2011年8月27日土曜日

8/24 Jリーグ第23節 VS横浜F・マリノス @ニッパツ三ツ沢球技場

■横浜F・マリノス 2 - 1 セレッソ大阪
横浜F・マリノス:兵藤(15') 中村(44')
セレッソ大阪:杉本(59')
フォーメーション
■横浜F・マリノス
GK:21 飯倉大樹
DF:13 小林祐三 4 栗原勇蔵 22 中澤佑二 24 金井貢史
MF:6 小椋祥平 7 兵藤慎剛 29 谷口博之 25 中村俊輔
FW:8 長谷川アーリアジャスール 10 小野裕二
SUB:1 榎本哲也 26 青山直晃 5 キム クナン 2 天野貴史 14 狩野健太 11 大黒将志  9 渡邉千真
交代:中村→渡邉(46'HT) 長谷川→キム クナン(55') 小野→天野(85')

■セレッソ大阪
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 14 丸橋祐介 17 酒本憲幸 22 上本大海
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 9 ファビオ ロペス 13 清武弘嗣 23 倉田秋
FW:11 播戸竜二
SUB:1 松井謙弥 DF 32 尾亦弘友希 33 高橋祐太郎 5 中後雅喜 25 黒木聖仁 26 村田和哉 31 杉本健勇
交代:山口→杉本(58') 清武→村田(75')

1週間2試合ペース中のアウェー3連戦の最終戦は「雨の三ツ沢」で横浜F・マリノス戦。
両チームの中で俊輔だけが残っている。
セレッソは茂庭が戻ってきたものの、マルチネス、小松、高橋に合わせてキム ボギョン・藤本もケガで欠き、ボランチには山口と扇原のU-22コンビとトップには前節ハットトリックの播戸というメンバー構成。
一方のマリノスは前回の対戦時は谷口をトップ下というよりFW的なポジションに置いていたが、前節中盤の構成を代えたらしく、小野と長谷川の2トップの下に俊輔という布陣。

■マリノスのやり方
マリノスの攻撃
前回対戦時から俊輔の位置が高くなって中盤の構成が代わったマリノス。
形としては中盤の3枚の前に俊輔、そしてその前に2トップ。
まあこの形は俊輔に高い位置で自由にさせるという狙いがありそうな感じで、俊輔は一応中盤3枚の前にいるんだけど、中央に固定されている訳ではなく自由に左右に動きまわる。
で、その後ろの3人の内の両サイドに入っている谷口と兵藤は俊輔の位置を見ながらポジションを取るという感じになっている。
さらにこの形になって2トップも小野と長谷川という機動力のある選手に代えてきているんだけど、この2枚は主にサイドのスペースを狙いしかも2枚が同サイドに寄る事もある。
なので、中盤でバランスをとっていた谷口と兵藤は俊輔から前線に狙うときには前線にも顔を出すという形になっていた。

マリノスの守備
前回はトップ下というかトップの位置にいた谷口がマルチネスに早めに当たるという形だったけど、中盤の構成が代わっているので守備のやり方も若干代わっている。
セレッソのCBがボールを持っている時は最初は2トップと俊輔でCBとボランチを見る形になっているけど、ボールがSBに出た時は2トップ+俊輔・中盤3枚・DFラインという形になる。

前半の立ち上がりは俊輔を基点にしようとするマリノスに対してセレッソは高い位置からのプレッシャーなどでボール運びを阻害し、マリノスの守備もそこまでバランスが良いようには見えないのでそのスペースを使いながらボールを運び、早めにSBが裏を狙う事でマリノスの布陣を間延びさせようとしており、小野や長谷川の個人技でマリノスもチャンスの手前ぐらいまでは行くものの互角・もしくはやりたい事ができている分ややセレッソ優勢という状況で進む。

しかしここでゲームが動く。
セレッソの左サイドのスペースにCBを釣り出されて粘られて上げられたクロスを中央で兵藤にあわされてマリノスが先制。CBは釣り出されてたしクロスを上げられたんだけど、それまでに時間もかけさせていたので中央では十分人数が揃っていた。
なのにボールウォッチャーになってしまい中央の兵藤を完全にフリーにしてしまうというミスを犯してしまった。

■ボールが運べない…その原因は?
マリノスは先制した事で俊輔の守備時のポジショニングが早めに中盤に入るようにかわる
マリノスの守備2
ボールを持っている時の俊輔のポジションが流動的なので、必ず図のような形になる訳ではなくそれぞれが一番近い位置に入るという、俊輔を始めとして前回対戦時とはそれぞれのポジションは異なるものの同じロジックでブロックをつくっていた。
マリノスの穴
しかし先制前と同じようにマリノスの守備ブロックのバランスが悪い。特に小椋がサイドや前に引っ張られた時にそこのスペースへ絞ったり下りてきたりする動きが十分ではなく、ちょこちょこ中盤にスペースができてしまってるんだけどセレッソはそこを使えない。
それどころかマリノスの守備ブロックを前に全くボールを運べなくなってしまう。

山口蛍のポジショニング
その原因になっていたのは山口螢のポジショニング。
ボランチでコンビを組んでいる扇原はDFラインに入ってボールを受けたりしてるんだけど、その隣にいる山口はマーカーを連れて4-4のブロックのスグ外につったっているだけ。
扇原も何度かパスミスをしてしまっていたので動き切れなかったのかもしれないが、山口はそこから動くわけではないのでパスも出せず、またブロックのスグ外にいるのでシャドーがそこに下りてくることもできずと、相手ブロックを引き出したり崩したりという基点の部分でフタになってしまっていた。
まあそれでも扇原がボールを前に持ちだす事ができればそこを基点に相手のブロックを崩したりもできるんだろうけど、まあそれができてればマルチネスがいようがいまいがレギュラーになれてるよねって事で。

なのでセレッソはSBに早めに出すしかなく、そこでミスして取られてしまうっていう悪循環で、さらに前半終了間際には茂庭のクリアを至近距離で打ち返す(?)キャプテン翼みたいなゴールを俊輔に決めらて2-0にされる

■後半
後半の形
俊輔は得点の場面でヒザを痛めたので渡邉に交代。形としては渡邉と小野の2トップで俊輔の位置に長谷川が下がるという感じだけど、小野が引いてくる事も多いので渡邉の1トップでその下に長谷川と小野が並ぶ場面も多く見られた。
一方セレッソは山口を代えてくるかと思ったけど交代なしで後半開始。
なのでセレッソは全く問題を解決できずにマリノスペースは続く。

55分〜

しかしここでなぜかマリノスが動く
長谷川に代えキム・クナンを投入し、渡邉との2トップでその下に小野という形に。
この交代の意図がよくわからない。こうなるとボランチが空くんじゃないかと思っていたらセレッソも動く。

58分〜
ついに山口を下げて杉本を投入。
倉田がボランチに下がり杉本と播戸の2トップになる。

そしてここから一気にセレッソがペースを取り戻す。
倉田は山口と違いいろいろな場所で動きながらボールを受けてくれるので、そこを基点にもできるしそのスペースにシャドーが下りてくる事もできる。しかもマリノスはなぜか前線に人を増やしているのでボランチにプレッシャーもあまりかからない。

投入直後の59分には杉本がプロ初ゴールを決めて2-1と1点差に
扇原がDFラインに下がって左サイドで開いている清武へ、清武の外を丸橋が上がり同時にファビオロペスが清武に近づき、清武はファビオロペスとのワンツーからドリブルでボールを運んで相手を寄せてから杉本へパス、そして受けた杉本がファーストタッチで前を向いてシュート、と実にセレッソらしい一連の流れだった。

しかしその後アクシデント
清武が何でもないプレーで左膝を痛めたらしくスグに交代。村田がピッチに入る

その後村田が奮闘しチャンスをマリノスはバランスを取ろうと小野に代えて天野を右サイドの中盤に入れてそのまま試合終了。
アウェー3連戦は1分2敗となった。

■その他
本文中にも書いたけど、扇原・山口の若いボランチコンビがゲームを組み立てることができなかった。特に山口のプレーはダメだった。ボールを受けることもできないし、崩す上でのフタにすらなっていた。しかも失点の場面では後ろから入ってくる兵藤を全く見れていなかった。

山口はU-22のプレーから今シーズンよりブラジル流に言う所の5番、ダブルボランチの守備的な方に入っているが元々は後ろから飛び出していくプレーが得意な8番タイプだし、昨シーズンまではそこで使われていたのだけど、まだ5番のプレーがわかっていない。もしかしたら前にも書いたかも知れないけど、前に行きたいならその前のプレーの事をもっと考えなきゃいけない。

ツイッターのTL上では悲観的なものもみられるようになってきたけど、できていないことははっきりしてるし、全くできていないわけではないので、ブレずにやること、修正することが大切なんじゃないかと思います。

0 件のコメント :

コメントを投稿

新着記事

人気の投稿

セレッソ大阪公式Twitter

楽天

楽天トラベル