FW:15 小松塁
SUB:1 松井謙弥 22 上本大海 32 尾亦弘友希 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二 31 杉本健勇
交代:大竹→村田(HT46') 扇原→播戸(61') 中後→黒木(68')

■浦和レッズ
GK:18 加藤順大
DF:3 宇賀神友弥 26 濱田水輝 17 永田充 12 野田紘史
MF:13 鈴木啓太 8 柏木陽介 7 梅崎司 22 山田直樹
FW:15 エスクデロ セルヒオ 31 デスポトビッチ
SUB:1 山岸範宏 28 岡本拓也 6 山田暢久 27 小島秀仁 23 青山準 16 高崎寛之 21 原一樹
交代:鈴木→原(78') デスポトビッチ→高崎(84') 山田→青山(90'+2)

変則開催の為ACL組は一発勝負の準決勝から登場となったナビスコカップ。つまりセレッソにとって3試合に勝てば優勝できる大会になっている。相手の浦和レッズとはシーズン3度目の対戦となる。
セレッソは清武・キムボギョン・マルチネス・上本を欠く中いつもの4-2-3-1で、小松が久しぶりに先発復帰しシャドーには初先発となる大竹。前の試合で散々な出来だった山口はベンチ外となった。
一方の浦和は8月と同じ4-4-2。こちらは原口が代表で不在とけが人の関係で、SBは右が宇賀神が右が野田、中盤の右に久しぶりに見る梅崎と左に山田、FWにエスクデロが入る

■浦和のセレッソ対策
ボランチへのプレス
浦和の狙い所はやっぱりセレッソのボランチ。まあ全北、仙台とボランチを狙って結果をだしているんだから浦和がそこを変える必要は無い。
という事で浦和はデスポトビッチとマルシオの2トップは先ずハーフウェー辺りまで引いてそこからボランチへの守備を開始。という事なんだけど浦和は8月の対戦の時も狙い所は代わっていない、というよりも同じ事をやっている。
じゃあ何が違ってたのかと言うと、1つはボランチと最終ラインの高さ。
8月の時は引いたり出たりする倉田と清武に引っ張られてボランチが下がってしまいCBの前に張り付いただけの状態になってしまっていたのだけどこの日は高い位置を取れていた。
じゃあなぜ高い位置を取れていたのかと言えば2トップとSHの守備が機能していたから。
2トップの守備意識が前回に比べて遥かに高いので戻りが早い。そしてそこからボランチを捕まえにいくと同時にSHはセレッソのSBを捕まえる。と同時にボランチと最終ラインはプッシュアップしてシャドーのスペースを消しにかかってきた。

スペースを使えないセレッソ
そしてこの日のセレッソ(というよりも全北戦以降のセレッソ)はそれが全くかわせない。
例えば図の様に両SBは既に少し高目に位置を取っているんだからその後ろにスペースは既にある訳で、そこにボランチが流れたりやCBが開いたりしながらSBをさらに押し出げてボランチの1枚がが真ん中に入るとかのフリーで受けれるための動きを後ろですれば良いんだけどそれが全く無い。
ここで1つかわせると、相手のボランチを下げたりできるんだけど仙台戦同様このプレスをまともに受けてしまう。
なのでもこの時点ではうシャドーが降りて来るも何もできない。

中後は基本的にCBの前でアンカー気味にポジションを取っている。
このポジションを取るようになったのはアウェーの浦和戦の終盤で中後をアンカーに置いてその前にマルチネスとボギョンを並べる形にしてからなんだけど、マルチネスはサイドに開いたりCBの隣に並んだりフリーで受ける為の動きを頻繁に行うのでマルチネスが隣にいるときはこのポジション取りが非常に効く。
ただ隣にいる扇原も同じ様な位置取りをしている。
結果、自分たちで勝手に狭い所に入り込んでしまうというもう訳のわからない状態。
って事で前半9分にボランチで奪われたボールから茂庭のオウンゴールで失点してしまう。

■押し込まれるセレッソ
押し込まれているセレッソ
なので前半のセレッソは基本的に押し込まれている。
ボランチからボールを前に運べないんだから前からプレッシングも何もできないし、ボランチはCBの前から動けないし、浦和の選手は広がって攻撃を行うからもう中盤でプレッシャーも難しいぐらいの状態。

ファビオロペスに出た時のみ
そうは言っても時々ぐらいはセレッソもボールを運べる。ただそれはポジション的に比較的浮きやすいファビオロペスにボールが入った時のみでそのファビオロペスも1人でガンガン出来るタイプでは無いのであくまで時々。

大竹の動き
またついに初先発となったもののHTで交代となってしまった大竹。
過去の出場時にも同じ事を書いたと思うけど、大竹はまだセレッソの距離をつかめていないなと。
例えば図の様に酒本にパスを出した後にパス&ゴーで前に出て行く。
一般的には基本的なパス&ゴーで良いんだけど、セレッソの場合その時に倉田とファビオロペスは近づいて来ていて、そこでボールを動かしたい。でも大竹は行っちゃうのでここでのボール回しにほとんど加われない。
前半はシャドーのボールタッチがかなり少なかったのだけど、大竹がその中でもさらに少なかったのはそういう所に原因があるのではないかと。


■後半
後半開始時のセレッソ
前半はまるで良いところが無かったセレッソは後半に大竹に代えて村田を投入。
スピードあるサイドアタッカーというはっきりとした特徴のある選手なのでサイドに開き気味に置いてそこから縦・中と狙わせるも最大の問題点はボランチなので全体的にはほとんど改善されていない。
最初に帰るべきは扇原かなと思ってたのでちょっと意外だったが、ブロックからのカウンターが狙えるかもという事もあったのかもしれない。

倉田のボランチ
なので、61分についに扇原を下げて播戸を投入。これでセレッソがボールを運べる様になる。
これは2トップにした事が要因ではなくって倉田がボランチに入ったから。
ボランチに入った倉田が前後左右斜めの空いているスペースに出て行ってでボールを受けるのでボランチで基点が出来る。
まあ前半飛ばし気味に入った浦和の足が止まりはじめて来たからってのもあるんでしょうが、こうなると相手のバランスを崩せる。
あと特筆すべきは播戸が前に張りっぱなしではなくって引いて来て組み立てにも参加してたって事。
これでいつもの2トップのとにかく前へって感じではなく相手のバランスを崩して攻めるという感じになっていた。
その後動いてくれる倉田の横ではまずまずのプレーを見せていた中後だけどイエローを受けたという事もあり黒木に交代。黒木は中後よりも動いてプレーするのでさらにリズムがよくなる。
そして73分に播戸からのパスで抜け出たファビオロペスが冷静に飛び込んで来るGKを少し浮かせてかわすシュートで同点となる。(この辺りの技術と冷静さがブラジル人っぽい)

ただ倉田・黒木が前半とはまるっきり逆の動いてプレーする事でリズムを作ってたんだけど、その分スペースもあけてしまっていた。
なので小松が播戸へ出した中途半端な横パスをカットされてのカウンターからボールを一気にサイドのスペースに運ばれてしまい梅崎がクロス。それをナビスコでのみ点を取ってるデスポトビッチに頭であわされ失点。

その後なんどかチャンスを作るもののことごとく決められず1-2の敗戦となった。

■その他
この日はヒドい内容だった。
クルピも試合後に言っていたがメンバーが欠けているしACLのショックを引きずっているのかも知れない。
ただ場所的には間違いなくボランチで潰されている。
そこからボールを前に運べない。
ちなみにこの日のボランチだった扇原と中後。2月のキャンプの時のログを見たら「扇原君は後ろで捌こうとしていたが、あのプレーなら身体の強さがないと。それかもっと動いて引き出すかのどっちかが必要」「中後はボールを受けるためのポジショニングに少し改善の余地はあるものの・・・」ってどちらの選手もボールの受け方が気になってたんですよね。で、まだそのまま。
中後はCBの前でのプレーで少し改善はされてたんだけど、それもマルチネスが横にいるからだけだったって事でした。
なので、試合後にフォロワーさんともやり取りをしたんですが、マルチネスが戻ってこれないなら倉田をボランチに置くのが現状としては一番では無いかと。
倉田をシャドーで使えないのは勿体ないのですが、そこにボールが入らないんだからそうも言ってられないと思っています。

後、JsGoalのインタビューで倉田が選んだ11人は、倉田と清武をボランチにして「ここでがっつりボールを回すんですよ!絶対に獲られないようにしたいので。キヨは結構後ろからゲームを作ったり、ボールを触るのが好きやし、身体もヘディングも強い。ここでヘディングで勝って、ここら辺(中盤)でつないでいきたい」って言ってるんですが、実際やっている本人達もそう思っているんだ(笑)って

■試合後の騒動について
書こうかどうか迷ったんですが、後々この試合の後だったんだってのがわかる様に。

ブーイングが響いた試合終了後の挨拶が終わり中央から選手が引き返そうとしている中で・・・
最初に黄色い何かが飛んで来た所、それが茂庭の足下に落ちた所、茂庭が飛んで来たであろう方向に向かって何かを言っていた所、ファビオロペスが両手を広げて何か言っている所、ジンヒョンが地面に叩き付けた所、そして扇原がそれを拾って投げた所、スーツの男性の近くに飛んでいってスーツの男性が激怒している所、茂庭が扇原を怒りながら呼び戻した所、興奮する扇原の胸ぐらをつかんで引き寄せた所、扇原の頭をつかんで頭を下げさせた所、一連の全てがあまりに衝撃的で、イヤな気持ちになってしまうものだった。
もう2度とこういう事は起こって欲しく無い。
ペットボトルの持ち込み云々よりも、こういうのはもう2度と見たく無い。

今日、TLで扇原が坊主頭にしていたって事を知った。ガッツリ坊主の写真もみた。
原因はどうあれ扇原は絶対にやってはいけない事をやった。なのでその責任をとる為にきっちり処分を受けて反省してもどってきたら良いんじゃないかな。

2011年10月5日水曜日

2011シーズンの守備について


今シーズンはセレッソの守備が安定していない理由を探ってみる。

■数字から見る
昨シーズン:34試合 58得点/32失点 17勝/10分/7敗
今シーズン:28試合 54得点/41失点 9勝/9分/10敗(28節終了時点)

平均得点/失点は
昨シーズン:平均得点1.71/失点0.94
今シーズン:平均得点1.93/失点1.43
また無失点試合はまだ6試合少ないとはいえ昨シーズンの14に対して今シーズンは7とかなり減っている。
得点は上がってるけど失点は確かに増えている。

また少し興味深かったのは1得点の試合についてで
90分間で1得点だった試合は
昨シーズン:7試合 3勝/4分/0敗
今シーズン:11試合 0勝/5分/6敗
対照的な結果になっている
2点取った時には負けてる事もあるんだけど、1得点で0敗ってのはちょっとスゴい。

数字でみても確かに失点が増えているというか守りきれていない試合が増えている様な感じになっている。
しかし数字からは本質的な部分はほとんどわかりません。
これだけ書いておいてなんですが、これでは「ホントに増えてるね」ってことしかわからないです(笑)

■攻守はつながっている
今シーズン、失点が多い理由、守りきれない理由はボールを持っている時にあるんじゃないかと考えています。
サッカーは野球やアメリカンフットボールなんかと違って攻守がつながっているスポーツですからね。
ボールを持っている時に何が出来ているか、相手はどうしているか、その辺りがポイントではないかと。


■セレッソの4-2-3-1
最初にセレッソはどうしたいんだって事から。(わかってるよって方は飛ばしてください)
セレッソの基本フォーメーションは4-2-3-1。だけど一般的によく見られるの4-2-3-1とは全く違う。
一般的な4-2-3-1
まあ一般論でしかないのでもちろんそのチームやそこに入る選手によって異なるんだけど、4-2-3-1の2列目の両サイドのポジションは大きく開く事が多い。開く事で相手を広げる事ができ、中央にスペースが出来やすい。なのでトップ下がプレーしやすくなる。そしてそのSHの後ろにSBもいるので2人のサイドプレーヤーでサイドアタックもしやすい。一般的にはこんな感じでしょうか。

セレッソの4-2-3-1
そしてセレッソの4-2-3-1。上の図はセレッソが上手くいっているときの形ですが、こうやってみたらホントは4-2-3-1じゃない。なので当然個々のポジションが持つ役割も異なって来る訳です。

一番異なっているのはSB。
セレッソのSBはボールを持ってる時に両方同時に上がる。
まずここで一般的な4バックの鉄則は破っている訳なんですが、それは彼らが他のSBと違う役割を持っているから。
セレッソのSBに求められているのは相手を広げる事。
ボールを持っている時は一般的な4-2-3-1でのSHの役割がSBに与えられている。
なのでSBは絶対に上がらなければいけなくなっている。

SBがSHの役割をする事で恩恵を受けているのがシャドー。
セレッソの2列目がSHやトップ下じゃなくシャドーと呼ばれているのは、SHが存在しないから、いわば3人全員が普通の4-2-3-1でいうトップ下だから。
なのでシャドーの3人は自由に動き回る。3人が平気で同サイドに集まるし左も右もぐちゃぐちゃになりカオスなポジションングを取る。
なのでこの3シャドーには、清武、倉田、ボギョン、香川、乾、家長と自由に動いて持ち味を出せる選手、近い距離でプレーできる選手を置いている。(ファビオロペスも大竹もそれが出来そうな選手)

で、ここでポイントなのはカオスなポジショニング。
(このカオスなポジショニングにボランチやCBも絡んでいるのですがとりあえずは割愛)

■カオスなポジショニングの恩恵
守備のポジショニング
カオスなポジショニングによって作られる状況
一般的に取りたいポジショニング(上図)に対してセレッソのカオスなポジショニングでは例えば下図のような状況を作る。
本来上図の様に守りたいんだけど、シャドーを中心にはセレッソが流動的でカオスなポジショニングを取るので相手は意図したようなゾーンで守れていない(ブロックを作れていない)状態になってしまう。
この状況は相手を崩しにかかっている時に起こる形なんだけど、例えばもしここでシャドーがボールを失ったとしても、相手は適切な場所に適切な選手を置けていない状態でボールをも持つ事になってしまっている。

ここで相手が取れる方法は2つ。

1つは何よりも先ず適切な場所に適切な選手がいる状態に持っていく方法。
しかしセレッソはボールを奪えそうだと判断すれば、ボールを失った瞬間に積極的に前からプレッシングをかける。もちろん前からのプレッシングで全てボールを奪える訳ではないのでダメだと判断すれば全体が下がるんだけど、この前からのプレッシングで適切な場所に適切な選手がいる状態を作る事を遅らせる事が出来る。
時間がかかって守る形をつくってしまえば失点のリスクは減らすことができる。

もう1つは前線のスペースにボールを出す方法。
セレッソは攻撃で幅を作る為に両SBが同時に上がっているので最終ラインはCBの2人だけになっている。
ってことはそこにボールを出して他の選手が上がって来るまでキープできればチャンスはつくれる。
ただここで効いてくるのが相手が適切な場所に適切な選手を置けていない状態になっているという事。
なので、前線のスペースで味方が上がって来るには通常以上の時間がかかってしまう。
なのでセレッソは茂庭と上本というスピードがあり対人に強いCBで潰してしまう。

という方法で昨シーズンのセレッソは特殊な形で攻撃的と言われるやり方ながら同時に失点数2位という結果を残していた。

■なぜ失点が増えたのか
ポジションを崩さない
失点が増えた理由はこのカオスなポジショニングで相手の形を崩せていないからという点が最も大きいのではないかと思っています。まあそこを相手が研究してきたという事なんでしょう。
相手の形が崩れていないって事は相手は適正なポジションに適正な選手を配置出来ているという事。
そして前線にだしてもそのサポートに入りやすいという事。
なのでカウンターのピンチが大きなものになりやすい。
流石の茂庭と上本(藤本)も相手が選択肢を多く持った状態で1対1の状況を作られてしまえば止めきれない場面も増えてしまう。

相手は陣形を崩されない為に前からプレッシングに来る(これは形を変える広島に対してセレッソが取っている方法でもあります)、ブロックを出来る限り維持しようとする。
今シーズンはここを意識されている感がかなりあります。
今シーズンの失点についてはこんな感じかと。

■その他
ここまで書いたことを強引にまとめると、今シーズン失点が増えている原因は、「サッカーは攻守がつながっているから」で「ボールを持っている時に理想の状況を作ることが出来ていない事が多い」から。
◯◯がいなくなったからってすると、そうかも知れないしそうでないかも知れないので、それよりも少し前のfoorballistaでリージョが言っていた模様替えの話しがわかりやすいんじゃないかと。

あとちょっと話しはそれてしまいますが・・・
一応そういう状況に対して昨シーズンに比べセレッソが早めに全体のブロックを下げて守る、中後をCBの前に置く、という方法で対処している部分もあるのだけど、それを中心に考えるなら例えばSBの人選は正しいのか?という話しになってきます。
ただSBをSHではなく一般的なSBにしてしまうとその前にSHを置く必要性が増えてしまい、そうなれば3シャドー自体が使えなくなる。
シャドーの選手は技術も走力もある選手を置いているのではカウンターも上手くブロックを下げてカウンターという形が出来ない事もないですが、その全体のブロックを下げて守るという方法はあくまで応急処置でセレッソの本筋にする事は難しい。

なので完全に個人の意見ですが、今までから積み上げてここからさらに上に行くには、進化させるには相手を形を崩すという部分に焦点を当てて行く方が良いのではないかと思っています。
折角ここまでこの形で進化させて来た訳なんで勿体ないなあと。
Jリーグでもトップクラスの面白いサッカーをしてるので、軸足はずらすなよって思う訳です。

2011年10月3日月曜日

10/2 Jリーグ第28節 VSベガルタ仙台 @ユアテックスタジアム仙台


■ベガルタ仙台 2 - 1 セレッソ大阪
ベガルタ仙台:渡辺(21') 菅井(40')
セレッソ大阪:小松(87')

フォーメーション
■ベガルタ仙台
GK:16 林卓人
DF:25 菅井直樹 5 曺 秉局 3 渡辺広大 27 朴 柱成
MF:17 富田晋伍 6 角田誠 11 関口訓充 10 梁 勇基
FW:30 柳沢敦 24 赤嶺真吾
SUB:1 桜井繁 23 田村直也 14 高橋義希 8 松下年宏 18 ディエゴ 15 太田吉彰 13 中島裕希
交代:柳沢→太田(65') 梁→ディエゴ(82') 関口→松下(89')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸
MF:2 扇原貴宏 5 中後雅喜 6 山口螢 9 ファビオ ロペス 23 倉田秋
FW:11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 32 尾亦弘友希 33 高橋祐太郎 7 大竹洋平 25 黒木聖仁 15 小松塁
31 杉本健勇
交代:山口→大竹(HT46') 播戸→小松(HT46') ファビオ ロペス→杉本(69')

ACL後初の公式戦はアウェーでの仙台戦。
仙台はクルピ就任後のセレッソを唯一全年知っているチームなのでどう進んできたのかも知っている。なのでセレッソの消し方も上手い。
セレッソはボギョン・清武・マルチネス・高橋大輔・上本とレギュラー5人をケガで欠く中、丸橋がスタメン復帰、ボランチに中後と扇原、シャドーに山口というメンバー構成。
一方の仙台は関口が復帰しサスペンションの鎌田に代わって渡辺という構成。

■仙台のセレッソ対策
仙台のブロック
仙台は一旦自陣に戻って4-4-2でブロックを作る。
仙台は2トップも守備に熱心なのでラインの間に入ってきた選手はきちんとはさみ込んで対応する
仙台ブロックの動き
またそのブロックを下げてスペースを消すのではなくセレッソが最も使いたいDFとMFの間のスペースはDFラインを上げて対応する。
仙台 ブロックを作ってからのプレス
さらに陣形を整えたあとにボランチの所でボールを持とうとすれば2トップ+MFラインから出てきてプレスをかける。
同じようにMFのラインから出てきてプレスをかけてきた山形と異なるのはそのプレスと連動してコンパクトに保った陣形のまま全体のブロックを上げてくるのでそこをはがしてボールを運ぶ事ができていなかった。

■セレッソの対応
仙台の穴
ただ仙台のプレスもそれほどバランスが良いようには見えないし実は図のようにスペースはところどころにある。
仙台のスペースを使う為には
なので例えば上図のように動けばそこから相手をずらしていく事ができるのだけど、ボランチの中後と扇原、特に扇原は精力的に動いている割にはそれほど効果がないポジショニングになっているので仙台のプレッシャーをもろに受けてしまいボールを引っ掛けられたりパスがずれたりしていた。ちなみにこの図の動きはマルチネスはよくやる。

また、シャドーに入った山口は相手DFとMFの間で受けてもそこで何もできないし、下がってきてもただ人が増えただけでそこでボールを落ち着ける事に何の役にも立っていなかった。
前半の山口はいてもいなくても変わらないレベル。

セレッソ 倉田の動き
この前半で唯一ボールを運んだり、相手をずらしたり出来ていたのは倉田
倉田がシャドーの位置から引いたりサイドに開いたり、または前線に出ていく事で相手をずらせているんだけど、そこを誰も使えていないので完全に倉田任せになってしまっていた。
仙台 カウンターの狙い場所
そんな落ち着けられない、相手を崩せていない、状態でボールを奪われるのでSBの裏のスペースは完全に穴。ACLの2ndレグにも書いたけど、相手を崩せていない状態でボールを奪われてしまえば、SBの裏のスペースへ相手はノープレッシャーに近い状態で出せる。そしてそこにFWとSHなど人数も絡んでいける。そうなれば相手が選択肢が多い状態で1対1の状況を迎えるわけで、その状態で茂庭に去年の安定感などと言うのは全く酷。
なのでこの試合でも相手にサイドを使われる事が増えてしまっていた。

■ゲームの流れ
で、ゲームが動いたのはセットプレー
相手にサイドを使われると当然ながら相手にCKを多く与えてしまうことになる。
仙台の攻撃はトップが守備にも積極的に関わってるからなのか、流れの中ではそれほどの決定機は作られない。だけど仙台にはリャン・ヨンギがいた。
右CKからアウトスイングのボールは、GKの前にいる柳沢がゾーン1番目のファビオと2番目の扇原の間からファビオの前へ。そこでスラしたボールをファーで詰められて1-0。
さらに40分には同じようにアウトスイングのボールを同じコース取りで抜けてきた柳沢でなくそのもう1つ外の角田がスラしてファーで合わされ2-0。
セレッソはゾーンで守るので、そのゾーンの弱点をついた、完全に狙ってきたゴールだった。ただ全北戦でも同じパターンを見たのでそこは一番前のファビオロペスであったりゾーンに入っていない中後が見ておけよってのに…

後半のセレッソ
全く役に立ってなかった山口に代えて大竹、組み立てが倉田のみになっていたために動き出しの良さなんて出せる場面が全くなかった播戸に代えて小松を入れる。
大竹は以前も書いたようにまだセレッソの距離感だったりもう一度リターンがあるって事だったりという点がまだまだ出来ていないんだけど、間で受けると山口よりもプレーの選択に幅があるしあたりも強い。
なので後半はちょこっとだけ改善される。
ちょこっとだけというのはボランチの所でまだ落ち着けていられなかったから。
ただ、仙台のプレスも少し落ちてきていたところと、ファビオロペスを杉本に代えてからは前へのプレーが少し速くなった事でとりあえずは前へ運べるようにはなった。
ただ、前へ速いって事はSBが追いつかない、シャドーの細かいパス交換ができないってことなので本当はあまり好ましくないんだけど。

87分には小松が自身の突破から得たPKを決めて2-1に。
さらに終了間際にはやっとできた後ろから中盤とSBが絡みながらつなぐというプレーから丸橋をクロスあげ大竹がシュート、そのこぼれ球を小松が押しこむも大竹のシュートがオフサイドポジションにいた杉本に当たっていた為にオフサイドとなりそのまま終了となった。

■その他
ACLで惨敗しただけに勝ちたかった1戦だったにもかかわらず、前半は特に山口のシャドーが全く機能しなかった。
また相手のプレスの前にボランチの所で落ち着ける事ができなかった。
一番物足りなかったのはやはり山口。
前では迷子になっていたし下がってきても助けられないという厳しい状態だった。
後ろからの飛び出しが山口の持ち味なんだろうけど、後ろと前の間で何も出来ないのではちょっと厳しい。
特にシャドーでボールを繋ぐのが持ち味なので、シャドーに入りながらそこで絡めないとかなり厳しい。
前にも書いたけど多分ダブルボランチの8番が一番の適性ポジションなんだろうけど、このチームでは8番は後ろでボールを捌く事が求められる。しかしその能力はないので8番でも使えない。
なのでそのボールを捌く力を付けるか、5番でアンカー的にもできるようになるか、シャドーで細かいパスができるようになるかしかないんだよ。

あと前も書いたけど扇原はボールの受け方、ポジショニングをもっと学んで欲しい。
ポジショニング1つで相手のプレッシャーも陣形も変わるんだから。

残念ながらこの試合では全くはまらなかったのでACLで得たものを何も感じる事ができなかった。同じ様な形で失点までしてしまっている。
なのでナビスコの浦和戦ではそれを見せて欲しい。

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