2011年11月19日土曜日

11/16 天皇杯 3回戦 VSファジアーノ岡山 @キンチョウスタジアム

■セレッソ大阪 3 - 0 ファジアーノ岡山
セレッソ大阪:播戸(52') 杉本(90+2') 播戸(90+3')
ファジアーノ岡山:なし

フォーメーション
■セレッソ大阪
GK:1 松井謙弥
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 7 大竹洋平 9 ファビオ ロペス 10 マルチネス 23 倉田秋
FW:31 杉本健勇
SUB:30 荻野賢次郎 4 藤本康太 32 尾亦弘友希 6 山口螢 25 黒木聖仁 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:大竹→村田(HT46') ファビオ・ロペス→播戸(HT46') マルチネス→山口(74')

■ファジアーノ岡山
GK:21 真子秀徳
DF:30 一柳夢吾 3 後藤圭太 23 植田龍仁朗
MF:8 千明聖典 28 仙石廉 2 澤口雅彦 7 妹尾隆佑 26 金 民均 25 田所諒
FW:35 久木田紳吾
SUB:41 椎名一馬 4 近藤徹志 40 篠原弘次郎 18 竹田忠嗣 45 石原崇兆 9 岸田裕樹 10 チアゴ
交代:久木田→チアゴ(58') 金→石原(72') 田所→岸田(82')

クルピの退任騒動で揺れる中での天皇杯3回戦はJ2のファジアーノ岡山戦。
岡山はセレッソが昇格した09年にJ2に加入しているので09年の1年間で3回対戦し全て勝利しているのだけど、その時は4-4-2でソリッドなサッカーをしていたが今は広島の影響を色濃く感じる3バックになっている。
セレッソは清武とキム・ジンヒョンが代表招集、高橋は手術でキム・ボギョンはあのACLの顔面骨折から復帰予定だったのだけど直前のトレーニングマッチで足を痛めたのでメンバー外。

■岡山とのマッチアップ
岡山の守備組織
3バックの岡山。現在3バックはピッチの横幅を3人でカバーするのがほぼ不可能という結論がでているので両サイドの守備がポイントになる。やり方としてはザッケローニの3-4-3の様にボールサイドと逆サイドのWBが下りて3バックがボールサイドにスライドする方法と、広島の様に両サイドは両WBに任せて5バックになる方法が代表的で、岡山は後者を取る。

なので岡山の最終ラインの3人は相手ボールの時は原則ペナルティエリアの幅から出ずに中央を固めて、両サイドはWBに任せる。なので守備の時はほぼ5バック。さらにその3バックの前にはボランチの2枚がいるので中央を固めてという感じ。そして前線の1トップ2シャドーの3人がセレッソのボランチとCBをケアする。

ボランチの前にスペースができる
セレッソのビルドアップはマルチネスが低い位置(DFライン)に下がった所からはじまる。
そしてさっきの岡山のやり方を合わせると必然的に岡山2ボランチの前にスペースが出来る。
サイドにいる丸橋を使った場合はWBの澤口が前に出てくるんだけど中央の3バック+2ボランチの5枚のユニットは崩さないのでシャドーが下りてきたりするとココでは簡単にボールを受けることができる。

立ち上がりの5分ぐらいでこの岡山ボランチの前のスペースが使えるようになったんだけど、この5分ほどで相手との力関係・個々の技術力の差を感じたんだろう。で、「あ、勝てる」って感じちゃったんじゃないかなと思う。
前半の5分以降は岡山が3バックと2ボランチで固める中央のブロックに、何の工夫もなくボールを入れては引っ掛けられてというのを繰り返す。
杉本はブロックの中でつったっているだけ、ファビオロペスは突っ込んでいくだけ、大竹は右サイドから動かないという感じでブロックを固める相手に剥がしていくドリブルやパスをする事もほとんど無かった。まあ実際それぐらいの差はあったんだけど。

力の差があるとはいえ、セレッソはブロックに突っ込んでは引っ掛けられての繰り返しなので引っ掛け方が上手く行けば岡山もカウンターができる事もある。

岡山の攻撃
岡山は攻撃の時に両WBは一気に前線にまで出る。
広島の様にDFラインから繋ぐ事で両サイドを上げる時間を作るとまでは出来ていないので間に合っていない場面も多々あるんだけど、時間を作ることができれば必ず両サイドがあがる。そして3バックの内ボールサイドのCBはSBの様な動きを見せる。守備の時は原則ペナの外にはでないんだけどボールを持っている時は広がる。
で、チャンスを作ってたのは逆サイドのWBへの大きなサイドチェンジ。
主に右サイドのWB、シャドー(CB)でボールを運んで左サイドへのサイドチェンジで絞ったポジションをとっている酒本の裏や外を効果的につかっていた。

なので、きっとやりたいことが出来ていたのは岡山だったんだろうけど、0-0のスコアレスで前半が終了。

■播戸のシャドー
シャドーに入る播戸
セレッソは後半開始からファビオロペスと大竹に代えて播戸と村田を投入。
力の差があるので2トップにして前線にもっと早めにボールを入れるか、杉本を2列目として使うかのどちらかかなと思ってたらなんと播戸がシャドー。
播戸がさっき書いた岡山ボランチの前のスペースへ下りてきてボールをさばいてから前線に飛び出していくというプレーを見せていた。
まあ本職ではなく普段と違うプレーエリアなのでミスもあったし、清武や倉田、ボギョンのレギュラーのシャドーに比べると、引いてボールを受けて前を向いて運ぶというプレーまではできないんだけど、前半のファビオロペスの様にむやみに突っ掛ける事もなく、大竹の様にポジションにとどまったままという訳でもなく、前線でのポストプレーの様にシンプルにボールをさばいて前線に飛び出していくので、これでセレッソのリズムが良くなった。

結果、丸橋から村田へのロングパスからだったけど52分に村田のクロスに播戸が飛び込んで先制。ロスタイムには杉本、再び播戸が決めて3-0の勝利となった。

■その他
前半で退いた大竹
途中でも書いたように、大竹は右サイドのポジションからほとんど動く事は無かった。
本人的にはバランスをとってそこにとどまっているつもりで、ほとんどの他のチームではそのやり方で問題ないのだろうけど、セレッソではそれではダメ。
セレッソではあのポジションが3シャドーと呼ばれているようにあのポジションは右SHでは無い。
なのでもっと自分主導で動いて良い。それによって相手の形を崩すのだから。
それが出来ないとちょっと厳しいかなあ…もう後3試合しかないけど…

■クルピの退任
この試合後に発表すると話していたクルピの去就問題は、やはり正式に退任という事に決まった。
クルピの件については別に書くことにします。

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